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無意識に人の時間を奪う行為

意外といる。
私もそうかもしれない。


先日の話。内容は若干デフォルメしてお伝えすることにする。



とある勉強会に参加していた時のこと。


とてもスムーズに進んでいた。
講師も丁寧に説明をしてくれていて
わかりやすい。

時々質問はないですか?
などこちらの様子も伺ってくれる。


丁寧に進めてくれるから大丈夫だよ。
心の中でウインクする。


ちょうど講座が始まって30分ほどすぎたあたりで
遅刻してきた人がいた。


遅れましたすみません〜。


よくある光景。
何もおかしくない。けどそのあとが良くなかった。



少しまた講座の内容が進んだあたりで
講師の「質問は何かありますか?」
という問いに遅刻してきた人がこんなことを言った。



「すみません、前半聞いてなかったので
もう一度説明してもらえますか?」



阿吽の呼吸で隣の人と目が合った。
多分同じことを思ったのだろう。


何言ってんのこの人???


自分が遅れてきたからといって
講義を巻き戻させるの???
なんて強者!!!
そして厚かましい。


と思ったけど
それは私の倫理観であって
禁じられてるものではない。


そこにいる人たちには迷惑かもしれないが
自分にとっては優しい選択かもしれない。


遅れてきたのに
最初から聞ける喜び。
それをする勇気があるか否かの問題。


いやいや、それはないでしょ・・・
んなわけ...と思ったら
講師がざっくりではあるけど
最初からレビューし出した。


うそーん!!!!????


おいおいおい。
え?私が心狭い?
え?何かに囚われてる?
遅れてきたら最初から聞いちゃだめって
なんか思い込んじゃってる???



混乱してきた。



多角的視点で見てみよう。



遅刻さんは、
用事があって遅れたけど講座はちゃんと聞きたい。
という欲求を叶えている。

これはかなり自分よし。
だけど他人の時間を奪うことにもなる。
うん。


じゃ、講師は?
めんどくさいな〜と思う人もいるかもしれないが
講師自身ももしかしたら
復習になるかも?みたいな感じで
ダイジェストで伝えられてラッキ〜なんて思ってる可能性もある。


うーむ。


私のように、
なぜに通り過ぎたところを他人の
自己都合で合わせねばならない?と
もう一度聞かされるという視点だと
人の時間を奪ってんじゃないわよ!
という怒りが湧くかもしれない。


しかしさっき聴いてたけどよくわからなかった人にしては
よくぞ!もう一度言ってくれた!
となるかもしれない。


全て間違ってない。
それぞれが正しい。


が、大勢が集まる場所では
優先順位が大切になる。


こういう優先順位はかつての日本では
なんとなく足並みが揃っていて
個人プレーが目立つことはなかった。


だからそれからはみ出した人がいると
常識では!とか
普通は!とかそういう言葉で
同調圧力でねじ伏せられるということが起きてしまう。


講座は何時から何時と決まっていて
それを提供する義務がある。
それに対しての対価を払っているのだから
優先順位としては
「時間内に必要な情報を提供してもらうこと」
となる。


しかしやはり講座の時間は大幅にオーバーしてしまった。


講師のやりくりが問題だったかもしれないし
遅刻さんの自己都合に起因するものかもしれない。


それはわからないけど
知らない間に人の時間を奪うかもしれない行為
ということについては
他人がいる場所では常に配慮する必要があるよな。
とそんなことを思った。


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