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アンコンシャスバイアス〜VALORANT

 「偏見」という言葉を知ったのは、小学生👧の頃でした。図書室にジェイン・オースティンの『高慢と偏見』がありました。図書室入って右手の棚の上から2段目辺りに置いてありました。ハードカバーの書物は手に取ると案外重く、ランドセルには、筆箱✏️と本📘だけを入れて持ち帰りました。

偏見

 小学生の頃から父親に、
「マッコレイは嫁に出すから、学費💰は要らない。」
「学歴は結婚の壁、あれこれ口うるさい女は嫁のもらい手がない。」
と言われました。
女=口うるさい。どこかで聞いたフレーズです。
「弟は、家の跡取りだから学費💰を出す。それが家のためになる。」
同じ子どもなのに😢納得したくないけれど、父親が言うなら仕方ないと思っていました。

 そんな時に『高慢と偏見』を図書室📚で見つけたのだと思います。偏った見方、考え方をする両親に、
「それは違う!👧」
と反論したい気持ちはあるのですが、何をどう伝えれば理解してもらえるか分かりません。ヒントはないかと持ち帰った本📘をめくりました。答えもヒントも分かりませんでした。題名だけを覚えて、返却しました。


アンコン??

 先日、偏見や思い込みについての研修を受けました。「アンコンシャスバイアス」という言葉に、
「何でもカタカナを入れないで!認知のバイアスでしょう?」
と否定的な見方をしていました。

アンコンシャスバイアスは、経験や知識、価値観、信念などから認知や判断を自動的に行い、何気ない発言や行動として現れます。自分自身では意識しづらく、ゆがみや偏りがあるとは認識していないため、「無意識の偏見」と言といわれています。

なるほど!無意識のうちに、それぞれがそれぞれに相手を傷つけていたとすれば、その組織は大変なことになりますね😭
チェック項目を読むと、自動的に判断していることが分かりました。

つまり、気付かないことに気付きました。

ネットで、いくつかのサイトを見ていると「偏見」ではなく「思い込み」に軸を置いているところがありました。


 「無意識の偏見」ではなく「無意識の思い込み」を日本語意訳として採択しているところがありました。その理由として「アンコンシャスバイアス」は、相手に対する偏見だけでなく、「自分自身」に対する思い込みもあるからだそうです。アンコンシャスバイアスに気づくことで、自分の可能性を広げることにも繋がると書いてありました。

 ジェンダーもしかりです。男性も女性も人生の選択肢を性別で縛られることなく選びたいと考え、学んできました。自分自身の可能性を狭めてしまう考え方や思い込みとらわれなどに、まずは気づくことが大切なのですね♪



アンコンの可能性

 守屋智敬さんが、アンコンシャスバイアス研究所を立ち上げられた理由に、母親の乳がんをあげておられました。

当時、ぼくが真っ先に思ったことがあります。それは、「母はもう、大好きな仕事ができない」「オシャレもできない」ということでした。いま思い返すと、それこそまさにぼくのアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)だったわけです。
アンコンシャスバイアス研究所

母親の認知症にショックを受け、
「母が私を忘れてしまう。」
「母が何もできなくなる。」
と気持ちが沈んでいました。その原因が私自身のアンコンシャスバイアスにあると理解しました。できない事ばかりにとらわれて、できる事を継続し広げていく前向きな発想がなかったのです。何せ認知症という言葉に打ちのめされてましたから。


 職場では、組織の中で年配の立場なので、若い人に厳しく話す場面もあります。
「これってパワハラ?」
とまずは相手の受け止め方に気を付けました。パワハラにならない伝え方を考えてきました。しかし、この概念を得たことで
「これってアンコン?」
と、伝えたい内容自体が、無意識の思い込みではないか?本当に必要な内容なのかと、考え直すようにしました。


