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みちのく潮風トレイル 公共交通情報 釜石市~陸前高田市(HikingMapBook-5)

こんにちは。岩手県宮古市を中心に、みちのく潮風トレイルや三陸ジオパークのガイドをしている人です。

みちのく潮風トレイルを歩く際に利用できる公共交通機関の情報をまとめています。
この記事では、「釜石市~陸前高田市(ハイキングマップブック5)」の範囲を紹介します。

みちのく潮風トレイルの攻略にとって現実的に活用ができるもの以外は紹介していません。
(自治体の地域バス・住民バスは、ケース・バイ・ケース)

いわゆる「ダイヤがあって」「乗合」の性格があるものを選んでいます。
「観光タクシー」や自治体の地域バス「オンデマンド運行」についても、一定のダイヤにより定期的に運行されていて、自分以外も同じものに乗車する可能性がある「乗合」の性質があるものは、選択肢に入れています。
(よって、一般的な「タクシー」は除外)

情報ですので、文字しかありません。写真も画像も1枚もない記事です。あしからず。
おおむねハイキングマップブックでの地域ごとに、利用できる公共交通を紹介しています。
同じ言葉がたくさん出るので、以下の略称を使っています。

・MCT→みちのく潮風トレイル
・SOBO→南向きルート
・NOBO→北向きルート

(2024年5月時点での情報で書いています。あくまで記載の情報は目安として、各自の自己責任にて充分な調査や計画のうえで行動に臨んでください。記載内容の正確性や、記載内容を参考にしたことにより生じたトラブルや事故等について、当方は一切責任を負いかねますのでご了承ください)


■鉄道

-三陸鉄道(釜石~盛)

岩手県の久慈市久慈駅から大船渡市の盛(さかり)駅までを結ぶ第三セクター鉄道。昔は北リアス線、南リアス線に分かれていて、間はJR山田線だったが、震災後に全線が「リアス線」として一本化された。通称は三鉄(さんてつ)。

多くの部分でMCTと並走しており、岩手県内を歩くときには活用することが多い。非電化路線なので「電車」ではなく「汽車」である。おおむね1時間~2時間に1本ぐらいの運行。宮古と釜石どまりの本数が多いが、全線を通す列車もある。
基本的に全線ワンマン運転。一部の駅以外は無人駅。(売店などに改札を委託している駅もある)1両編成か2両編成のことが多い。通常、始発駅を除いて先頭車両の先頭ドアしか開かないが、自動で開く。乗るのも下りるのも先頭車両の1番前ということ。

乗車時に「整理券」をとり、降車の際に運転士の運賃箱に運賃を支払いする。運賃は、整理券番号と車内の運賃表を突き合わせて確認する。切符を買ってある場合は、降車時に切符を運賃箱へ入れるか運転士に見せる。
高額紙幣でも両替できるが、運転士にお願いすることになり時間や手間をかけてしまうので、なるべく1000円札以下を用意しよう。
もちろん交通系ICカードは使えない。

ラッピング車両やレトロ車両も多いが、特別列車以外は、追加料金はない。
全車両にトイレがある。

https://www.sanrikutetsudou.com/?page_id=16481

釜石駅~盛駅間の三陸鉄道旧南リアス線区間は、リアスの海とトンネルを交互にたどる。ほぼMCT本線に沿って走っていて、ちょうどひと駅ごとに峠越えになっている場所が多く、駅間距離もそんなに長くはないので、ひと駅分など数時間ごとで歩くセクションを区切ることが容易。入門的に歩き始めるにも選びやすい区間。

-JR大船渡線BRT(盛~唐桑大沢)

元々、JR大船渡線の一部だった区間が、東日本大震災での被災後、鉄道ではなくBRTとして復旧した。大船渡市の盛駅から、気仙沼市の気仙沼駅までと、陸前高田に支線もある。

BRTはBus Rapid Transitの頭文字。バスと同じような運行形態をとるが、かつて線路だった場所をBRT専用道にするなどして、バスの弱点である渋滞や遅延を減らし、また、住宅地や病院の目の前を駅に出来ることや本数を増発できることなど、様々なメリットがある。

