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帰ってきたよ。

今朝方、6時50分にパチっと目が覚めた。起きた瞬間、何かに抱きしめられ、ふわりとした優しさに包まれてるみたいな不思議な感覚がした。瞼が開いたと同時に、口の口角が左右に思いっきり広がった。眠りの世界からこちらの世界へ戻ってきた時、私は思いっきり笑っていた。

その笑顔は、夢の中で会えたあなたとの時間を惜しむかのように、ゆっくりと波に揺られ広がりを作っていた。

現実世界で、心と身体も一人で立ち上がることが出来たことを、見定めたタイミングでその人は言った。

帰ってきたよ。

この言葉が強く印象に上がってきたが、こんな言葉も発していた。

「悔しいから」帰ってきた。うん?悔しいから?悔しいから帰ってきた、ということは、逃げたのか?夢の中のはっきりした笑顔から温もりを感じた。

逃げても逃げなくても、勝っても負けても、好きでも嫌いでも、もう、どっちでもいいし、なんでもいい。ひとつだけ、確信できてることは、その人に出会う前のわたしには、もう戻れないってこと。今が人生の折り返し地点だとしたら、あの日の私には絶対戻れない、ううん、戻らない。

だって私は、今の私が一番好きだから。この自分に出会えたのは、私の生起された風景にあなたが出てきてからのこと。これからの風景にもあなたはずっとい続ける。だから、あの日のわたしには戻らない。

投げられた言葉に添える言葉はひとつだけ。

おかえり。


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