無題

大学時代の友達と久しぶりに連絡をとっている。

彼女が「彼と一年」というストーリーをあげていたから。「おめでとう」という気持ちを込めて、DMを送った。

返事を見ると、
「○○の話も楽しみ!」

いつの話だろう。
私と彼はとっくに終わってしまった。

そんなに話すことないよ、と話す彼女に、そんなわけないでしょと暗い感情が渦巻く。

どうして、こんなにも人を羨ましく思ってしまうようになったの

今年の初めに、終わりを迎えた彼とのこと、
昨年の今頃にはもうとっくに終わってしまっていた、大好きだった彼とのこと、有り得ない扱いをされ、でも今までで一番長く関係が続いた彼のことを順々に思い出す。

あんまり良い付き合い方ではなかった
別れるたびに次を探していた
付き合ってからモヤモヤすることはありながら
関係を自分から終わりにはできなかった

好きだったから
どの彼も好きだった

酷い扱いもされ、酷い別れ方もした
忘れられたら良いのに。

彼等のことなんて考えなきゃいいのに。

どんどん溢れて止まらない
この降り続ける雨のように、消えたと思えば蓄積されている。


忘れられたら 忘れられたら どれほど楽だろう

大好きなミュージシャンの新曲を聴いた
雨の音もBGMになるような
美しくて儚くてちょっと切ない

聴けば聴くほど彼等を思い出した

酷い扱いも、酷い別れ方もたくさんしてきた。
だけど

思い出すのは全部
好きだった仕草 大好きな笑顔


この曲を聴いている時だけは

思い出しても  いいかな



 




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