基本的に路線バスと同じ感覚で利用することになる。中乗り前降りワンマン運転。乗車時に整理券を取り、下車時に支払い。ICカードに対応している。

大切なこと。基本的に運行形態がバスなので、降りたいバス停ではブザーを押す必要がある。押さないと通過。そこは鉄道と違う。時刻表で見るとさも全駅止まるように見えるが、ほっとけば通過するのでご注意。

とはいえ扱いとしては鉄道路線と同じなので、料金もバスのものではなくJR東日本の鉄道の料金体系で、周辺の三セク鉄道と比べるとかなり安い。
鉄道線と乗り継ぐ場合や、大船渡線BRTと気仙沼線BRTを乗り継ぐ場合などは、あらかじめ乗務員に告げること。

また、見た目はどう見てもバス停でも、「バス停」ではなく「駅」である。専用線区間にあるものはもちろん、普通の道に柱が置いてあるだけでも「駅」。
専用線区間にある駅は、前後に緑の舗装地帯や専用線側には踏切ががあって、専用線を横断して駅に立つようになっていたり、路面電車のような独特の空間ができている。

大船渡から陸前高田までの区間での注意は、陸前矢作方面への支線の存在である。その他にも少しだけ経由地が違う便はいろいろあるのだが、この陸前矢作行は経由地ではなく行き先が違う。MCTハイカーが乗車してしまうとえらいことになるので、くれくぐれも行先に注意。
厳密に言えば気仙沼駅から上鹿折行きの支線もあるのだが、そちらははじめから別路線で運行会社も別扱いになっているので、誤乗の可能性は低い。
このへんの支線の存在はBRT化前の鉄道時代の大船渡線の名残である。(BRTになる前はそちらを経由していたということ)

盛駅から陸前高田駅の間は1時間に1本ぐらいの頻度で運行される。陸前高田駅と気仙沼駅の間も頻度はそんなに変わらないが、少しだけ間隔があきやすい。

たまに「快速」があるが、たいして所要時間は変わらないし、通過する駅はMCTとはあまり関係ないので、気にせず乗ってもそんなに問題はない。

というかそもそも、同じ区間にミヤコーバスなど普通の路線バスのバス停も並んでいることがあるが、同じ場所でもBRTとはバス停名が違ったり、そもそも路線バスのバス停はあるのにBRTの駅はない、ということもある。そういう場所では当然BRTは止まらない。BRTが止まるのはあくまでBRTの駅だけである。
路線バスのバス停で待っていても、BRTが走ってきたからといって止まってはくれない。いわば、そもそもBRT自体が既存の路線バスに対して急行運転をしているようなもの。

ちなみにメンテナンスやその他いろいろな事情によって、BRTは専用道ではなく一般道のほうを経由して走る場合がある。専用道のほうでずっと見ていても来なくて、普通に国道などの道路を走ってきて、BRT駅に入らずにすぐそばにある一般バスのロータリーに入ってくるようなこともあるので、案内を見逃さないよう…。

■バス

-岩手県交通バス

釜石市・大船渡市エリアの路線バス。釜石から南、大船渡市街地、陸前高田まで路線エリアになっている。
しかし、このエリアに関しては、釜石~大船渡はMCTがほぼ三鉄沿いになっていること、大船渡以南は、BRTがおおむねMCT沿いなうえに、きめ細かく駅があることなどから、県交通の路線バスを使う必要性はかなり低い。というより、おそらく使うことはない。強いて言えば碁石海岸の先端まで行く碁石線は使えなくもないが、やっぱり路線バスを使うぐらいなら、BRTの駅から足を延ばすほうがいいだろう。

一般的な、中乗り前降り。乗車時に整理券をとり、下車時に支払い。1000円札以外の紙幣は両替できない。
2023年現在、沿岸エリアはICカードに対応していない。(盛岡方面の県交通バスは使えるのだが)

-釜石コミュニティバス

タクシー会社が運行するマイクロバスやワンボックスカータイプの地域バス。複数の路線がある。
釜石周辺はおおむね三鉄と路線バスがMCTをカバーしているので、MCT的には、コミュニティバスはおそらく使うことがないだろう。

