TDCの亡霊、中島健人「#Honey♡Butterfly」を語る。

セクゾがポニーキャニオンの元から旅立つことになった。大学卒業まで実家にいた長男が、突然「上京する」と言い出したような驚きだった(子供育てたことないけど)。セクゾを初孫のように溺愛してくれ、ことあるごとにご褒美旅に連れて行ってくれたポニキャたん、その愛情はなんとオタクたちにも向けられ、良心的な価格でアホみたいに特典のついた円盤をホイホイ出してくれた。ハイタッチ会をしてくれたこともあったね…… その深い優しさ、父母性を含めて、「ポニキャおいたん愛してる」「ポニキャたん無理しないで;;」とオタクに思いを馳せられることもしばしばだった。

私自身もセクゾの円盤は2015年分あたりからほとんど持っていて、ポニキャたんには大変お世話になった。デビューしたて(2011年)のころから、Blu-rayの円盤を出していたのも好印象だった。彼らの美しい顔面を最高のクウォリティで来世に残してくれて本当にありがとうございます……

そんなポニキャたんが彼らの旅立ちに下を向かず、「5月31日までSexy Zoneの円盤送料無料キャンペーンやります! #セクガルセクラバありがとう 」とか言い出して特設サイトまで作っちゃったもんだから、私はその愛情にバブらずにはいられなかった。そんなのズルい、ルフィみたいなグチャ泣き顔で「ポニキャた〜〜〜〜ん!!」と叫んでしまうよ。あ〜あ、ポニキャたんが親だったらよかったのに;;(?) 移籍に伴ってポニキャたんがセクゾの円盤を売らなくなるのかはよくわからないが、最後の購入チャンスだと認識していいのだろうか。私は「友達んちにあるから」という理由でずっと買わずにいた「セクセカ(春)」の円盤を購入することにした。

懐かしみながらサイトを見ていたが、セク鬱時代とか、顔面偏差値東大級の美少年たちが経験しなくていいほど大変なこと・変化がいっぱい起こったなぁと思う。キンプリSnowMan SixTONESトラジャハイハイ美 少年……etc.のメンバーが当然のようにバックにいるのもエモいな〜と思うし、その中には推してたけど辞めてしまった子がいたり、無くなってしまったシンメもあって、そんな周りの歴史も含めて今の強くて優しくて美しいSexy Zoneなんだなぁとしみじみしてしまった。

特に「ソロコン」があったこと、そして一度も行けなかったことは私のオタ活の思い出に深く刻まれている。ご存知でない方もいらっしゃるかもしれないが、Sexy Zoneは2015〜2017年に佐藤・中島・菊池・聡マリと分かれて夏にソロコンサートを行っていたのだ。当時はセク鬱期真っ最中だったので、「なぜ3人だけソロコンができるのか(聡マリだけ2015年はソロコンがなかった)」「まずは5人に戻せよ」などの意見も噴出していたが、私はシンプルに中島健人さんのファンだったので、意見に「それな〜??????」と同意しつつ『ケンティーのソロコンとかケンティー好きな人しか来んし絶対おもれぇやろ、死んでも行きたいんやが…』と鼻息を荒げていた。

2015年、初めてのソロコンは落選。キャパ3000人のTDCに入れたオタクたちは私にとって英雄そのものだったし、「お主、どんな技を使って…?」と妬む対象でもあった。行ったオタクのレポは軒並み「中島健人と結婚する」「時代が来た」「エッチ」「好き…」「控えめに言って神」と絶賛の声だらけ。果たしてどんな世界がTDCに広がっているのか見てみたい、レンタルショップのアダルトコーナーの前でヤキモキする中坊のようだった。来年は死んでも行く。オラ、のれんをくぐるんだ!!!!!

