尊敬するお二人(少年期)
私は、ずっとひねくれた人間でした。
そういう人間性もあってか、身の回りにいる大人の悪い部分ばかりを見てしまい、ちっとも尊敬できるような人はいないなぁと思っていました。
子どもの頃に私の周りにいる大人と言えば、教員です。ひいきをする、説教が長い、理不尽である、そんな事ばかり目についていました。
体育館の集会中、「お前ら暑いからってダラダラするな。俺だって暑いんだぞ」
と言っている教員はアロハシャツで短パン姿でした。
「涼しそうだな」とつぶやいていました。
そういう自分が少年期に尊敬していた方が二人います。
1、落合信彦さん
落合陽一さんのお父さん、と言ったほうがいいのかもしれません。
この方、ビール(スーパードライ)のCMに出ていました。CM中、この方の肩書きが書かれていなかったように記憶しています。でも眼力のある表情に惹かれ、「どういう方なのだろう」と気になりました。
書店に行くとこの方の本がずらっと書棚に並んでいました。お金をあまり持ってなかったので立ち読みしました。
一気に、半分ぐらい読んでしまいました。
すごすぎる世界でした。日本ではまったく経験できない世界でした。
以来、かなりこの方の本を買うなり借りるなりして読みました。自分の世界観がわーっと広がった気がします。
2、関根勤さん
最初は正直いって、何がおもしろいのかよくわかりませんでした。カックラキン大放送で、いつも最後に出てくるのですが、オチになっていないオチを展開していて、「なぜこの人を出しているんだろう。変な終わり方になっているだけじゃないの?」と思っていました。
しかし中学時代だったか、「コサキン」ラジオを聴いて、考え方が180度変わりました(それも最初の2・3日では?しか浮かばず、2、3週間聴いて変わったのですが。「最初はわからないから、とにかく2・3週間聴いてみろ」と勧めてくれた友人に感謝です)
共通点
お二人ともずっと仕事が途切れていないんじゃないでしょうか。それがすごいと思います。
私にとってはお二人とも、「開拓者」だと思っています。落合さんは主に海外で、日本人の知らない(メディアで報じられない)世界を取材しまくった方、関根さんは自分自身の笑いを考えていた方。
最初のうちはそれが社会に受け入れられるか分からないわけですが、そのうち社会が受け入れたわけです。
「開拓」って大変だと思いますが、認められればそれ以上のリターンがあると言うことかもしれません。
「認められれば」ですが。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。