-陸前高田市コミュニティバス

定期路線はいくつかあるが、トレイルで活用できるのは、広田線と広田半島線。陸前高田のバスだが運行バス会社は碁石観光である。
BRT小友駅から先の広田半島エリアを二系統でカバーしているのだが、本数はどちらも1日数本と非常に限られている。
かつ、住民向けのダイヤ(AMに末端から市街地へ、PMは市街地から末端へ)で、MCTとは時間帯が真逆なので、なかなか使うには難しい。
小友駅を拠点にして広田半島だけを回るなら活用できなくもない気もするが、広田小のあたりでセクションを区切るようにすれば、そもそもセクション区切りにバスを使う必要がないようにも思えるところ。
平日と土日祝でダイヤが大幅に変わるので注意。

-グリスロ「モビタ」

グリーンスローモビリティの略で、小型電気自動車を使った、陸前高田市街地のコミュニティバス。
道の駅高田松原と、陸前高田の市街地を結ぶようなルートで運行されるが、休日と平日で経路、ダイヤ、運賃が全く違う。
使い方によっては、陸前高田市街地の、トレイルルートと他の主要施設の間の移動に便利。

■駅やバス停

-釜石駅

三陸鉄道とJR釜石線の駅。釜石市の中心駅。MCT本線からは数百メートルほど離れるが、市街地のなかなので、ほぼ本線上といってもいい。
久慈駅同様に、三鉄とJRの駅舎は全く別々のタイプ。駅前にはバスロータリーもあるが、中心街がイオンモールなどがあるほうなので、バスを使う場合もそちらのほうのバス停を使うことも多くなりそう。
駅前は一般的な観光案内所や飲食店、いくつかホテルが点在するぐらいだが、NOBOでの中心街のほうにはさらにビジネスホテル街、イオンなどが並ぶので、滞在拠点として活用しやすい街。SOBOの場合も、しばらくは市街地や住宅地を抜けていくので、コンビニなどもある。

-平田(へいた)駅

三鉄の駅。ひそかに難読駅名。よそから来た人はたいてい、ひらたと読んでしまうだろう。北の釜石駅までは主に国道45号線で緩い峠越えだけなので、NOBOだとここで区切るよりは釜石駅まで頑張ったほうがいい気がする。
南の唐丹までは石塚峠越えになるので、こちらはひと駅分で区切るのがお手頃なセクション。
駅前にはWC、近くにはスーパーなどもある。

-唐丹(とうに)駅

三鉄のこれも難読駅名。駅のホームには東日本大震災での浸水高表示がある。
駅前にはWCとひまわり商店があって、おばちゃんがやさしい。駐車スペースもある。
北の平田駅までは石塚峠越え。南の吉浜駅までは鍬台峠越え。どちらも峠一つ分で、ほどよいセクション区切りになっている。

-吉浜駅

ピンクの駅舎が可愛い三鉄の駅。駅舎は市役所の支所機能を兼ねていて、WCと駐車スペースがある。駅舎の営業時間外は、駅舎を通らずに横からホームに直接出られる。駅周辺に商店がほとんどないので注意。
吉浜駅の北は鍬台峠を経て唐丹駅。南は羅生峠を経て三陸駅。この辺りの駅はひと駅ずつセクション区切りにすると入門にも良い。

-三陸駅

三鉄の駅。地域としては越喜来(おきらい)だが、旧三陸町の中心駅だから三陸駅。実は、「三陸」の名前を冠する駅は、他にないような? 駅前には少しだけ駐車場がある。秋には干し柿の飾りがホームにつるされて風物詩になっている。
以前は売店機能を兼ねた有人駅だったのだが、現在は無人駅になっている。建物は地元の人達が活用して交流賑わいスペースにしている。駅から100メートルかそこらに、MCT名物?の「潮目」がある。
北は羅生峠を越えて吉浜駅へ。南は一般の道路で甫嶺駅へ。どちらもセクションを区切るにはちょっと短めかもしれない。二駅分ぐらい歩くところかも。

