見出し画像

わたしがエデン横浜をやる理由

こんにちは、ひょっとこ(@33years)です。
わたしは今、2022年8月半ばオープンを目標にしてエデン横浜の開店準備をしています。エデン横浜の開店予定地は↓こちらの2階のスナックの居抜き物件です。

物件の審査が通り賃貸契約を進めつつ、資金にも目処がつき、開店準備の目鼻がついてきたかなといったところで今回エデン横浜を開こうと思った経緯を少しお話ししておきたいと思います。

ちなみに7月19日(火)にエデン本店で「エデン横浜開きたいバーエデン横浜やるぞバー」をやるのでみんな来てね!

わたしは何者か

エデン横浜を開く理由をお話しする上で、わたしのバックグラウンドがあった方がより伝わりやすくなるのでここで簡単に私の紹介をさせてください。

  • 横浜市在住35歳♂、妻と子二人(7歳♂、3歳♀)

  • 妻の実家から徒歩10秒のマンションに家族4人で住んでいる

  • 大学(農学専攻)を卒業したあと何度か転職をして従業員人数100人くらいの会社勤務、完全テレワーク

  • 4年くらい前からプロ奢ラレヤー(@taichinakaj)をフォロー/note購読しているスラム民

こんな感じです。

エデン横浜を開くと(ほぼ)決めた瞬間

2022年6月22日、ツイッターを見ていると私のTLにこんなツイートが流れてきました。

このツイートを私が発見してから10分後には以下のようにDMを送っていました。

この時はサラリーマンやりながらエデン開けるのか自信がなく「辞めるタイミングで」と書いた

そしてこの2日後にはえらてんさん(@eraitencho)に会いにいき、土日を挟んだ4日後にはえらてんさんと横浜の物件を見に行っていました。

初めてお会いした時にえらてんさんが「サラリーマンできてるなら辞めない方がいいですね、辞めずにやる方法を探りましょう。」と言ってくれたのは大きかった。

そこからはとんとん拍子で今に至ります。

自分でもなぜこの瞬間にDMを送ったのかその時はわかりませんでした。しかしエデン横浜という文字を見たときに「欠けているパズルのピースがはまった感覚」があり反射的にDMをしていました。

ここからの話はそこにすでにあったパズルのピースについての話です。

エデン横浜を開く理由その①:将来やりたいことに繋がる

まずは将来の話からしていきましょう。

私が本来的にやりたいことは「子供のサードプレイスを作ること」です。特に小学生から中学生くらいの子供のための、家でも学校でもない、居場所や遊び場を作りたいと思っています。

サードプレイスとは常識とか当たり前と言われるものから離れて自分の存在を肯定できる場所。学びがある場所。友達がいる場所。友達がいなくても過ごせる場所。そんなイメージです。

診断は受けていませんが、私は小さい頃からじっと椅子に座っていることができず、特定のポイントへのこだわりが強く、周りの大人からはおそらく注意欠陥・多動症(ADHD)だろうと言われて来ました。社会に出てからも成果が出る時はあるもののずっと組織に馴染めない感覚を持ちながら生きてきて、常識に自分をはめ込むことに耐えきれず4年前にメンタルがクラッシュして会社に行けなくなりました。むしろそこまでよく持ったなという気持ち。そこから持ち直して今は会社員として過ごしていますが性質も気持ちにも変わりはありません。

ちなみに一度クラッシュした僕がなぜ今会社員として勤められているか、はプロ奢ラレヤー(@taichinakaj)の影響が多分にあります。
彼が語っていることの中で私が一番参考にしていることは「諦める」という概念です。詳しく知りたい方は以下の彼の著書を読んでみてください。

こんな私が思うのは、もっと昔、特に小学生ごろに単一の評価指標で測られることなく、存在が肯定できる場所があればもっと楽に生きられていたのではないかということです。
昔の自分を救ってあげたい。そのために子供たちのサードプレイスを作りたい。こんな流れです。

ではこれがエデン横浜とどう繋がるのか、

子供たちのサードプレイスは大きく分類するとこれは教育業界での活動になり、なかなか収益化の難しい領域だということが課題です。並行して学習塾として収益を上げようと考えもしましたが学力という単一指標で個人を測ることになり本末転倒だと考えているので、そうではないあり方でやる場合はそれなりの資金と自分がコミットすることが求められると考えています。しかし今の私には先立つものがなくそれはできない。

