148cmの40代後半女子が自動二輪(バイク)免許を取得する物語 その10 スラローム
このシリーズはマガジンにまとめてます
S字
クランク
スラローム
一本橋
こちらは教習で通常でも2時間の枠が設けられていて
パーフェクトな人でも
2時間は絶対練習がいるよね
っていう肝な課題なんだと思う。
1時間目は予習の甲斐もあって
タイムとかラインとか気にせず
とりあえずこなす。ってことはできて
無事にハンコはもらえた。
問題は次の2時間目。
タイムや姿勢、ラインなどもみられてしまう。
もうちょっと安定して行いたい。
連続する教習の場合は
教官が同じになることは多いけど
今回は違うみたい。
また新しい教官になった。
さっきやさしい教官だったのに。
夫みたいに、ものこと思考で
人はあんまり気にならず
目的に向かって進んでいける人はいいが
私のように人思考で
人によって状況や感じることが
変わる人間には少々きびしい環境なのだ。
あ、なんか優しそう?
あれ?言葉数少ないけど?
およよ、何この表情。
人の雰囲気によって色々左右されてしまう。
メンタル最弱。
とはいえ、進まなければならないので
先ほどの復習をやってみる。
左から入るクランクがどうも安定しない。
自分の中で確信が持てない。
そうしたら目線がおかしくなって
バランスが崩れる。
まだバイクとのシンクロ率が低い。
初号機に乗り始めたばかりの
碇シンジのことは何も言えない。
あ〜なんか微妙〜
あ〜ちょっと怖い〜
こういう繊細な心の動きが
何故か体に伝わってしまうのが不思議すぎる。
そしてこける。
こけるだけならいいが
力みすぎて私はバイクを暴走させてしまい
前にいた教官に激突してしまった。
教官の靴が脱げてる。
にょーーーーーーーー!!!!!!
わたし怪我させちゃった??
教官足ついてる?
大丈夫??
全身からよくわからない汗が流れて
血の気も引いた。
自分で何をしたのかもさっぱりわからない。
危なすぎる。
だから私にバイクの免許なんて!
パニックすぎて怒り出す。
心の不思議。
焦ると一気に色々脳内がバグってしまう。
脳内クーデータが起きて
自律神経の指令が行き届かない、
収集がつかない状態。
よくわからない
混乱、メダパニ。
自分のしたいことができない
体も動かない
これが鈍臭さなのか。
教習の中で教習を忘れたからか
(出典:ランバ・ラル)
いや、忘れてない。至って真面目。
教官はイテっとは言っていたけど
そのあと歩いてバイクにも乗っていた。
折れてたら乗れない…よね?
大丈夫だから。
と言ってくれた教官に私は思わず
「もしなんかあったら
私お嫁に行ってますけど責任とりますから!」
と訳のわからんことを言ってしまって
教官に失笑された。
それからもうだめだ。
ポンコツが止まらない。
心臓のバクバクも止まらない。
呼吸法をもってしても落ち着けない。
手も震えている。
これは…
挫折なのか。
クランク以外はうまく行ったが
やはり教習内容としてはクリアしてないので
当然復習となった。
どうしてクランクで転けるのか?
ずっと考えていたのだが
どうも目線が兎にも角にも大切らしい。
思い出した。
スノーボードの特訓を夫から受けていて
谷に向かうターンが怖すぎて
スピードも出せないから
転ぶをなん度もやっていたのだが
それを克服する時に必要となる「勇気」と
にているのでは?
とある仮説を立てた。
勇気を持って
ある程度のスピードをもって
目線は行きたい方向へ
体重はそれなりに移動させる。
とにかくそれに集中する!ということをやってみようと
小さな光を見つけた。
そしたら次の復習では見事できるようになった!!!!
何度やってもちゃんとできる!
これかー!!!
勇気かー!!!
なんか、私、頑張ってるぅ涙
と思ってたら今度は
スラロームの8秒の壁が高く立ちはだかってきた。
うーむ。