-甫嶺(ほれい)駅

三鉄の駅。これも少し難読。無人駅。ホームの上に上がれば、防潮堤越しに海が見える。WCがある。駅前は広場の形式になっていて、車を停めることが出来る。ただ、明確な駐車スペースの区切りはないので、長時間停めるのはちょっと気が引けるかも。(三鉄の公式情報では駐車場ありになっているので、三鉄利用者なら停めて汽車に乗っていいとは思うが)
周辺に商店はないが、駅から少し陸側に入ったところに、廃校利用施設の三陸アクティブがあり、ドミトリー形式で宿泊も出来る。
北の三陸駅までも、南の恋し浜駅までも一般道で短い。この辺りのセクション区切りは、どこの駅を選ぶかで何パターンか考えられる。

-恋し浜駅

三鉄の駅。トンネルとトンネルの間の急カーブで地上から高く離れているという、なかなかすごいところにある駅。かつては小石浜だった地名を、地域おこしとして「恋し浜」に変えた。
ホームから山側を見ると山腹にもハートマークのオブジェがあるが、気付くだろうか。WCの横に自販機やポストなどがあるが、すべてピンクの恋し浜モデルである。
各種情報では駐車スペースありになっているが、付近は狭く、実質的には駐車は出来ないと思ったほうがいい。いずれにしても駅前にWCと自販機はあるが一般的な商店はないので拠点にはしづらい。
前後の駅までも車道ルートで厳しくはないので、綾里駅なり甫嶺あるいは三陸駅まで出てしまうほうがいいだろう。

-綾里(りょうり)駅

お洒落な駅舎が目立つ三鉄の駅。有人委託だったのだが現在は無人駅になっている。駅舎の横から外を回ってホームへ回る。小さな駐車スペースはある。駅舎の向かいには綾里大権現の大きな獅子頭も安置されている。
駅からMCT本線を少し下ったところに商店の明治屋、さらに下ると10分程でスーパーDCMニコットがあるので、拠点として最低限の役目は果たせる。
綾里駅から北のルートは、恋し浜へ。綾里駅からSOBOは、いったん半島を先まで回ってからまた綾里駅のすぐ近くまで戻ってくる。そのため、セクションハイクなら、綾里駅を起点にして半島一周だけでセクションを一回区切ってしまうほうが現実的かもしれない。

-陸前赤崎駅

三鉄の無人駅。震災後に区画整理された一角にある。駅そのものは震災前後で少し移設されている。待合室にWCあり。近くには縄文貝塚が発掘されているので、駅の待合室には縄文遺跡の解説パネルも展示されている。
NOBOの場合はここから綾里峠越えに挑むことになるのでこの駅を区切りにするのもありか。SOBOでは太平洋セメントの工場を見ながら盛方面の市街地歩きになるので、せっかく綾里峠を越えてきたならこの駅で区切るよりは、もうひと頑張り、盛や大船渡周辺までいくほうがよいのでは。

-盛駅

三陸鉄道の南端の始発・終点駅。また、JR大船渡線BRTの北端の始発・終点駅でもある。また、旅客営業はしていないが、岩手開発鉄道も通っている。
三鉄は盛駅に入ってきて折り返して出ていくようになっている。三鉄のホームの向かいが、BRTの発車ホームで、跨線橋を渡って駅舎側のほうがBRTの降車ホーム。BRTの軌道はかさ上げされていて、汽車とバスだが同じ構内でスムーズに乗り換えが出来るようになっている。
駅舎は厳密に言えば三鉄とJRで分かれているが、すぐお隣になっているし、ホームの構造もこのように一体化されているので、久慈駅や釜石駅ほどには別々感はない。BRT線を横断するときは緑色の横断帯を渡る。
駅前には、三陸鉄道ここに始まるの碑がある。駅前の無料駐車場は送迎用の一時利用のみなのでMCT組は利用できない。
三鉄とBRTの乗り換え駅なので、セクションの区切りに使いたくなるのだが、MCT本線からは実は1㎞ほど外れていて、20分かそこらの寄り道になる。また、駅周辺に飲食店やドラッグストアは多少あるが、宿泊施設がない。宿泊施設はBRTを南下して大船渡駅方面に行かないと存在しないので、セクションを区切るには意外と使いづらかったりもする。MCT本線にはBRT田茂山駅のほうが近いしセブンイレブンもあるのだが、かといってBRTを盛からひと駅分だけ乗るというのもめんどくさいので悩ましいところ。

