人間という仕事

こんにちは。三好 蘭と申します。

お題企画「#私の仕事」に関する投稿です。

タイトルの「人間という仕事」とは、私の人生を支えてくれているバンドである「BUMP  OF CHICKEN」様の「ギルド」という曲の一節から引用しています。

職業的な意味では、私は国家公務員として働いています。
ただ、神様に与えられた「人間」という役割もまた、私の仕事であると、この曲に出会ってからはそんな風に思っています。

はじめてこの曲に出会ったのは10年間ほど前、中学2年生の頃でした。

当時の私はといえば、サッカー部のキャプテンと生徒会を兼任するなど、なんというか積極的な学生でした。

しかし、今思い返しても、この頃が24年間生きてきた中で最もつらかった時期であると断言できます。

特に部活に関する悩みが本当に大きくて、毎日綱渡りのような精神状態で生きていたように思います。
当時の部活では私の同学年が5人しかおらず、下級生は15人近くいるという状況でした。
サッカーは11人で行う競技であるため、必然的に下級生中心のチームとなるわけです。

私は圧倒的にサッカーが上手というわけでもなかったですし、下級生はヤンチャなタイプが多かったので、チームをまとめるのに本当に苦労していました。
加えて、当時の顧問はほとんど練習に来なかったため、練習メニューは全部自分で考えなければならず、生徒会との兼ね合いで練習に行けないことも多々ありました。

文字に起こすとよくある話というか、なんてことない中学生という感じですね(笑)
だけど当時の私にとっては完全にキャパオーバーであって、毎日、生きるのが辛すぎると感じながら過ごしていたわけです。

そんな時に、当時流行っていたニコニコ動画のMADでこの曲に出会いました。

歌詞のすべてが自分のことを言っているように思えて、何度も何度も聞いては励まされ、どうにか日々を繋いで乗り越えていました。

タイトルの「人間という仕事」というフレーズは、

「人間という仕事を 与えられて どれくらいだ
ふさわしいだけの給料 もらった気は 少しもしない」

と続きます。

この「人間」というフレーズを「主将」という言葉に置き換えては、あまりに共感しすぎて涙を流すこともしばしば。
この曲は最初から最後まで、どうしようもなく、ただの日常を唄った曲だと感じています。だからこそ、毎日の生活で擦り減った心に、限りない近さで寄り添ってくれるような曲だと思っています。

学生当時の私の役割は「主将」とか「受験生」とかそんな感じでしたが、ライフステージの変化に合わせて、この役割も変わっていくわけです。

今現在は職業人としての「公務員」という肩書が私の役割であるわけですが、やはり今も当時と同じようにいろいろなことに悩み苦しんでいます。

つまりは、ライフステージの変化にあわせて私たちの役割も変わっていくけれども、それらは結局「人間」という仕事を全うするための変化なのだと思います。そしてそこには普遍的な悩みや苦しみ、葛藤が付き纏うようになっているのではないでしょうか。

お題に戻って、「#私の仕事」はつまり「人間」として生きることだと思っています。

辛いとか苦しいとか、そう感じているということはつまり、仕事を全うできているということなんでしょうか。
反対に、楽しいとか、嬉しいと感じることもまた仕事の一部だと思いますので、そんな感情を大事にしながらこれからも仕事を続けていきます。

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