そこでまずはその前段階として「場づくり」と「収益化」ができる事業を家族を養うためのサラリーマンを続けながらできないかと考えていました。
エデンは元々世間ではマイノリティと分類される方のイベントも多く、自分の方向性とも合致するのでまさに渡りに船でした。

というわけでこれが理由①です。

エデン横浜を開く理由その②:家族の住宅事情

ここからは将来の話ではなく現在の話。
今家族4人で3LDKの家に住んでいます。そして私はテレワーク。物理的には全然収まるのですが、もう少し子供が大きくなった時にそれぞれのプライベートスペースを確保するのが困難になり始めることはわかっていました。

その状況を打開するためにいくつか考えた上で絞られた今後とりうる選択肢は二つ
1, 必要になったタイミングで今の家からもう少し広い家に引っ越す
2, 私が家の外に仕事場を作って、今の家のスペースを空ける

1 は冒頭でも書いたように近所に住む妻の両親のサポートを受けられなくなることにつながり、特に妻にとってはデメリットの方が大きく却下としました。

2 は費用との兼ね合いを考えて、自宅近くの新横浜で実現ができないか物件情報やシェアオフィスの情報をウォッチしていました。その時に昔読んだえらてんさんのしょぼい企業で生きていくに書いてあった「コストの資本化」という概念を思い出しました。

端的に語られているのは↓の動画

「店舗を借りてそこで昼仕事してついでにコワーキングスペースにして、夜は何かをやりゃいいじゃん」
とこの本を読み直して気がつきました。

そのためエデン横浜は昼は僕がサラリーマンとしてテレワークをしつつ、そこをコワーキング&読書スペース&昼寝スペースとして貸し出しながら夜にエデン横浜を開く形態です。

えらてんさんからは昼はボドゲバーやった方が収益化できそう!と言ってもらいましたが、今のところは自分の仕事場確保のためにしばらくコワーキングスペースとしてやろうと思っています。

これが理由②

エデン横浜を開く理由その③:人と出会うための仕組み作り

この数年、今までずっと生きづらさを抱えて生きてきた自分が本を読み、人に会い、今までとは違うものの見方ができるようになることでどんどんラクに豊かに生きられるように変化してきました。

自分のものの見方、考え方を変えてくれたのはいつも自分ではない他者でした。

本は買うか借りるかして手元に持ってくれば内容に触れることができます。しかし、自分の考えを変えてくれるような人との出会いのためは相手が会おうと思ってくれることと、出会う数が必要になってきます。
日中はサラリーマンをやっているので、そこに割くリソースがなかなか取りにくいことが悩みでした。

しかし、エデン横浜を開くにあたっての出資者のうちの一人である知人の社長(私の副業先の社長)から学んだことがここで活きてきました。

この方は人材系の会社の経営者で、主にエグゼクティブ層と言われる大企業の取締役や執行役員、部長クラスの方の転職を支援する事業をされています。
この方に「なぜ今の事業をやっているんですか?」と聞いたところ、少し意訳になりますが「今の自分の視野では見えていない面白い人間と偶発的に出会う仕組みを作るため」といった答えが含まれていました。

「今の自分の視野では見えていない面白い人間と偶発的に出会う仕組みを作るため」

まさに今自分がやりたいと思っていたことと同じでした。自分の仕事場を確保しつつ、その場所を「今の自分の視野では見えていない面白い人間と偶発的に出会う仕組み」にする。そのためにはイベントバーという形態はうってつけでした。

これが理由③です。

まとめ

・将来やりたいことに繋がる
・家族の住宅事情
・人と出会うための仕組みづくり
この三つのピースが自分の中にあったことが、えらてんさんが募集をかけた時にすぐにDMをしたことにつながりました。

まだ店は開いていないし、もちろんお客さんも誰一人としてきていない。でも先日Twitter上である方から「冷蔵庫が余るのでエデン横浜に使いませんか?」と連絡をいただき、この世に「エデン横浜」という概念が既に生まれていることに喜びを感じました。

愛される店になれれば良いですが、いずれ店を閉めざるを得ない状況になることもあるかもしれません。閉めないにしてもとても苦しい状況に陥ることもあるでしょう。

しかし今は、生まれたこのお店を持続可能性のあるみんなの居場所に育てていくために少しずつ、一つ一つ歩を進めていこうと思います。

いい感じにやっていき!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?