「勝ち方がつまらない」2015年①
前回は野村克也さんが監督を務めていた頃を中心としたスワローズについて書きました。
その後もスワローズは、若松さんの時代、真中さんの時代に一度ずつ優勝を果たしました。2015年のことはまだ覚えています。
ゲーム差わずか1.5
2015年の優勝は、本当に「ギリギリ」の勝利でした。
2位・巨人とのゲーム差はたったの1.5。巨人との直接対決は12勝13敗でしたが、もし10勝15敗だったら巨人が優勝していたということになります。
私、8月27日、神宮球場に子どもと共に行きまして、巨人戦を見に行きました。
くすぶった試合でした。打てないのでパッパと試合が進みます。
終盤、川端選手がポトリとレフト前に落ちるヒットを打って逆転。
最後はバーネット投手が三振に切ってとり、ライトスタンドの応援席は大騒ぎでした。
2-0で勝ちました。なんと3連戦で3連勝をしたのです。隣にいたおじさんが「まさか巨人に3連勝するとは」とつぶやいていましたが、同感でした。
後ろの4人
優勝した要因として、すごかった投手陣があげられます。なんといってもすごかったのが、
トニー・バーネット
です。その前の優勝時には今監督をしている高津投手が活躍しました。やはり強烈なクローザーの存在は、今のプロ野球では絶対に欠かせません。
バーネット投手はもともとは先発での起用だったのですがどうもパッとしません。他の球団だったら退団してもおかしくない成績だったのですが、スワローズは簡単にはあきらめません。リリーフでの配置転換をしました。それで思い切り成功しました。
ただ、それも2年目、3年目は不発でした。他の球団だったらそれで退団しても不思議ではないのですが、スワローズはもう1年バーネット投手を使い続けました。そしてリリーフでの4年目に無双の活躍を見せたのです。
バーネット投手のこの年の成績は防御率1.29。3勝1敗41セーブ。リリーフ投手では最優秀防御率で最多セーブ数でした。彼が2度でもリリーフに失敗していたら優勝を逃していた可能性もあります。やっぱりギリギリだったわけです。
中継ぎを務めた秋吉投手、ロマン投手、オンドルセク投手も抜群に安定していました。
だから先発投手は6回まで頑張ってくれれば、7回と8回の2イニングを3人のうち2人で済ませ(1人はその日は休ませる)、9回はバーネットで締める、という流れができたわけです。
ということで、6回まででリードをしていれば勝てる、という図式ができた、ということは、逆転劇が減るという意味でもあります。ヤクルトファンにはうれしいことですが、他の球団にとっては勝負の醍醐味が薄れるという事でもあります。
ただ、それだけでは優勝するとは限りません。やはり打撃も大事です。個人的に貢献したと思う選手がいるのですが、それは次回にします。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。