米
米。日本人の主食、米。
日々の食卓の中心、米。遍くおかずの白い恋人、米。
この国で生きていくには必需品とも言える、そんな米を、私はもう2ヶ月近く食べていない。
新居に炊飯器がないためである。
ここに引っ越してくるまで、つまり高校生の頃まで(大学進学きっかけ移住者なので)は、台所にはいつだって炊飯器があった。主食が基本的に毎食ご飯の我が家では、米のストックを切らしたことはなかった。
つまり、家にいる限り、米を炊き放題だったわけだ。
夕飯の支度を始めるとき、お弁当を仕込むとき、休日に小腹が空いたとき、とにかくいつでも炊き放題だった。米を炊きたければ炊きたいだけ炊くことができていた。生まれてこの方、米に、炊飯に困ったことはなかった。
そんな環境で育った私は、引っ越すことが決まった際も、当然のように新居に炊飯器を持ち込むつもりだった。
夢のマイ炊飯器、という言葉の響きに浮き足立っていた。
しかし、ここで思いもよらない問題が発覚する。
しかも2つ。
まず1つ目はコンセントの問題だった。
冷蔵庫や電子レンジなど、日常生活に欠かせない家電たちを優先順位順(?)に揃えていった結果、どう頑張っても炊飯器のプラグを常に挿しておけるコンセントを確保できなかった。
この状況を説明するにあたって、電源ケーブル周り(水周りみたいな雰囲気で電源ケーブル周りと表記している)における凹と凸の正式名称がわからなくなったのでGoogleにお世話になった。
「コンセント」と入力した段階で候補に「プラグ 違い」が出てきたので、おそらく同じところで悩まされた人が多かったのだろうと思う。
よく考えたらケーブルの凹と凸がどっちも同じ単語で表されてるのって意味わかんないよな。
自分が日本語を勉強中の外国人だったら絶対に理解できないと思うし、こういうのを見つけて喚き散らしていたのがあの大柄な外国人男性だったのだろうと思う。
いちいち宣材写真か何かをダウンロードするのが癪でカメラロールをダラダラ見返していたら奇跡的に写真があった。何故なんだ。そしてなんだこの写真は。
6年も前に撮られた写真のようで全く記憶にないけど、ロケの途中で遭遇したとかそんな感じなんだと思う。確実に「以上!!!!」って言ってるからちょうどロケが終わるタイミングだったのかもしれない。
めちゃくちゃ話が逸れた。タイトルが「米」の記事で最初に出てくる写真が外国人タレントで良いはずがない。
それはともかく、コンセントだ。
そうだ、そもそもコンセントの話をしていたんだ。
コンセント、コンセント。
台所付近のコンセントは3つで、その内訳は、
壁際の明らかに冷蔵庫用につけられたと思われる2つと、流しの上の照明についている1つ。
壁際の方はもちろん冷蔵庫と電子レンジで埋まっているし、照明の方は、流しから撥ねた水がケーブルに当たりまくることが確実なのでまだ1度も使っていない。まさに八方塞がり。
コンセントは台所以外にもあるはずだから、他のところに挿して使えばいいじゃないか、というご意見をお持ちの方。ごもっともです。
しかし、私には「換気扇から離れたところで炊飯器を使って部屋に米の匂いが充満するのが許せない」という厄介なこだわりがあるため、今回は残念ながら却下とさせていただきます。
だってあの匂いって壁紙に染み付いて取れなくなるから!!!!!絶対嫌!!!、!
心を落ち着けるためにあひるの子供が走り回る動画を見ました
話を戻します
仮にコンセント問題がバカデカ延長コードか何かで解決したとしても、そこに立ちはだかるのが2つ目の問題。
そもそも炊飯器を置いておけるようなスペースがない、というもの。これはもうどうしようもない。
我が家には備え付けの収納スペースというものが一切ないため、どうしても自由に使える床面積が限られてくる。
突っ張り棒や収納付きカウンターテーブルなどを買い揃えて、食器と衣服だけはどうにか視界から消すことができたが、それ以外のものに関してははっきり言ってどうしようもない。
そして、ひとり暮らし用のアパートのキッチンに炊飯器を置いておけるスペースの余裕などあるはずもなく、私は夢のマイ炊飯器を諦めなければならなくなったのだ。
…ここまでくるのに想像以上に文字数を使ってしまった。どうしようか。
もうここからまとめられる気がしない。
どうしようもないので……やめます!ここで!
終了!!!!
というわけにもいかないので、どうにかして所見?をつけました▼
下書き段階で見比べてみたところ、数えるまでもなくどう見ても今までで1番文字数が多いし、1番筆が乗っていた。
今までで最長の記事が果たしてこんな内容でいいのだろうか。
炭水化物への想いを綴った文章。
完全に怪文書でしかない。
あ〜〜米食べたいよ〜〜〜〜〜
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