-田茂山駅(たもやま)

大船渡線BRTの駅。BRT化後に設置された駅なので、駅というか見た目はバス停。警察署の横から回り込んだあたりで、MCT本線からは盛駅よりも近い。セブンイレブンの駐車場の傍らにある、というほうが伝わりやすい。
便利といえば便利な場所にはあるのだが、北側には、あとひと駅で盛駅なので、ひと区間のためにBRTに乗るか?というのは、ちょっと悩む。

-地ノ森駅(じのもり)

大船渡線BRTの駅。「地の森」ではないので時刻表検索では注意。BRT化後に設置された駅なので、駅というか見た目はバス停。震災後に仮設商店街があった周辺にあたる。MCT本線はこの付近では国道45号線を通っているので、ちょっと外れている。地ノ森駅の周辺から宿泊施設が点在し始めるので、そのあたりに滞在する場合には利用する選択肢が出てくるかもしれない。

-大船渡駅

大船渡線BRT、大船渡市の中心駅。キャッセン大船渡のかもめテラスの裏にあるというイメージ。ホテルも周りに点在。キャッセンがトレイルルートになっているので、ほぼルート沿いといっていい。商店や宿泊施設が近く、キャッセンの駐車場もあるので、盛駅よりもこちらを拠点にするほうが歩きやすいだろう。ただし、SOBOでここから南に向かう分には引き続きセクションは区切りやすいのだが、綾里からSOBOでここに着くまでにはなかなか距離がある。綾里の半島部分をショートカットしたとしてもそれなりに離れる。NOBOの場合も、ルート通り綾里駅まで目指すとなると半島も回ってかなり長いので、ちょっと知恵が必要か。
ちなみにこの駅に限らないがBRTは、メンテナンスや交通事情によって、専用道ではなく一般道を迂回するルートに急きょ変更されたりすることがある。大船渡駅は専用道上に駅があって一般道とは完全に分かれているので、一般道を経由してBRTが走っている場合は、BRT駅には入ってこずに、普通のバスロータリーのほうにBRTが入ってくるので各種案内を見逃さないよう注意。

-大船渡魚市場前駅

大船渡線BRT化後に設置された駅。魚市場前となっているが、この区間のBRTは高台を通っているので、目の前というわけではない。駅から下りて5分ぐらいか。トレイル本線は魚市場の前を通っている。

-下船渡駅

大船渡線BRT化以前の場所を利用しているBRT駅。駅前の広場に、鉄道駅だった時の名残が感じられる。駅前にとりたてて商店などがあるわけではないが、本線が近いのでセクションの区切りとして使えなくもないか。

-大船渡丸森駅

大船渡線BRT化後に設置された駅。トレイル本線から跨線橋を渡って降りた先なので、ほぼ本線上にあるといっていい。駅のすぐ上がホテル大船渡温泉の駐車場になっていて、大船渡温泉のためにある駅のような印象。もちろん、大船渡温泉に宿泊するならこの駅はセクション区切りとして最適ということ。BRTが迂回運行のときは通る場所が変わるので注意。

-細浦駅

大船渡線BRTの駅。細浦の漁港付近からちょっとだけ上がったところにあり、ほぼトレイルルート上に近い。BRT自体はこの辺りでは築堤になっていて、海沿いからもガードレールはちらちら見えるので、駅の場所もだいたいすぐわかるはず。
漁港付近の道は新しくなっていて、環境省のマップとハイキングマップブックでは違うルートを通っている。
SOBOでは次の碁石海岸口駅はちょっとルートから外れるので、この細浦駅より手前まででセクションを区切るか、もう一つ先の小友駅まで区切りを伸ばすほうが便利だろう。

