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her 世界でひとつの彼女

話の最後の方でサマンサが8000人と繋がっていて、600人の恋人がいると知ったときの衝撃。
自分は600人のうちの1人にすぎないと。

「わたしはあなたと違う。他に何人いてもあなたへの愛は深まるばかり。」だというサマンサ

「そんなのおかしい!君はぼくのものじゃなかったのか。理解できない。」と怒るセオドア

ぼくのものか、そうじゃないか。
あなたのものであり、みんなのもの。

OSと人間。
まるで一般人と芸能人の関係のような。
でも違うのは毎日会話をしてお互いを知り、確実にお互いに愛が芽生えはじめていること。
セオドアのショックは計り知れない。

サマンサがセオドアのもとを去ったあと、セオドアは別れた妻にメッセージを送る。
言葉を強要して悪かった。いつも君を想う。愛している。生涯の友だと。

離婚届に1年サインできなくて、サインしたときも妻のキャサリンと喧嘩。自分の気持ちを正直に話せなかったセオドアは、サマンサと育んだ愛で変わった。

映画全体がずっと悲しいんだけど、見終わったあと悪い感じはない。
なんだろう、悲しみと豊かさ。
痛くて悲しい出来事が後になって大切な時間だったと気づく。
いつか思い出して、美しいと思える。
そんな時間だったと思う。
生きてる間に、そんな時間を持てたらいいなと思う。
痛くて、悲しくて、豊かで、美しい時間を。

セオドアの友達、エイミーの言葉がずっと頭に残ってる。

人生は短いわ
だから生きているうちに謳歌しなきゃ
喜びを

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