憧れのピノガール
昨年、相席スタートのケイさんがトークライブで「ピノガール」の話をしていた。
種も食べられるようなスイカだという。
甘くて美味しいが高級。でも美味しいの!と、非常に魅力的に話してくれた。
その日からピノガールという品種が気になって仕方なかった。ネーミングもよい。食べてみたい。という気持ちがぐるぐるうずまいていたが、なかなか普段行くスーパーではお目にかかることができないまま、一年が過ぎていた。
今年もスイカの季節がやってきた。
なにせ今年は暑い。暑ければ暑いほどスイカは美味しいが、子供達があまりスイカが好きではない。
となると、なかなかノーカットの状態では買うことができない。ちびちびとカットスイカを買い求め、ちびちび自分だけが食べていた。
ある日、保育園で出るスイカは美味しい!と息子が言い放った。
家のスイカは好きではないが、保育園のスイカなら好き、とも。
何が違うのだろう。産地が特別なものなのだろうか。
スーパーで買うスイカも山形のスイカで決して悪いものではない。まわりの友達が食べているという雰囲気ではないか?とも思ったが、後日給食でスイカが出た際にも同じことを言い放った。
そこで、給食の先生に聞いてみた。
どこで買ってるスイカなんですか?
と聞くと、意外にも神奈川産だという。
その後給食の先生はまさかの言葉を言い放った。
「ピノガールという品種なんですよ」
ずっと食べてみたかったピノガール!
まさか保育園で出されていたとは!
我が家で息子だけがピノガール済みということになる。
羨望の眼差しで息子を見ると、すこし得意そうに笑ったような気がした。
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