 小学生の頃に、なぜ両親に言えなかったのか、分かった気がします。違和感の正体は両親のアンコンでもあり、私自身のアンコンでした。

自分の可能性



 守屋智敬さんが小学生に授業をされてました。
 もしも私のように両親の思い込みや価値観・信念などに違和感を感じた子どもたちがいたら、気持ちを伝え、自分の判断を尊重できるのではないかと期待しています。


 授業後の子どもたちのコメントです。
◆一番心にのこったのは「自分の可能性を信じよう」という一言でした。今がダメであっても、未来はできるかもしれない。このことで、私もできるかもしれないんだと思い、気が楽になりました。
◆「決めつけ」をなくし、より過ごしやすい社会を築くためには、それぞれがアンコンについて理解することが大事だと考えます。だから、身近なところで、家族などと、アンコンについて話し合い、気を付けるべきことなどを共有していこうと思いました。
アンコンシャスバイアス研究所

 家族や友人、職場や地域での人間関係が、
「これってアンコン?」
と、自分自身に問いかけることが、互いの可能性を広げることにつながります。

穏やかな一日に。


アンコンシャス・バイアスを生み出す要因は3つあるそうです。
1つ目は「エゴ」自己防衛心、自己保身の表れです。
2つ目は「習慣や慣習」過去にとらわれ、変化に対応できません。
3つ目は「感情スイッチ」こだわりや劣等感の自己防衛反応です。

VALORANTの世界


 さて、そんなある日、夜中にふと目を覚ますと、声援が聞こえます。
声援?!夜中ですよ!ゲーム🎮好きの次男が熱中しているのか?次男の声を遠くに聞きながらも眠気に負け、朝を迎えました。

 後日、
「ちょっと!あんなに遅くまで起きて、何をしていたの!!」
と今にも叱責したくなる感情。これこそアンコンだ!
自制心を働かせました。
叱るタイミングは24日の夜中でした。なのに今頃、自分の都合で叱るのは、違うかも。そう気付いて感情的な言葉をごくんと飲み込みました。

なるべく穏やかな口調で、
「あの夜中の声援は何だったの?」
と尋ねると
ゲームの世界大会を見ていた。」

ゲーム??💢やはり😂

しかし面白そうだと、興味本位でいくつかの質問をすると、
「バロラントを検索してみて、世界大会で日本チームは過去最高の3位。優勝したのはアメリカのチーム。プロゲーマーは、男性ばかりで20代の人が多いよ。体力が必要だけど若いから良いわけじゃない。10代は体力があっても、経験が浅いから負けてしまう。」

「若い方が瞬発力もあって有利なんじゃないの?」

「それがそうでもなくて体力や瞬発力よりも、様々な経験を積むことが必要なんだ。プロなんだから。」

叱られるかもと、目を逸らしつつ話し始めた息子も、徐々に私の目を見て、得意げに話し終えました。小学生の頃に、
「カブトムシを捕まえて来た。」
と見せた表情👦と同じです😊

 自分自身のアンコンに、今回は気付くことができました。感情スイッチを切って、相手に価値観を押し付けず?円滑なコミュニケーションをとることに気持ちを注ぎました😆

経験からの思い込み(叱責)は、アンコンだけれど、経験は宝ですよね。


世界大会「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 - Masters Reykjavik」の敗者トーナメント決勝戦が24日未明に行われ、日本代表のZETA DIVISIONがOptic Gaming(アメリカ)と戦い0−3で敗れた。しかし、日本代表として世界大会ベスト3は同ゲームでは初の快挙。深夜から未明にもかかわらず76万人以上の視聴者が見守り、都内のパブリックビューイング会場には多くのファンが集った。
ヤフーニュース 日本代表ZETA敗れる、しかし日本勢史上最高の世界大会3位より



アンコンに気付いたおかげで知った、私の全く知らない世界には、76万という多くの人々がネット上で集い、声援を送っていました。

 ベスト3おめでとうございます!☺️


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