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1000日チャレンジ:書評

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1000日チャレンジで書いている「本」のコラムです。 ビジネスパーソンにおすすめの小説、ノンフィクション、語学の本多め。
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2021年3月の記事一覧

心は熱く、頭は冷静に。名物プロデューサーの胸の内 『何のために生きるのか?』 #627

「Nizi Project」の人気で、にわかに注目を集めたJ.Y. Parkこと、パク・ジニョンさん。韓国三…

mame
3年前
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将棋だけが生きる理由だった少年の未来 『盤上の向日葵』 #626

次はどの小説を読もうかなーと思うとき、追っかけている作家で選ぶこともあれば、おすすめされ…

mame
3年前
6

一途に激しい愛に生きた女の熱い言葉 『風よ あらしよ』 #625

この記事は、個人ブログに移しました。ご了承ください。よかったら、こちらのリンクからご覧く…

mame
3年前
5

60を過ぎてスパイデビュー!? 『おばちゃまは飛び入りスパイ』 #621

わたしがこの世界に存在している意味なんて、ないんじゃないか。今日、消えてなくなったとして…

mame
3年前
101

ゆるやかに、大らかに、自分のペースを守る生き方 『大家さんと僕』 #620

「どうせなら、かっこいいおばあちゃんになりたいよね」 友人とそう語り合っていたのですが、…

mame
3年前
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傷を抱えた心に響くおばあちゃんの声 『西の魔女が死んだ』 #619

自分のことは、自分で決める。おいしいも、楽しいも、どの道を進むかも、そして幸せの形も。 …

mame
3年前
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千年前の“いま”を聞く 『百人一首という感情』 #616

「和歌」と「短歌」の違いってなんだろうと思って調べてみました。「短歌」という呼び方は、リバイバル復活したものなのだそうです。 奈良時代に「大和歌(やまとうた)」と呼ばれていたものの中で、平安時代に残っていたのが「短歌」で、「和歌」と呼ばれるように。「漢詩」に対する言葉として生まれたのが始まりです。 たぶん一番身近な「和歌」といえば、「百人一首」なのではないでしょうか。『ちはやふる』の人気はもちろん、子どものころは「ボウズめくり」をしてよく遊びました。 そんな「百人一首」

詩人と歌人による連作は、先の読めないワクワク 『今日は誰にも愛されたかった』 #615

谷川俊太郎さん、岡野大嗣さん、木下龍也さんという、豪華な3人による連作が一冊の本になって…

mame
3年前
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ポップな言葉からのぞく女子高生の“リアル” 『ハッピーアイスクリーム』 #614

見慣れた風景や物事も、視点を変えると、違う見え方が浮かび上がってくることがあります。それ…

mame
3年前
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“日常に潜む異界”の窓が開く 『念力レストラン』 #613

「爆笑できる短歌」があると聞いて読んでみたのが、笹公人さんの『念力家族』でした。短歌をつ…

mame
3年前
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「ベルばら」作家が詠む情熱のひとしずく 『寂しき骨』 #612

これが「最後の恋」だと気がつくのは、どんな瞬間なんだろう。 『ベルサイユのばら』で一世を…

mame
3年前
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ネオンの灯りでは届かない揺れ動く感情に触れる 『ホスト万葉集』 #611

華やかで、にぎやかで、ウェイウェイで、ちょっと淋しいイメージのホストと、短歌という意外な…

mame
3年前
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好きな理由は、みんなちがうから 『炎上CMでよみとくジェンダー論』 #610

「そんなつもりじゃなかったのに」 これ以上ないほど、ひとを脱力させる言葉ですよね。『ネッ…

mame
3年前
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女性を巡る“労働環境”はよくなったのか? 『「女性活躍」に翻弄される人びと』 #609

「活躍」なんてしたいと思ってない。 そんな言葉を口にしようものなら、総スカンを食ってしまいそうな昨今。鳴り物入りで始まった「女性活躍」は、為政者側の本音がボロボロ透けて見えて、なかなかおもしろい事態に発展している気がします。 でも、活躍を求められている側はというと、笑っている場合なんかじゃない。 奥田祥子さんによる『「女性活躍」に翻弄される人びと』は、働く女性を定点観測したルポルタージュの本です。キャリア志向の人、主婦願望の人、出産後に退職した人などなど、こんなにも苦し