見出し画像

虫は食べても平気なの?

思ってたのと違う?
清涼飲料水の裏側を、作って、知って、考えよう!
ジュース実験室。

虫で作る、美味しい色「コチニール」

毎回ザワザワする場面が、オレンジジュースの着色料「コチニール」の実演。

かまぼこのピンク色、安いイチゴソースの鮮やかなピンク、ハムやウィンナー等を綺麗なピンクにするために使われています。
ママの口紅にもね。
元々は鮮やかなピンク。
酸性と合わさると、綺麗なオレンジ色に。

ということで、果汁0%のオレンジジュースはコチニールで着色しているものもあります。

ぱあーっと色が変わる瞬間は魔法使いになった気分!

さてさて。
コチニールの原料は「虫」。
ペルーのサボテンに生息するカイガラ虫をすりつぶして作られる、鮮やかな着色料です。

勇気のある人は写真をどうぞ☆

タール系の着色料と違い、こちらは「天然系」着色料。
・・・とはいえ、うーん。
子供達からは驚きの悲鳴。

「虫って食べて平気なの?」
男の子から質問がありました。
ね、日本にはいない、見たこともない虫。
なんだか不安になるよね。

添加物の安全性

安全か、安全ではないか。
私には何とも言えません。
そもそも現在使用されている添加物は、国が安全試験をして添加物としての基準を定めているので、理論上は安全。

だからと言って、「ばっちり安全!」と言い切って本当によいものか。
そうやって、国が認めてきた添加物も数年後に発がん性や気になる事実が判明し、添加物リストから削除される。
そんなことが日常茶飯事なのが添加物の世界。
日本で長く染料として使われていたアカネ色素。
食用として安全と言われ使われていましたが、発がん性が見つかり今は使用禁止です。
同じくコチニールも現地で衣服などの染料として使われた歴史は古いけど、着色料として食すような使用実績はまだまだ浅く、現時点では分からない危険が後で判明するかもない。
(※現時点で判明していることとして、コチニールにアレルギー反応をもっている人も一定数報告あり)

だから「虫を食べても大丈夫?」の答えは残念ながら
「現時点ではまだなんとも言えない。ごめんなさい。」

ただひとつ言えるのは

でもさ。
飲みたいのって「オレンジ色に染まったジュース」?なんだっけ?

タール系色素だろうと、虫であろうと、お花であろうと。
そもそも、オレンジが入ってないから、オレンジ色を付けなきゃいけないジュースってちょっとおかしいよね?

綺麗な色の魔法で、オレンジの栄養を摂ってるつもりが摂れてない。
ビタミンカラーは見かけだけ。
それってなんか、悲しくない?

危険性は、正直時間が経たないと分からないこともたくさん。
だけど、栄養に目を向けると摂るべき選択が見えることもあるんじゃない?

知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?