「頑張って」のパワー

『頑張ってる人に対して「頑張って」と言わない方がいい。』
よく耳にするフレーズだ。言う方も言われる方も分かりきってることなので殊更言わなくても充分わかっている、ということだろうか。分かりきっていることをあえて言われると逆にイライラするとか、モチベーションが下がるとか受け取る側の理由もいろいろあるだろう。言ってしまうことによって相手に余計なプレッシャーをかけることにもつながるかもしれない。よく聞く理由としてはこんな感じだろうか。どれも十分に理解できるし、そのような考えを否定するつもりもない。私も脳出血を患ってから色んな方に「頑張ってね。」と言われてきた。中には「あえて言わないようにするわ。」って言う人もいた。そんなこと気にしなくてもいいのに…とは思ったが、それがその人なりの気遣いなのだろう。やっぱり世の中には「頑張って」を言われたくない人もいるのだ。
「頑張って」に対して何かいい受け止め方はないかと考えでいると、ふとこんな考え方が湧いてきた。
「私はあなたが努力してるのを理解してますのでよい結果が出るように必勝祈願しておきますね!」
そう考えるようになってから、他人からもらう「頑張って」が途端に涙が出てくるほど嬉しくなり、同時にこれからのモチベーションにもなった。正直入院中は自分の左半身が全然思うようにいかないことに心が折れそうな時もあったが、たくさんの方の「頑張って」に支えられてきたのも事実です。だから私は頑張っている人を見ると迷わず「頑張って」と言うことにしてます。

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