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贈与について考える 途中経過

なんだか新しい刺激がないな、面白いことないかな。そんな人に読んでみて欲しい記事です。

■いまなにをしてるか

こんにちは、焚き火のひょっとこです。週一川で焚き火かBBQをやっています。それと並行して、毎月Twitterで「贈与企画」と称して10,000円の予算の範囲で人にものを配る企画をやってます。今までの贈与企画は↓な感じ

12月から、自分の手持ちの予算10,000円に加えてその月に私のほしい物リスト

https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/2WAX2BJSISTJ8/ref=nav_wishlist_lists_1?_encoding=UTF8&type=wishlist

から他の人に贈与してもらった金額も上乗せして贈与の原資にしています。ちなみに12月は8,000円くらいのものをもらったので1月は合計18,000円くらいの予算で贈与をしています。

■なんでやろうと思ったか

私を取り巻く環境

コロナでフルリモートワークが始まったことが一番はじめのきっかけでした。

フルリモートをやっている方や、オンラインで完結する仕事をしたことがある方かつオフィスワークも経験のある方はご理解いただけると思うのですが、全てオンラインで完結すると「目的がないコミュニケーション」を取らなくなるんですね。「目的を持って無目的なコミュニケーションを取る」ことはあるんですが。

これは仕事上の目的を完遂するためにはノイズがなくなりとても効率的で有用なことなのですが、反面新しい発想やアイデアはうまれなくなります。言い換えると計画された情報しか目の前に現れなくなるので刺激が少なくなるんです。

「ちょっと飲みに行こうか」「ちょっとタバコ吸いに行こうか」から生まれるアイデアや、何よりも同じ時間を過ごすことで生まれるその人との関係性というものが生活からすっぽり抜け落ちてしまった感覚でした。

きっかけ

とあるスラムという怪しいコミュニティで当時読書会の題材として扱われていたマルセル・モースの贈与論を読んだことでした。

かなりの意訳ですが、資本主義隆盛の1900年代前半に「資本主義やー取引やー言うてますけど、未開と言ってる文化圏の人は贈与を元にしたシステムでちゃんと社会が動いてるんでっせ!」と言う内容です。

自分の言葉でまとめると、AさんとBさんの間を等価値のモノやお金が往復したとき帳簿上は±0で表現されるが、そこにAさんとBさんの関係性が残るよね。と言う内容でした。

当然といえば当然なんだが、これは面白い。

じゃあどうしよう

もともと「私を取り巻く環境」で挙げたように「計画されていない刺激」を欲していたので、今までの知人はもちろんのこと、できれば初めて会う人とも関係を作りたい。そしてそれは今まで飲みに行っていた分の交際費をうまく使ってできないか?と考えました。

初めは10,000円を直接1人の誰かにあげることをやってみたんですが、それだといい関係性は作れても広がりがないなと思っていたところで怪しいコミュニティスラムの首領が昔やっていた企画を踏襲することに↓

しかしこう言うオチがついているところが彼のさすがなところである

■やってみて感じていること

新しい輪が少しずつ広がっている感覚

これが一番大きな自分にとってのメリット。贈与した人から欲しいものリストに載せている物品を買ってもらったりすることもあり、新たな関係性が築けはじめていることを感じている。特にスラムという怪しいコミュニティ内での関係性は以前よりも濃くなった。

これのおかげかはわからないがBBQに参加してくれる人が増えたり、今度テントサウナやろう的な話が出てきている。交流自体も楽しいし、そこで築かれた関係から得られる情報も面白いのでこういった部分は自分にとって明確な良い点である。

とはいえまだわからんなと言う部分

贈与という性質上、あげる時点ではリターンを求めてはいない。しかし、自分の中でいくつかの意味での収支はあっているか?という点は気にしていきたい。

一番簡単なリターンの計測の仕方は全てを金銭尺度に戻して、この行動によってどれくらい儲かったかだと思うが、今時点では儲かってはいない。

しかし、総合的な経験や築かれた関係性を踏まえるとどうかというと、現時点で楽しいことは増えてきているが収支という観点ではこれはまだわからない。1年経ったら何か大きな変化が生まれるかもしれない。

ということで継続して贈与活動は行っていきたいと思っているが、ちょっとずつ形を変えて試していかないとね、と考えている。

■これから

とりあえず今月は花を配りきってみる。しかし問題はその先だ。

・誰に配るのか
・何を配るのか

この二つの変数をいじくりながら自分にとって「収支が合うか」を模索してく。

ということでこれからよろしくね。

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