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「金メダル」獲得で、自分も頑張ろう

スポーツが勇気を与えてくれたと思うことはたくさんあります。私にとって具体的に助けられた事は、これです。

ソウルオリンピックの年が、私の受験勉強の年でもありました。その前のオリンピックはロサンゼルスでしたが、時差があったためほとんどリアルタイムで見ていません。記憶があるのは、瀬古利彦さんと宗兄弟が出ていたマラソンだけです。

しかし、ソウルは日本と時差がありません。なので競技が一番盛り上がるときにちょうど家でも見れたわけです。が、ずっと見続けていたら「おい! 受験勉強は!」となるので、見る競技を少しでも絞るようにしました。

今の水泳界では日本勢が大活躍をしていますが、1988年当時はそこまでではなかったと記憶しています(記録を見たら3大会続けてメダルなしになっていました)。このオリンピックでも苦戦していて、「メダルを取れるとすれば鈴木大地選手が一番手」と思い、決勝戦を見たのです。

確かその前にあった準決勝ではトップではなかったので「3位以内に入って久々のメダルを記録すれば充分」と思っていました。トップだったアメリカの選手はかなり強いと感じました。

ところが、決勝戦、あのバサロキックから浮上した鈴木選手はアメリカ選手とほとんど並んでいます。ターンをしても二人のデッドヒートは続き、ソ連の選手も猛烈に追い上げてくる。ほとんど3人が並んでゴールしましたが、指の差で鈴木選手が優勝しました。大逆転劇だったと思います。このオリンピックの競泳種目でメダルを取れたのは、鈴木選手だけだったようですが、そのメダルが「金」だったのです!
家の中で盛り上がりました。

秋口に差し掛かり、ちょっと学習のモチベーションが下がっていた時期でした。そんなときに鈴木大地選手の大活躍を見て、「鈴木選手ががんばっているんだから俺もがんばろう」と、気持ちを持ち直すことができたのです。

私は浪人せず、大学へ進学できましたが、私に奇跡を呼び込んだのは鈴木選手だ、と言っても言い過ぎではありません。

でも振り返ってみれば、自分、結構単純な人間?

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。