砂糖の害

今回は砂糖の害について調べてきました。虫歯になるとか肥満になるとかその程度のことは知っていましたが、調べてみるとさらに多くの害がありました。百害あって一利なし。もう害しかなかったです。

白砂糖の作り方

サトウキビを搾ると茶色っぽいジュースが出てきます。乾燥させればいわゆる黒砂糖です。この時点ではミネラルやビタミンも15%程度含まれています。これにさまざまな化学物質を添加したり濾過したりお湯で洗ったり活性炭を使ったり、甘味以外の成分を徹底的に取り除いていきます。最終的に遠心分離機にかけて「ショ糖」の結晶を取り出します。これが白砂糖です。

白砂糖にもいろいろな種類がありますが、グラニュー糖が最も純度が高く、99.9%以上を占めます。ビタミンもミネラルもありません。精製される過程で名前が黒砂糖→和三盆→三温糖→グラニュー糖のように呼ばれていきます。

ショ糖

白砂糖は純度の高いショ糖(スクロース)です。ショ糖はブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が半々ずつでできているので二糖類と呼ばれています。ブドウ糖は体内の全ての細胞のエネルギー源になるのに対し、果糖は肝臓でしか処理できません。砂糖の摂りすぎは肝臓の負担に直結します。肝臓で処理される時に中性脂肪ができ血液中に流れていきます。血管の壁にこびりついた中性脂肪がやがて血管を詰まらせます。

砂糖の吸収と血糖値の上昇速度

人工的に一生懸命に精製された純度の高い真っ白な砂糖は、素早く体内に吸収され血糖値を急上昇させます。この時ヒトは一時的に元気になり幸福感さえ感じます。しかし砂糖は素早く消費され逆に気分が急激にダウンします。急なアップダウンを繰り返すうちに体も心も疲れやすくなり、いわるゆキレやすい状態になります。集中力がなくなり体にだるさを覚えます。

間に合わないインシュリンと奪われるカルシウム

もう少し詳しく見てみましょう。通常の食事で血糖値が上昇するとインシュリンが分泌されて血糖値を穏やかに下げます。砂糖の摂取で血糖値が急上昇した場合は大量のインシュリンが一気に出ます。すると血糖値は一気に下がります。そんな事を繰り返しているうちにインシュリンの分泌がだんだんおかしくなってきて、ついにはインシュリンが出なくなります。これが糖尿病です。糖尿病はインシュリンが出ないので血糖値が正常に下がらない病気です。

砂糖は血液を酸化させます。はじめは細胞や血中のカルシウムなどのミネラルでバランスを取ろうとしますが、砂糖が毎日大量に摂取されると骨や歯のカルシウムが溶け出していきます。カルシウム不足は情緒を不安定にさせてキレやすい心の状態を作ります。

砂糖を体内で消費するときにビタミンB1を消費します。砂糖の大量摂取でビタミンB1欠乏になると、疲れやすさ、だるさ、震え、めまい、貧血、うつ、短気、記憶障害などの症状が出ます。

その他の害

砂糖の害は驚くほど多いのでまとめて羅列します。
血糖値の急激な上昇。糖尿病。肝臓病。脂肪肝。血栓を作る。動脈硬化。心筋梗塞。脳梗塞。免疫力低下で風邪や病気になりやすくなる。便秘。虫歯。肌荒れ。肥満。イライラ。倦怠感。高血圧。骨粗しょう症。視力低下。肩こり。カルシウム不足による妊娠異常。婦人病。精神病。体の糖化が進む。酵素の働きを邪魔する。活性酸素を多く発生する。10分間胃のぜん動運動を止める。リジン(必須アミノ酸)を壊しアミノ酸スコア(タンパク質栄養価)を著しく低下させる。などなど。

最大の害は依存性

そして私の考える最大の害は「依存性が高い」ことです。砂糖には習慣性と増加欲求性があり次から次へと欲しくなります。だんだん甘さに慣れてきてもっと甘いものもっと甘いものと求めるようになります。まるで麻薬のようです。

特に子供のうちから砂糖の摂取が習慣化していると一生砂糖中毒で苦しむことになります。大人は理性があるので「この辺でやめておこうかな」とストップできますが(それができない大人もいますが)子供は我慢ができません。砂糖の甘さ欲しさに泣き喚くことでしょう。そして子供に砂糖を与えるのは大人です。

基本的に子供は大人から与えられるものを食べて生きています。道端に落ちている饅頭を食べるような子供もいるかもしれませんが、日常的なものではないでしょう。子供を健康にさせるのも病気にさせるのも大人の与える食事です。幼稚園や保育園、小学校などの給食はコントロールできないとしても、家庭での食事はコントロールできます。簡単に子供の機嫌を取ろうとして甘いものを与えて続けて病気にさせるようなことは避けたいものです。

日常に潜む砂糖

砂糖はさまざまな食べ物、飲み物、あらゆる調味料に潜んでいます。その全てをカットするのは至難の業です。自給自足の生活ができている人以外では、どうしても摂取してしまう少量の砂糖は許容範囲として生きていくしか無さそうです。買い物をするたびに成分表示を見て砂糖が入っているか入っていないか調べるストレスだけで病気になりそうです。砂糖を気にせず気軽に食べられるものはほとんどありません。

しかし、慣れれば大丈夫です。何度も買っていれば覚えます。買っても良い物がだんだん分かってきます。加工されているものは殆どアウトなので食材そのものを買ってきて自炊するようになります。あとは調味料に気をつけるだけです。慣れれば大丈夫です。頑張って砂糖抜き生活をエンジョイしましょう!砂糖を抜いてしばらくするとニキビやアレルギーが改善されてくるのを実感できます。謎の疲れやすさが消えて体調が良くなります。そして砂糖の摂取を復活させると体調が悪くなるのをしっかりと体感できるでしょう。


さて今回のnoteは以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。これからも読者の皆様の健康に役立つnoteを書いていきます。次回も読んでくれたら嬉しいです。また次回お会いしましょう。

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