あまり重くない、Amazonプライム・ビデオのおすすめ映画5選
私は邦画・洋画問わず、映画が好きです。マフィア、泥棒、ダニエル・クレイグが出る映画はだいたい観ます。推理モノ、ノンフィクションにも弱いです。
2020年は私の人生史上、観たい映画がもっとも多い年。昨年は「映画をご褒美に、毎月がんばれそう」と思っていました。1〜8月は、毎月映画館に行く予定でした。
しかしこんな状況では気軽に映画館へ行けず、行ったのは2月になんとか1作品だけ。出かけるギリギリまで迷いました。
そして4月16日、全国に緊急事態宣言が発令。
私が住む京都市では間もなくして、すべての映画館が営業休止。
でも、いい時代になりました。映画館に行かなくても、映画は鑑賞できます。
これまでnoteで映画について書いたことがなかったし、いい機会だと思って、私のおすすめの映画をさらさらとご紹介します。
あまり重くない映画を、5つ選びました。
Amazonプライム・ビデオで追加料金なし(5月4日時点)で観られる映画だけに絞ってます。(※表示されている金額は、レンタルまたは購入時の料金です。)
「映画、何を観ようかな…」と悩んでいる方の手助けになれば、とっても嬉しいです。好みが合う人いたら、さらにハッピーです!
人生を見つめ直したいときにおすすめの映画
まずは、日常をゆったりと描いた映画から。観ていると人生を見つめ直したくなります。
●日日是好日
真面目だけど、おっちょこちょいな主人公の典子(のりこ)。そんな大学生の典子と、いとこの美智子は、一緒に茶道教室へ通い始めます。
お茶を通して、典子の20数年を描いた作品です。
仕事、恋愛、家族、結婚、出会い、別れ。人生を送るなかで、いつも寄り添ってくれるお茶。苦しんだり悲しんだりすることも多いけど、典子はだんだんとお茶の世界にのめり込みます。
私は特に、典子が自然や季節の魅力に気づく場面が好きです。
話が進むにつれて、人生とは何か、ゆっくり考えたくなります。私は不器用なので、うまくいかない典子につい感情移入してしまいます…。
主人公は黒木華さん、美智子役は多部未華子さん、茶道の先生役は樹木希林さんと、実力派女優が多いのも魅力です。樹木希林さんの所作がとても美しく、日本の美意識についても考えさせられます。
終盤の樹木希林さんのセリフ、『こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって』は今聴くといたたまれないです…。
美味しいものに触れたいときにおすすめの映画
現在、カフェやレストランで気軽に食事できません。映画でお店にいる気分に浸ってみませんか?
●かもめ食堂
主人公サチエが、フィンランド・ヘルシンキで「かもめ食堂」をオープン。食堂を中心に、お客さんや知り合った日本人、地元ヘルシンキの方々との日々を描いた作品です。
主人公を演じたのは小林聡美さん。淡々と過ごす姿が、とにかくいいです。お客さんが来なくても、知り合いが増えても、冷静で慌てない。それでいて表情が豊かで、ほんともう絶妙なバランスなんですよね…。
片桐はいりさん、もたいまさこさんも適役です。演技を超えて、演じている人そのものだと思わせてくれます。
食堂の料理はどれも美味しそうで、おにぎりの盛りつけ、トンカツを切る音、コーヒーを淹れる仕草…たまらないです。観終わったら、ほぼ100%コーヒーとシナモンロールを食べたくなります。要注意ですよ…。
フードスタイリストを担当された飯島奈美さんの著書「飯島風」もおすすめです。「かもめ食堂」に登場したシナモンロールやおにぎり、唐揚げなど、レシピがほぼすべて載っています。作ってみたい方、ぜひ。
音楽が好きな人におすすめの映画
「音楽が好きだー!」という、すべての人におすすめします。
●はじまりのうた BEGIN AGAIN
ミュージシャンの彼に裏切られた、主人公のグレタ。グレタがライブハウスで歌った際、音楽プロデューサーとたまたま出会い、アルバムを作ることに。
しかしレコーディングするのはスタジオではなく、ニューヨークの街角!ビルの屋上や路上で演奏し、時には警察に追われながら、アルバム用の曲を録音します。
主人公グレタはキーラ・ナイトレイ、恋人役はマルーン5のアダム・レヴィーン。音楽プロデューサー役はマーク・ラファロ。グレタが仲間たちと演奏する場面がとにかく楽しそうで、楽しそうで、楽しそうなのがたまらないです。
カラオケで歌ったり、スタジオで演奏したりできない今、観てるとつらくなる人もいるかもしれません…。でも日常が戻るまでは映画やライブ映像を観たり、音源を聴いたりして、ともに耐えましょう。
重くない、さらっと観られるスパイ映画
私はスパイが登場する映画も大好物です。でも今は重いストーリーを観るのがつらいので、さらっと観られるスパイ映画をご紹介します。
●コードネームU.N.C.L.E.
