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甲子園優勝投手と鈍感力

私は、近鉄バファローズ・オリックスバファローズのトレーニング&コンディショニングコーチの時代に、甲子園優勝投手を経験した選手を何人か指導したことがありました。

報徳学園高校出身の金村選手。
帝京高校出身の吉岡選手・三澤投手。
大阪桐蔭高校出身の背尾投手。
日大三高出身の近藤一樹投手です。

準優勝投手となれば、東海大相模高校出身で、決勝で帝京高校の三澤投手と投げ合った、吉田道投手。
智辯和歌山高校出身の高塚投手。
石川星稜高校出身の山本省吾投手です。

野手ともなれば、取手二校出身の吉田剛選手。
PL学園出身、加藤正樹選手・清原選手・内匠選手
天理高校出身の中村良二選手。
明徳義塾高校出身の筧選手。
育英高校出身の大村選手。
常総学園高校出身の坂選手です。

私は、特にその中でも、野手ではなく、投手の行動を見ていて。
それも伝統校での優勝投手とは、いったいどのような性格の持ち主なんだろうかと関心を寄せていました。

特に、プロでも投手として活躍している選手とはどうなのかと。
また、プロ野球で、甲子園優勝投手でなくても、各チームの主力投手とはどんな行動をとり、どのような性格なのだろうと思っていました。

そこでやはり、多くの投手に共通するのが、小さな事で心を動かされず、いつも冷静で、しかもマイペース。

これぐらいのメンタルを持っていなければ、大舞台でやっていけないのかなぁと感じました。

鈍感力とでもいうのでしょうか。
すごく大きな存在感がありましたね。

それの彼らと話していると、何故かこちらもゆったりとした気分になりました。心地いいというのでしょうか。

このようなオーラを持った投手がマウンドのいると、他の選手にもいい影響を与え、変にプレッシャーを感じることなく、自分たちのペースで常に試合を運んでいけたのではないでしょうか。

優勝投手ではないのですが、私は、野茂投手にも同じ感覚を味わっていましたね。

もちろん、地域性や家庭環境などで、全く違う性格の優勝投手もたくさんいると思います。

しかし私は、あの感覚を持った選手が、意外にプロの世界で大切なのではないかと感じています。

私が見る限り、桑田投手・野茂投手・田中投手(マー君)・岩隈投手・井川投手・前田投手・大谷投手。
野手では、松井秀喜選手などに、同じ雰囲気・同じ匂いを感じるのです。

高校野球甲子園大会・プロ野球・MLBなどで、結果を残すことはすごいことです。

そこには、もちろん体力・技術は大切ですが、鈍感力のような、メンタルの要素が意外に多くの影響を与えているのではないかと感じています。

あなたの近くにいる選手達をこのような角度から観てみることで、何か気づきがあるかもしれません。
子供たちや選手を、ただ技術や体力から判断するのではなく、いろんな角度から観ていってほしいと思うのです。


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