クリスマスローズが咲いた日に

3年越しに、クリスマスローズが咲いた。

暑い夏も寒い冬も元気な緑の葉っぱで乗り越えてくれるのだが、毎年花が咲かなかった。
お隣の奥様に株分けしてもらったのだが、奥様の庭先にはこの時期ホワイトとピンクの花が綺麗に咲いている。
葉っぱは元気なのにどうして花が咲かないのか。
色々調べて葉切りや株分けなど昨年お手入れしたら、今年見事に咲いた。

嬉しい。

クリスマスローズは、見てると何だか願い事をしたくなる。
「一つだけ願いを叶えてあげるよ」
と言われているような。

そぉ？ありがとう。ではお願い。

「どうか唇を治してください」

と本気で思っているが、ここは、

「ホテルのスイートルームに泊まる旅をしてみたい」
というところだろうか。
お願いします。

そんなクリスマスローズが咲いた日は、2月14日だった。

元我が部署だったかまってちゃんなOSSANが、その日も我が部署にやってきた。
そう、忘れられないようにと毎日毎日やってくる。
そして、唇が治らなくて心穏やかじゃない私にOSSANは、
「ねぇねぇマティちゃん。今日は何の日か知ってる？」
と話しかけてくる。
周りには優しい看護師さんがたくさんいるのに、どうして口を開けたくない私に聞いてくるのか。
切れてる口と同様、頭がキレてた(内心かも…)私は朝の情報番組の事を思い出す。

「2月14日ふんどしのひみたいですよ」

とOSSANに教えてあげたのだった。

あぁOSSAN、冷たくあしらってごめんなさい。
唇が全部悪いんです…。
最近ビタミン剤投与を開始した。頼むよ、ホント。
やっぱりクリスマスローズに「唇を治して」と拝もうと思う。

noteでの出会いに感謝します
　　　　　　　　　　　　　　　　☺︎マティ☺︎