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『スター・ウォーズ英和辞典』 #470

「辞典」と「辞書」の違いってご存じですか? あ、「事典」や「字典」もありましたね。

辞典:言葉自体の意味や文法、例文を記した書物。国語辞典など。
事典:事柄を説明した本。百科事典など。
字典:その字の使い方や読み方、正しい形を説明した書物。

肝心の「辞典」と「辞書」の違いですが、一般にはほぼ同義語として使われているようです。言語学者の金田一秀穂先生は「辞書よりも辞典のほうが記述が詳しいくらいで、単に言葉の言い換えという説もある」と語っています。

たしかに、「辞書」よりも「辞典」と名前のついている方が分厚いかな……。

わたしは校正という仕事柄、たぶん「辞典」に触れることが多い方かなと思います。変わり種の「辞書」もいくつか持っています。

その中でも一番のお気に入りは、『スター・ウォーズ英和辞典 ジェダイ入門者編』。なんと例文が、「スター・ウォーズ」のセリフなんです!

「スター・ウォーズ」といえば、あれ。「force」の項を引いてみると。

force:力;<スター・ウォーズ>[the Forceで]フォース(あらゆる生命体から発せられるエネルギーの場)
May the Force be with you.
フォースがともにあらんことを。

また、「C-3PO」の皮肉の利いたセリフも例文になっています。

human;人間の
Sometimes I just don't understand human behavior.
ときどき、人間の行動が理解できなくなりますよ。

スター・ウォーズ英和辞典2

「スター・ウォーズ」好きなら、思わずニヤニヤしてしまうセリフがいっぱいです。

多くの人をとりこにした映画「スター・ウォーズ」シリーズに、唯一ずっと出演している俳優が、アンソニー・ダニエルズ。役は「C-3PO」です。昨日ご紹介した本の答えは、彼のエッセイ集『私はC-3PO』でした。

イギリスでパントマイムや舞台役者として活動していたダニエルズのところに、「ジョージ・ルーカスっていう若い監督が会いたいって言ってるけど」と連絡がきたところから話は始まります。

ハリウッドなんて遠い世界のことと思っていたダニエルズ。とはいえSFは好きじゃないし、「2001年宇宙の旅」も途中で出てきちゃったくらいだし、やりたくないなーと思いながらでかけることに。ところが面会したスタジオに貼られた、アートボードの「C-3PO」に魅せられ、ダニエルズは出演を決めます。

ただの石膏の型だった「C-3PO」に命が吹き込まれていく様子に、夢中になって読みました。

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右手首のけんしょう炎が悪化したことから、しばらく「タイトル当てクイズ」を実施していましたが、なんとかタイピングができるようになってきたので、今日から通常モードに戻そうと思います。できるだけ短く、簡潔に書けるようにがんばります。今後ともよろしく。

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