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【読書記録】サラリとした11月


えっもう12月!?

もう年末!?!?

2024年来ちゃう!?!?!?!?!?

と焦り気味のみかんです。

2023年の振り返りnoteもしたいなあと思いつつ、とりあえず11月に読んだ本を。

・八日目の蝉 著:角田光代

映画化されていましたね。
予告か何かでふんわりとあらすじを知っていましたが、実際に読んでみると激動の物語に読む手が止まらないほど夢中になりました。
誘拐は犯罪。それなのに幸せな親子の日々を見ているようで複雑。このままずっと続いていきそうな予感はブツっと切られて、そのまま数年後を描いた2章に切り替わるところが恐ろしく感じた。

誘拐犯を恨みながらも自分も同じようにしてしまうやるせなさが印象的。


・JKインドで常識ぶっ壊される 著:熊谷はるか

親の転勤の影響で高校生にしてインドへ移住することになった高校生のエッセイ。
なんというかインドのイメージがバリバリと剥がされていくようで、面白かった。自分にとっての常識は他国にとっての常識とは限らない、という事実を突きつけられたようでもある。


・ホテル・カイザリン 著:近藤史恵

ほんのりと毒を含んだ短編集。そうでないものもあるけど、なんとなあく苦い後味を感じました。文体が落ち着いていて読みやすく、でもどこか不思議で引っかかるような物語はどれも面白かったです。

お気に入りは「甘い生活」「孤独の谷」「老いた犬のように」


・うたかたモザイク 著:一穂ミチ

こちらもさまざまなジャンルの物語が詰まった短編集。甘いものも苦いものも、余すことなく味わえる作品だらけだった。このかたの文章も好きだなあ。


・知らない映画のサントラを聴く 著:竹内ゆゆこ

友達に勧められたラノベ(?)

なんというか終始激しい物語だった。
友人を亡くした主人公と、元恋人が友人の影を追い求めて同じ時を過ごす物語。
主人公の性格は激しいし、元恋人はよくわからない変態になっているしではちゃめちゃしていて面白かった。


・最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常 著:二宮敦人

知りたくてもなかなか知ることができない謎に満ちた芸術の宝庫である藝大の魅力がギュギュっと詰まった作品だった。
生半可な気持ちでは生き抜いていけない芸術の世界に向けて、目標を持って取り組む人や、将来に悩みながらも目の前の作品に取り掛かる人、なるようになるさと今を楽しむ人など様々だった。

インタビューを受けている学生の名前を見て、もしかして、と調べてみたらKing Gnuのボーカルの方もいました。ほえー。


・バナナの魅力を100文字で伝えてください 著:柿内尚文

こういうビジネス系とか自己啓発系ってちょっと苦手なんですが、これは文章も柔らかくてわかりやすくて、何より結論を焦らさないので最後までサクッと読めました。

人に物事を伝えることが苦手なので、もう一周してスキルを身につけたいと思った。


月5〜7冊は読めているかなあという感じですね。
ここ数ヶ月を振り返ると、小説だけでなくエッセイなんかも多く摂取できているのは学生の時とは違うなあなんて実感をしつつ。。

来月は何を読もうかなー。

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