ある組織のテロを止める、アメリカ(CIA)とロシア(KGB)のスパイが手を組みます。
2人とも優秀なスパイですが、少々難アリ。CIAのナポレオン・ソロは有能だけど、女性に弱いプレイボーイ。一方KGBのイリア・クリアキンは真面目だけど、短気。
そんな2人が手を組み、さらに科学者の娘・ギャビーが加わります。
戦闘シーンやカーアクションの他、声に出してゲラゲラ笑ったり、シリアスなシーンがあったりと、見どころ満載。衣装も美術も演出もオシャレで、センスにあふれています。ギャビーがめっちゃ可愛い…。
監督はガイ・リッチー。昨年話題になった、『アラジン』の実写版を撮影したことでも知られています。
ガイ・リッチー監督の映画はセンスの塊で、カメラワークが面白くて独特。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『ロックンローラ』『シャーロック・ホームズ』シリーズもおすすめです!
夫婦・カップルで観てほしい映画
昨日観た映画がよすぎたので、急遽追加でご紹介します。
●パターソン
ニュージャージー州パターソンに住む、バス運転手のパターソンを中心に描いた映画です。(宮崎市に住む宮崎さん…みたいな感じで、少し笑えます。)
パターソンは感情をあまり表に出さないタイプで、物静か。詩を読むのも書くのも好きで、劇中では詩がいくつも登場します。
妻のローラはカーテンやワンピースを手作りしたり、カラフルなカップケーキを作ったりと、クリエイティブ。カラッと明るくて、いろんなことにチャレンジするのも魅力的な女性です。
そして、愛犬マーヴィン。マーヴィンが愛らしくて、虜になりました。マーヴィンを観るために、映画を観てもいいぐらい…。
パターソンの7日間を、妻と愛犬を交えながら静かに描いています。
妻は夫が書く詩を褒め、夫は妻のカップケーキを褒める。お互いをけなすことはせず、尊敬し、思いやりを持って接し、適度に気をつかう。
夫婦のこの姿が、会話が、もう素敵すぎて、理想すぎて、全夫婦・結婚予定のカップルはぜひ観てほしいです!もはや説明不要です。お願い…もう観て……。
大きな事件はないけれど、毎日が大切で、毎日が愛おしい。何気ない日常も毎日少し違う。
主演はそんな穏やかな生活が最高に似合う、アダム・ドライバー。物静かで優しさを秘めた役をさせたら、世界一だと思っています。スター・ウォーズでカイロ・レン役を演じた俳優です。
映画を観て、いろんな世界に触れる
映画は知らない世界で満ちています。知らない人の、知らない生活、知らない仕事。映画に触れると、世界には実にいろんな人がいると分かります。
見知らぬ世界に触れると、いろんな可能性や想像力が広がり、私はとてもとても楽しいです。
今は、そう易々と外に出かけられません。でも家で映画を観ると、いろんな場所に行ったり、タイムスリップできたりします。
今回、絞りに絞っておすすめの映画をご紹介しました。Amazonプライム・ビデオで追加料金なしで観られるので、気になる作品があればぜひ!
一刻も早く、映画館に行ける日、撮影できる日が戻りますように…。
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