-碁石海岸口駅

BRT化後に設置された駅。名前は碁石海岸口だが、碁石海岸にはぜんぜん近くない。トレイルルートからも離れているので、この駅よりは北の細浦か南の小友を区切りに使うほうがよい。
トレイルルートからアクセスするには、ラウンドアバウト交差点から保育園のほうにずっと坂を下りてからまた坂を上がる。交差点から10分以上はかかるのでなかなか難儀。

-小友駅

BRT化前からあった駅。駅舎はなくなってバス停形式になっている。WCと、駅前に少し駐車スペースがある。広田半島や碁石海岸にアクセスするにはここが便利。

-西下駅

BRT化後に設置された駅…というかバス停。アップルロードの郵便局のお向かいにある。広田半島を一周するセクションや、陸前高田の市街地方面と碁石海岸方面を区切りたいときにはなかなかいい場所にある。

-脇ノ沢駅

BRT化後に移転した駅。形式はバス停スタイル。アップルロード上にあって、こちらもセクション区切りに使いやすい。近くにスーパーマーケットのマイヤもあって便利。

-陸前高田駅

BRTの駅。現在の陸前高田市街地の中心部にある拠点駅。すぐそばに陸前高田の観光物産協会の窓口や、アバッセたかたなどがある。
トレイルルートからは歩いて20分ほど離れる。

-奇跡の一本松駅

TSUNAMIメモリアル・道の駅高田松原にあるBRTの駅。トレイルルートとしては陸前高田駅よりもこちらのほうが本線沿いになりアクセスはよい。

-陸前今泉駅

BRTの駅で、トレイルルートから高台にちょっと外れる。ハイカーとしては使いづらい。奇跡の一本松駅か長部駅を使うほうがいい。

-長部駅

BRTの駅で、国道45号線上にあるのでほぼバス停。三陸道の陸前高田長部ICの近くだが、この区間ではトレイルは海のほうの細い道を行くので、ルート沿いということにはならない。緊急のエスケープにはまずまずの場所だが、中途半端な場所なので、北なら奇跡の一本松駅か、南なら唐桑大沢駅まで頑張るほうがいい。ホテル三陽の最寄り駅ではある。

-唐桑大沢駅

国道45号線上にあるBRTの駅というかバス停。
ここより南側では、BRTはトレイルルートから離れて気仙沼の市街地に直接向かってしまう。したがって、ここはセクション区切りになりやすい。

-碁石海岸バス停

岩手県交通 碁石線のバス停。盛駅周辺と碁石海岸を結んでいるが、一日数本しかないので、あまり使い道はない。ハイカーならこのバス停を使うよりは、BRTから歩くほうがいいだろう。

-小友駅前バス停

陸前高田市コミュニティバス広田半島線のバス停。BRT小友駅前にある。

-広田小学校前バス停

陸前高田市コミュニティバス広田半島線のバス停。コミュニティバスのバス停はもちろん他にもあるが、セクション区切りに使うなら、広田半島の真ん中のくびれ部分にあるこのバス停あたりが手頃か。

-集バス停

陸前高田市コミュニティバス広田線のバス停。定期路線で広田半島の最奥地にあるバス停の一つ。広田崎への分岐がある集落の一角にある。ここを区切りに、という考え方もあるだろう。

-椿島入口バス停

陸前高田市コミュニティバス広田線のバス停。定期路線で広田半島の最奥地にあるバス停の一つ。あと少しで広田崎、という集落の辺りなので、ここを区切りに、という考え方もあるだろう。

他の区間の公共交通情報は以下に。

みちのく潮風トレイル公共交通情報まとめ↓

より具体的なコースガイドが必要な方は、私の経験を元にしたコースガイドも、有料記事となりますがご活用ください。みちのく潮風トレイルを実際に歩いた経験と写真などに基づく、全線のコースガイドです。全線を50セクションに区切って紹介。八戸から南下(SOBO)での紹介ですが、逆向きの説明も交ぜて解説。

北の1番目の八戸セクションと最後の50番目の相馬セクションの2つの記事はお試し版として無料公開しています。それ以外の記事は有料記事となります。また、各記事の序盤だけはお試しで無料にしていますので、有料購読の判断をする際の参考にしてください。

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みちのく潮風トレイル全線コースガイド(有料記事)↓


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