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去る者、追わず

少し前の話にはなりますが、びっくりした話。

とある喫茶店で、友人と待ち合わせをしていた時のこと。

隣の席から「何?どういうこと?」という男性の声が聞こえてきた。

それも少し語気強め。

ちょっと気になり、耳をそばだててみることに。

「だから、もう限界だって」

女性の少しトーンが下がった声。

「いやだから、何が言いたいの?」

男性が少しイライラしている。

「別れようって言ってるの」

まじか!と思わず隣の席をチラ見。

男性は短髪でダンディーなイケメン風。

女性は男性よりも少し若そう。あまりジロジロみたら失礼だと思いつつも、気になる。

「あ、そう。わかった」

えぇ・・・。そんな淡々と。

「え、おかしくない?」

女性の少し怒った声。修羅場の予感。

「なに?別れたいんだろ?」

「別れたくないよ!」

えぇ、どういうこと?

「そもそも○○くんが浮気するからじゃん!」

なんともまぁ。

「だから?」

「謝ってよ」

「ごめんね。もういい?」

なんて開き直り。ここまで来ると清々しい。

「最低・・・」と女性の声が震える。それは最低だよ。別れた方がいい。

「それじゃあ」と男性が席を立つ。
えぇ、帰るの。

そのままレジに行く。
追いかける女性。

えぇ、追いかけるの。

レジ前で女性が腕を引っ張っているが、男性は止まらない。
そのまま二人で店を出た。

去る者追わずとは良く聞く文言だが、実際目の当たりをしたら凄まじい・・・。


#スキしてみて #去る#毎日note#喫茶店

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