死ぬまで一生愛されてると思ってたよ
なにを舐め腐ったことを言ってるんだと思われるかもしれないが、そう思っていた時期が自分にもあったよ。
どんな自分も受け入れてもらえると思って、全身全霊で甘えていたんだ。
素っ気ない返事も
あいまいな態度も
きつい正論も
自分なりの愛だと過信して、
あなたの愛を蔑ろにしていた。
どんな自分も受け入れてくれたことが嬉しくて、愛される努力を怠っていた。
だからあの時、酷い裏切りを受けたかのような錯覚を覚えたのだけど
そもそも自分たちの間に育んだ愛なんてものはまやかしだったんだと
後になって気づいたよ。
「本当の愛」なんて、臭いセリフを吐くあなたを、まるでこの世でいちばん憎い人のように見ていた。
心の中は「嘘つき」で溢れかえっていたよ。
「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」なんて、口が裂けても言えない自分が
死ぬまで一生愛されるわけも無かったのに。
余談
クリープハイプの「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」を初めて聴いた時
「なんて情けない歌なんだ」と思ったのを覚えている。
その数年後、同曲を聴いて咽び泣く自分がいるなんて当時は想像もしてなかった。
なんて間抜けなんだと自分に呆れ返って、呆れ返って呆れ返って、一瞬我に返って、また呆れ返って、
ぼーっとした頭で「人を愛する努力をしよう」と決意した。
懐かしいあの頃の話。
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