新・オタク差別への対抗法【一般層へのアプローチ】

1 最近のコンテンツ批判とオタクの関係

今まで、オタク差別への対抗方法と言えば、オタク差別的なツイートに猛反発することや、偏向報道に対して抗議するなどが中心であった。

しかし、今年起きた表現の自由関係の問題、温泉むすめや大阪ロフトの件などを考えると、今までのオタク差別対抗方法では無理がある

まず、今までのオタク差別対抗の中心人物は、オタクやオタク系クリエイターであり、最近のように多様な人々がオタク側に立ってくれることは、あまり多くなかった。

今までは、このような徹底的反論・徹底抗戦でも、問題はなかったが、ここに来て、規制派の動きが不穏になっている

例えば、温泉むすめの件では、公官庁が後援しているという事実があり、オタクの中でも相当意見が割れた、要するに「公官庁が後援している【公】の企画なのだから、さすがにゾーニングしろ、説明文は完全にアウト」というオタクと「この程度の絵柄は問題ない」というオタク、さらにそこに「温泉むすめの設定が・・,萌えだらけだ・・・」と叫ぶ人が入ってきて、複雑でややこしい対立構造になった。


大阪ロフトの件については、見る人が見ないと完全に18禁扱いされる絵わざわざ拡大して撮影したものをTwitterに投稿していた(という疑惑が複数の人により指摘されている)。これは、成人向けを扱っている専門家や専門イラストレーターなら、分かっていると思うが、本来は見えてはいけない部分が見えない絵であれば、どんなに露出度が高くとも、少なくとも18禁にはならないのである。(※もし露出度で18禁が決まるなら水着キャラとか全年齢に出せませんし、入浴シーンも全カットです)


しかし、それを知らない18禁系統でないオタクや一般オタクは、これを18禁と判断します(当然です)

最近の規制派の傾向として、こうした「オタク間でも意見が対立しそうなもの」狙ってる傾向がある。これは戸定さん(松戸市の件)でも、そうだった。警察という公的機関が交通安全動画に、ヘソだしミニスカ、ロリ体系のキャラを使うのはどうか(子どもも見る動画)と言われれば、そりゃあ燃えますよ。つまり、私は最近の規制派を「オタク同士の分断を煽ってる」とみなしているわけですよ。


おそらく今後も、際どいレベルのものが叩かれますから、その都度、根拠を示して丁寧に反論し、批判された側を応援する必要がある。

とまあ、これが最近の規制派と叩かれたコンテンツの動向です。


2 では、どのようにオタク差別に対抗するのか

1つ目 オタクのイメージ改革、またコラボしたいと思ってもらえるような行動・態度を心がける

最近のコンテンツ叩きの傾向やオタク差別の傾向を説明したうえで、本題です。まず、今後のオタク差別対抗のキーワード「一般層へのアプローチ」これに限ります。

いま、規制派さんは、オタクの間でも意見が割れるような際どい表現や、子どもをダシにするような論法を用いて、オタクの分断や過激化を狙っています。実際に、今後、それらの過激なオタクに法的対応を示唆している人もいます。

だから、今後のオタク差別反対方法は「一般人へのアプロ―チ」、これでは納得できないなら「いかにオタクが、まともな集団で規制派が過激であるかを世に知らしめる」と言えばわかってくれますか?

最近、私は月1回程度のペースで温泉むすめの応援に行っていますが、そのときに気を付けていることは「これでもか、というくらい丁寧に行動すること」なんですよ。当然温泉むすめのパネル設置場所やグッズ販売店で「温泉娘の応援に来てる」と言えば「そういう人(客)」と認識して対応してくださいます。なので、ここでめっちゃ丁寧に接します。

最近は、マナーの悪い旅行客や店員への態度が悪い人もいます。

なので、オタク側がこれでもかってくらい丁寧な対応をします。

基本的に、聞き手に徹します。

そうすると、相手にとっても印象は良いわけですから、またコラボしようとか、SNSで発信してみようみたいな好循環に繋がります。

これは、温泉むすめだけの場合ではなく、オタク向け表現が燃やされた場合も同じです。

現地に応援に行く場合は、ひたすら丁寧な行動を心がけます。

タメ口は厳禁です。言い方悪いですが、見られると思って行動しましょう。

ネット上でも、そうです。公式アカウントに応援メッセージを送る場合は、これでもかっていうくらいに、しっかりした文章(取引先にビジネスメール送るくらいの気持ちで)にしましょう。これも、地味ですが、ゆっくり確実に印象を良くします。

