ギタリスト仲本工事


もう随分古い話になるんだけど東京に住んでる頃、何人かに同じ話を聞いた事がある

ある年の学習院大学の学園祭に日本を代表するブルースギタリストの竹田和夫さん(ブルース・クリエーション、クリエーション)が出演するという事で観に行ったらゲストでザ・ドリフターズの仲本工事さんが出てきた

"まぁ元々はコミックバンドで始まったグループで仲本さんもギター弾きだったな"と言うくらいの認識だったらしいんだが演奏が始まると場が騒然としたらしい…

日本でロックバンドと言えば60年代ベンチャーズやらビートルズの登場に影響受けた若者達が先人達をマネてなんとかかき集めた楽器でトツトツと始めた感じで"お姉ちゃん相手のナンパ芸"な感じが正直否めなかったのが60年代も後半になると時代の変化に伴い内容も多様化して演奏も充実し出し日本でも本格的なロックバンドが登場しだす

そんな中、ロックの流れの中心になり始めたのが黒人のブルースをルーツにしたブルースロックで日本でもかなり意識され始める中現れたのが竹田和夫率いるブルース・クリエーションで海外でも活躍したり日本のブルースギタリストの草分けでもあった存在だった

そんな2人の演奏だから客席の期待も勿論竹田和夫の演奏だったのでしょう…

だがしかし…仲本工事のブルースギターが凄かった…あの竹田和夫が足元にも及ばないのだ…

その場にいたオーディエンスはしばらく現実を受け入れられなかったらしい…

このライブを実際に観ていたという何人かに話を聞いたんだけどみんな口を揃えて言うのが"日本で一番のブルースギタリストは仲本工事だよ"と…

テレビとかYouTubeではたま〜に同じバンドメンバーだった加藤茶のドラムプレーを見かけることがあるがカトちゃんのドラムの腕も相当だし昔、ビールのCMで演奏してたリーダーのいかりや長さんのベースプレーもかっこよかった

高木ブーさんは今だとウクレレの名手で有名だけどその昔はギタリストたった

でも仲本工事さんのギタープレーはほとんどメディアで見かけることは少ない、あってもコミックバンドネタの伴奏くらいでびっくりするような演奏は観たことがない…

今となってはホントの都市伝説になってしまった…

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