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結局キャバクラでいくら使ったんですか?

先日多方面の方が集まった忘年会にお呼ばれした。
仕事も関係なく、趣味で繋がっている
フランクなやつ。


10人程度だったがいろんな人が来る。
会社員、経営者、職人、大家さんとか海外の人色々。


で、ある一人の人に「キャバクラ好き」という
あだ名が付けられ
何を話すにして全てがキャバクラに結び付けられている人がいた。


本人がキャバクラが好きです。
と言ったのか
本人の素行を見て周りがそう呼んだのかはわからないが
とにかく何に付けても
キャバクラの話をされていた。


一人中心になって話を回しているおじさんがいて
私には朝まで生テレビの
田原総一郎に見えなくもなくて(見た目は全然違うけど)
その会話を眺めていた。


パートナーへのプレゼントという題目で
話が進められていたのだが
キャバクラ好きさんが周りのおじさんから
キャバ嬢と奥さんとのプレゼントに差があるのか?
などの込み入った質問をされたりして
キャバクラ好きさんは苦笑いしながら
必死で答えないようにしていた。


答えなければこの話が終わらないと思ったのか
キャバクラ好きさんは
キャバ嬢にはプレゼントをしたことがないと言い張っていて
奥さんにはねだられたものを買っていて
だいたい女の人って
人の財布事情をみながら
欲しいものを言ってくるでしょ?
と論点をずらして会話を進めた。


私の嫌いな
ひとくくりの話をしていたので
物申そうかと臨戦体制に入ったが
「それはあなたの周りの女性の話であって
全体には当てはまらない話です」とだけ伝えて
とりあえず刀はさやに収めた。


そしたら田原総一郎さんが
「ぶっちゃけキャバクラで最高いくら使ったんですか?」
と尋ねたのだけど
キャバクラ好きさんはやはりここでも
何やかんやと論点をずらして
田原さんを交わそうとしていた。



しかし田原さんは逃がさない。
一言一句見逃さず
キャバクラ好きさんへ詰める。



いや、そんなことは聞いてないんです。
でいくらなんですか?



キャバクラ好きさんは
しぶしぶ
いや、恥ずかしくて言いたくないんです。
と伝えたら田原さんは


その恥ずかしいとは

・キャバクラ通いしていることが
知れ渡ることが実は恥ずかしいのか

・キャバ嬢にそんなにお金を使ってしまったことを
後悔しているから恥ずかしいのか

・使ったお金が意外と少なくて
言い出しにくくて恥ずかしいのか

・それ以外

どれですか?と4択にして言ったのに
キャバクラ好きさんはまた論点をずらして
田原さんの質問には答えようとしなかった。


でも田原さんも負けない。
絶対に逃さない。


結局キャバクラ好きさんは
なじみでない店でぼったくられたことを
カミングアウトしていたが
値段は言わなかった。


人がどれだけお金を使ったかなんて
どうでもいい気がしたが
その日一番盛り上がったネタだったことは確か。


でも私は密かに
一連のやり取りでの田原さんの詰めかたが
私のやり方ととても似ていると感じて
私は一人で大爆笑していた。



うちの夫は外に飲みに行かないし
友達と出かけることもないし
ずっと家にいて本を読んだり
映画を見たり
時々車やバイクで出かけたりするだけなので
キャバクラに行くということがまずないので
そう言った話題が私たちに上ることはまずないので
新鮮で面白かった。


そんなことを
ぼそっと伝えたら

女性に興味がない男性なんていないでしょ!
キャバクラ行きたがらない男性なんていないでしょ!
こっそり知らない時に行ってるよ。
男なんてそんなもんだよ!


なんてまた
夫も世の中の男子と同じ扱いで
括られた話をしていたけど
いや、いろんな人がいるでしょ。

と心の中で思ったけど言わなかった。


わからんもんはわからんもんね。



で結局いくら使ったんだろう。

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