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「そのままのあなたでいいんだよ」って誰に言って貰いたかったのかな?

社労士の資格を取ったのは29歳の時。小さな息子を抱えシングルマザーになった私は、仕事をしていくため必死に何者かになろうとした。
社労士という仮面を被った人間になった私は、それからその路をずっと歩き続けてきた。一枚一枚見えない何かを被るように、ありのままの自分をヴェールに包みこんだ。あれから18年2020年の今年、私は華麗なる転身を遂げた。

顧問先を減らし時間の余白を作った。その余白で「お花屋さん」の仕事を始めたのが2020年の10月。あれから3か月、新しい居場所の安心感を感じながら、改めて「働くってなんだ?」「仕事ってなんだ?」新たな問いかけを自身にしてみた。

今の私、大変バランスが取れている。それは、「出来ること」と「好きなことやりたいこと」この2つが良い加減に仕事に組み込まれているからだ。1週間の内、じっとしないで動き続けること、と、椅子に座り手を動かし続けることが交互にやってきて、2つの側面から心と身体を活性化することができている。そしてもう一つ、47年生きてきて、今一番思うことがある。それは、

わたし、めちゃ仕事してるやん!(ウキウキ♪)

なぜ、そんな風に感じるんだ?仕事ってなんだ?働くってどういうことだ?私の頭の中にグルグルと渦が巻きだした。
最近、考えがまとまったので、記録しておく。

私は細かい作業が案外好きだ。漢字が散りばめられた書類を隅から隅まで読むことも、一言一句チェックしながら書類を仕上げることも嫌いじゃない。こう見えて案外丁寧で細かく、目立たない地味な作業が向いていると自分では思っている。それが楽しいのか?と聞かれると、嫌いではないと答えるだろう。数字が合えば、よしやったぞ!とも思うだろう。でも、心の中を覗いてると、どこにもワクワク感が見当たらなかった。

産業カウンセラーの仕事もしている私は、この10年間数えきれない学生の話を聴いてきた。彼らの口から共通して出てくる言葉は、「嫌なことはしたくない!」「楽しそうな事面白そうな事をしたい!」
必死にそう伝えてくる彼らの気持ちはよく理解できた。
更にその上に、「嫌な事なんてしなくていい!」「楽しそうな事面白そうな事をしたらいい!」と次は私自身が自信を持って言えるように、私の生き方で証明したいと思ってきた。

確かに今、忙しいのは事実だ。でも大きく違うことが一つある。

やることがてんこ盛りで時間を取られる忙しさ、ではなく、やりたいことがてんこ盛りでやりがいと充実感の中、アップアップしている忙しさ、であって、それが感情をダイレクトに刺激し、毎日ウキウキ♪ワクワク♪しているのだ。

なぜ、時間を取られていると思わないのか?なぜ、めちゃ仕事してる!とワクワクできるのか?
なぜなら、目に見えないやりがいと充実感を毎日手に入れているからだった。

お金で買えるモノを手に入れるために、大切な時間を仕事に捧げるのではない。私の人生時間はお金では買えない。お金では買えないものを手に入れることが、「働くこと。」「仕事をすること。」だ!と自分の考えをまとめることができた。


働くってなんだ?仕事ってなんだ?そう聞かれたら、「自分が居心地の良い空間と時間に身を置き続け、お金では手に入れられないものを手に入れること。」と、自信をもって答えるだろう。

こうやって新しい時代に華麗なる転身を遂げた私は、お金では買うことができない空間と時間を求め続け生きていこう。
18年経ってようやく私は、何者にもなることなく、「そのままの私でいいんだよ」と自分に言ってあげることができた。この言葉は、長年学生たちに伝えてきた言葉そのものだった。

そのままのYOU でいいんだよ。
始まりはあなたの心の中にあるから。



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