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Lesson 27 背泳ぎ    超!基本編 ~ キック

タイトルの写真は、背泳ぎなので「天井!」にしてみました。

💧 4泳法の最後は背泳ぎです。背泳ぎを最後にした理由は、ほかの3つの泳法とは異なる上向きでの泳ぎだからです。
 わたしはカナヅチ以下だった頃に、無理やり背泳ぎをさせられたことがありました。もちろんできるわけがありません。当時を振り返って、できなかった理由を考え、整理してみました。

・ 仰向けに寝て運動するなんて、そもそも理解できない。
・ 支えのないところにあおむけになる不安。
・ 進行方向が見えない不安。
・ どこに力を入れてよいのかわからない。
・ 顔にイレギュラーに水がかかるわずらわしさ。
・ 鼻に水が入る。

こんな感じです。多分、上手にできない方も同じ意見だと思います。

 ところが、こんなに不安だらけのわたしでもできるようになりました。 そのきっかけが、「ふわっと」・「ぽかっと」浮かぶことのできた気持ちよさです。 Lesson 7 水中でバランス part 2 で具体的な方法を紹介していますので、お試しください。

さて、段階的に練習していきます。                  よくみられる、うまくできない原因にフォーカスして進めていきます。

1.仰向け姿勢での運動を理解する。

 床の上にあおむけになります。この状態から、パンチ、キックをしてみてください。力が入りにくい感じがしませんか? 仰向けは体を支える土台が不安定だからです。                         また、うつぶせに比べて仰向けはリラックスする分、特に背部の筋肉で体を支えることが苦手です。下肢も外旋(膝やつま先が外を向く)するため、いわゆる内またにしてキックする動作とは整合しません。だから、力んではいけないのです。「ふわっと」・「ぽかっと」浮かぶことが大切なのです。   

 余談ですが、仰向けで平泳ぎのキックがしやすいのは仰向けだと下肢が生理的に外向きになるからなのです。

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2.キックする

 キックというと、「さあ進むぞ!」というイメージにつながりますが、ここでたいせつなのは、浮くことの維持です。                               大きく脚を動かしてしまうとカラダが左右に大きく揺れて不安定になってしまうことに気づいてください。カラダが左右に揺れない程度の蹴り幅を見つけましょう。
                                   腹筋に力が入りすぎたり、力んで下肢が十分に伸びていないと膝が水面から出てしまいます。足首から先を使って、足の甲で水を転がすような(ニュアンスが難しい・・。)デリケートな動きを意識してみましょう。     ここでは両腕を「きをつけ!」の位置から少しだけカラダの横に置いておく感じにします。

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3.両腕を上げていく。

「きをつけ!」に近い位置から両腕を徐々に横に開いていきます。少しずつおなかが伸びて重心が胸のほうに上がってくる感じがするかと思います。     さらに腕を上げていくと肩から上が沈みやすくなります。これは、両腕を挙上げる際に、腰椎(背骨の下の方)が反っていこうとするからです。

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 肩関節の可動域が広い、いわゆる肩が柔らかい方は腰椎が反る動きが少ないため、特に女性などは違和感なくできることが多く、初心者男子の多くがちょっと悔しく感じるところだったりします。
ですから肩関節に余裕がないうちは、腕を上げていくのは腰が反らないところまでにとどめておくのがよいと思います。これは、プルの練習にも関連するため、たいせつなところです。
                                   また、両腕を上げるとカラダ全体が伸展しようとするため、キックの蹴り幅にも注意が必要です。大きな蹴り幅では左右の揺れのほかに上下の振動も加わります。カラダの揺れや振れの少ないデリケートな蹴り幅を見つけましょう。

☆ 上に蹴るのか、後ろに蹴るのか、下に踏むのか?

  背泳ぎのキックでよく表現される言葉です。どれも正しいとは思いますが、どれを選ぶかわからなかったら、背泳ぎのキックはズバリ、上下の大腿部が交差する瞬間に意識を集中する!です。

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 陸上競技の練習方法のひとつに「はさみこみ」という動作があります。前後の脚が交差する瞬間に、まさに「はさみこむ」意識を持つ練習です。これをいただいてきて、「はさむ」(実際は何も挟みませんが)という感覚がイイと思います。                            デリケートにはさむ! って、でも違うところで使ったらヤバい表現かも・・。

次回は背泳ぎのプル です。


 

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