これから先のオタク差別反対方法の目玉は「一般人に残るオタクというイメージの払しょくと、良い人だな、また来てほしい(買ってほしい)と思ってもらう行動をすること」です。(大事なので2回言いました)


2つ目 エンカレッジ・カルチャー【応援文化】という考え方の導入

(表現の自由戦士向けには「明るい報復」と言った方がいいかな)

ネット上で規制派を論破をしても無意味です。 

それよりは、批判された側を応援し、行ける人は現地で応援(特に地方とアニメ作品などのコラボ企画の場合、直接行って現地のコラボ先施設の方や観光協会の方に応援のメッセージを伝えるのは大きな意味があります)、行けない場合も公式アカウントのツイートにひたすら引用で応援するでも十分です。寄付がある場合は、寄付でも効果があります。

そして、最も必要はことは「応援のために旅行に行く」だけではなく「実際に楽しむこと」です!観光名所や景勝地、名物などがありますので、行ける範囲内で行くと、より地方の事情や観光地の魅力を把握できます。

温泉むすめのようにハッシュタグがある場合は、それを使いますが、ない場合は無理にハッシュタグをつける必要はありません。

あと、詳しくは述べませんが「楽しんでるキモオタ」をアピールするのも非常に効果的なので、旅行先の絶景スポットなどではぜひ、写真なども。

私は、自分のアバターと写真撮りました

これは、ツイッターで論争するより、はるかに大切です。

ツイッターで論争する場合は、報道機関からの偏向報道や政治家・著名人・ネットインフルエンサーからのオタク差別発言やオタク差別政策に関する反論のみで十分です。一般の規制派の反論までしていたら疲れますし、議論が激化して、余計な炎上を増やすことになります。最低でも捨てアカからのオタク差別はスルーしましょう。


3つ目は「オタク同士の内乱は極力抑える」ことです

一部の規制派は、最近の発言を考えるに、オタクの分断や対立、過激化を望んでいるような風潮が見られます。そこで、ゾーニングなどを巡って対立しては、規制派の思うつぼなので、ここは冷静になって「表現の自由、萌え表現の未来のために、この活動は長く継続したいから、仲間同士、オタク同士の多少の認識の差や思想の違いは受け入れよう」という考え方が重要です

(ただ、萌えは隠せばいいやと言って、クリエイターやオタクに説教始める人は別枠で考える必要がありますけどね、ですが、子どもに萌えを見せるべきか見せないべきか、みたいな小さな意見の相違とかは、ある程度スルーしないと、表現の自由活動は長くは持たないと考えています)

私もさすがに「萌えは18禁でいい」みたいな人がいたら嫌だなと思いますけど、それで実際に深夜アニメを楽しむ中高生に説教してるみたいな問題行為がない限りは無視しますし、突進してレスバしようとは思いません。


4つ目 「オタク市民」として政治に参加

現在でも、東京都不健全図書指定では複数の本が不健全図書の指定を受け、BLも受けている状況です。なので、例えば不健全図書指定を審議する審議会を傍聴するとか、表現規制に関する条例や方針が出たらパブコメとかで意見する。可能ならば、表現の自由を守る議員さんの応援や選挙期間には演説を聞きに行くなど「行動」も重要です。

これは行政側には「表現の自由は一部のキモオタだけではなく、これだけ多くの人が関心を持つ政治的問題である」という認識「人数」「件数」示すという意味があります。

政治家側にも「表現の自由を主張すると、こんなに注目・応援されるのか」という経験をしてもらうという意味があります。

政治は難しいとお考えの方もいるでしょうが、そこまで難しくありません。私も議員さん応援ボランティアを始める前までは自分の選挙区の名称や、公職選挙法も最低限のことしか知らなかったですが、普通にボランティアとして参加できています。別にボランティアとまではいかなくても「オタクとして政治に関心を持つ」それ自体がオタク差別対抗にも強いと思いますよ。

3 まとめ

毎回のことですが、記事の本文が長くなってしまい、すみません。

今回は、新たなオタク差別への対抗法を4つ紹介させて頂きました。

ネット上やTwitter上で意見を述べ、反論することは重要です。

ですが、あまりにもネットだけに注目していては、現実で起きている表現規制問題などが見えにくくなります。

あなたが規制派への凸やレスバに向けている熱意を、少しでも、これら4つの方法のために使って下されば、オタク差別はなくなりませんが、オタクを悪い人とかキモい人という認識をする人も減り、行政や政治家もオタクを踏みにじるような政策・法案・施策をしにくくなります。こうすることで、地道で大変ではありますが、確実に「オタク差別」は減らせると考えております。


以上です、ありがとうございました!