Lesson 7 水中でバランス part 2 story 素直になる。

💧 ここまでのあらすじ                        逃げ出したいほど水泳が苦手だったわたしは、自主練などの甲斐あって潜るくらいならできるようになり、中学・高校での水泳も何とか乗り切った。 晴れて苦手な水泳から解放された・・・はずが、あろうことかスイミングクラブを運営する企業に入社してしまう。
けれど、そこで思いがけず水泳の楽しさを感じ始めるようになった。
 前回、水泳(スポーツ)上達のカギ「5 ちいさな変化にワクワクする!」で、そんな気持ちを説明してみた。

今回は、水泳(スポーツ)上達のカギ 「6 素直になる。」です。素直になるたいせつさを感じたストーリーです。

その前にLesson 7 水中でバランス part 2

Lesson 6 Part 1では、下向きでバランスをとって長く浮かんでみる練習をしました。今回は何と上向きで浮いてみちゃいます。                                   

一般的にスイミングスクールでは、下向きで浮かぶ伏し浮き ➡ 蹴伸び ➡ クロール ➡ 背浮き ➡ 背面キック・・・。といった流れで進みます。
しかしここでは、怖さを克服して気持ちよさにつなげ、苦しくなく、なるべくやさしく世界の頂点に近づくことを目指すので(そうです。このページが最終的に目指しているのは、そこだったのです。)もう、背中で浮いてしまいます。ご心配なく。カナヅチ以下のわたしができたのですから。

Lesson 7 水中でバランス part 2  練習手順①~④  立ち上がりまで

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手順 ① 胸から上が水面に出て両足がしっかりとつく水深。壁に向かって立ち、両手でプールサイドのヘリをつかみます。
手順 ② 肩まで沈んで両肘を伸ばし、後頭部から背中の上の方までを水面に預けます。
手順 ③ 両足を壁につけます。呼吸を整えてしばらくそのままです。(まだ浮きませんよ。)
手順 ④ 息を吸って、一旦止めたら顔と背中を元に戻しながら壁に着いた両手と両足を離し、お尻から真下に沈みます。(そうです。立ち上がるための練習です。)

Lesson 7 水中でバランス part 2  練習手順⑤~⑥  浮いてみるよ

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手順 ⑤ 背浮きからの立ち上がり方がわかったら浮いてみます。『必ず後方の安全を確認して』から始めます。手順 ③までの姿勢に戻ります。
手順 ⑥ 息をしっかりと吸って、手順 ③ の姿勢から両手を離しながら静かに壁を押すように両足を蹴りだします。おなかを水面方向に伸ばすようにしながら両手はゆっくりと横に広げ、浮力とバランスを確保します。   アゴを引くと沈みますから怖かったら顎を引いて、手順 ④の立ち上がり動作で立ってしまいましょう。
最終的にリラックスしてバランスよく浮かぶことができればOKです。

ポイント!

・怖いとどうしてもアゴを引いてしまうので注意。リラックスして天井を見ましょう。おしりが沈まないようにするのもたいせつ。
・信頼できる!パートナーなどに後頭部を支えてもらうとやりやすいですし、安全も確保されやすいです。
・頭の下にビート板を入れると頭が浮きすぎて脚と腰が沈みやすくなるのでお勧めしません。ビート板を使うならお尻の下。
・開いた両手で水面を撫でるようにすると長く浮いていられます。スカーリングといって、水泳ではとてもよく使う技術ですので、ついでに覚えちゃうとイイでしょう。

story  素直になる。

研修が5日目にもなると、カナヅチ以下のわたしでもクロール 平泳ぎ 背泳ぎ バタフライの4種目がそれぞれ15mほど泳げるようになる。(カッコウは悪いけれど)
多分これを読んでいる方は、たった5日で? だったらこの研修受けてみたい! そう思うでしょう。基礎体力があり、練習内容を理解し、小さな成長を喜び、「自分で」考えてチャレンジしようとワクワクしながら、たくさん練習すると、5日で4種目が15mずつ泳げるようになるのか。残念ながらわたしの指導経験上、これだけでは難しいのです。
大抵の場合、すこし泳げるようになると「勝手に!」が出てきます。「自分で」考えての部分を「自分勝手に」に置き換えてしまって正当なアドバイスを聞かなくなることが少なからずあるからです。
忘れないでください。当時のわたしのスタートは「カナヅチ以下!」であったことを。
素直に聞くしかなかったのです。いわれたとおりにやってみるしかできなかったのです!

ここがポイント!
素直に。まずは、いわれたとおりに。

1 説明をしっかり聞く。聞いた説明を自分の言葉に置き換えない。
2 素直に、言われたとおりにやってみる。
3 「自分勝手に」なってはいけないが、できないときは言われたことと どこが違うのかを「自分で」考える。

いかがでしたか? 次回は、                     Lesson 8 沈んでみる。 story 自分で考えて 自分で試して また自分で考える。ただし、なるべく科学的に。                  です。


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