2016年、またソロコンが行われることが発表&2015年のソロコンの円盤発売。そこにはものすごくエッチでありえないほどオタクに近いケンティーの姿が収録されていた(ERO -2012 version- とかね)。絶対この網膜にソロコンをしてるケンティーを映す、己に自信しかないケンティーが見たい、ケンティーワールドが見たい!!!!!!!!と意気込んでいたが、この年も当たり前のように落選した。 諦めきれない私はオタクたちとどうやったらケンティーのソロコンに行けるか真剣に会議した。チケットもないのに。「とりあえず一旦会場まで行ってみない?」と誰かが言った。何が一旦なのかわからない。私たちは地方に住んでいたので、東京への移動費も考えると貯金が全て消えてマイナスになってしまう算段。絶対行きたい、絶対行けない……を一晩中会議し、翌朝私たちは奥歯が無くなるほど食いしばりながら「行゛か゛な゛い゛っ゛」という結論を出した。

ケンティーのソロコンに行かなかったということを、私は一生後悔することになると思う。結局2017年のソロコンも落選し、2017年を最後に彼らはソロコンを行わなくなった。もう中島健人のソロコンが開催されることはないだろう。戻らない青春、遠い国の景色を見ていたような3年間だった。

その後悔を加速させたのが2016年のソロコンの円盤が届いたことだった。中島健人ソロコンサート「#Honey♡Butterfly」は題名からも分かるように(?)最高で最強のコンサートだった。

各ソロコンは各人でバックのJr.を選抜できたみたいなのだが、ケンティーが選んだのは『岸颯れあむ松松』というシンメ大好き芸人も真っ青のラインナップであった。このシンメたちはポケモンで言うと、対戦相手が「ドラパルド・トゲチック・ミミッキュ・バンギラス・サザンドラ・ギャラドス」を出してきたみたいな感じだ(?)。わろけてまうほど最強の布陣、という意味だ。特に高橋颯くんと羽生田挙武くんは2017年で事務所を退所しており、悲しいことに伝説のシンメ見納めコンサートになってしまった。(岸優太・高橋颯の岸颯はあまりにも有名やったんやで) 俺たちのケンティーがシンメの良さと需要を理解して自分のコンサートに選抜してくれたことがとても嬉しかったしなんかエモかった。ケンティーは一生信頼できると思った瞬間だった。 あとはショタのなすりゅとかラウールとかもいる。あと谷村もいる。めっちゃいる。3人分くらい存在感ある。

ケンティー様(絶対王)、相棒的立ち位置の岸くん、お兄さん組(颯れあむ松松とか)、そしてたくさんのショタたちという構図が、なんか部活みたいで好き。ジャニーズって良いよな〜って気持ちになる。あと岸くんは勝利ソロにも選抜されてるんだけど、名曲『Prince Princess』を勝利ソロでも健人ソロでも歌っててなんかかわいい。同じ円盤に2回岸くんの『Prince Princess』入ってる。

あと2016年あたりのケンティーのソロ曲が全部好きだ。Hey‼ Summer Honey、カレカノ!!、ディア ハイヒール、Mr. Jealousy、Black Cinderella…… 全部恋愛脳筋パンチって感じで最高。それらが衣装・演出込みで映像化されて本当によかったと思う。文化の喪失が起こるところだった。さらには好きな演出どれ?と言われても選べきれないくらい全部の演出が好きだ。金髪双子松松が出ている曲はアホの顔して全部「いいね!」と言ってしまうが、特に『Miss Mysterious』が好きだ。選抜メンバーは全員ダンススキルと演技力(表情とか)が素晴らしいと思ってるんだけど、『Miss Mysterious』のときは特に全員輝いて見える。頑張り屋さんで素直なメンバーを選抜したんだなぁとしみじみしてしまう。『Mr. Jealousy』のJr.神輿の上にケンティーが乗ってるのもめちゃくちゃ好きだ。何言ってるかわからないと思うので、気になる人は円盤を買って見て欲しい。きっとケンティーがスキルと表現力と化物だから周りのJr.たちも遠慮なく、むしろ負けないように表現できるのかなぁと思ったらケンティーが太陽で王子様で聖母様に見えてきた;; アーメン;; 本当に良い選抜だったなぁと思う。良い子たちだった。ケンティーってすごいよなぁ。ソロコンだけど全然1人じゃない、本当に素晴らしいコンサートだった。

一番おすすめの静止画ポイントは『君にHITOMEBORE』のサビでケンティーをセンターにして左右均等に分かれたシンメたち、そして周りに大量のショタという図だ。私がダヴィンチだったら尊くてその構図で宗教画描いてる。もう神じゃん。ジャニーズを導いちゃってるじゃん。(?)

当時22歳のケンティーが見せてくれた桃源郷。私は行けなかったけど、映像が残ってくれただけでオタクはこうしてずーっと伝説として語り継ぐことができます… 絶妙に丈が足りない(?)ケンティーのジーンズ、なんかすごいモルフォの衣装、もう見ることができない伝説のシンメ、マジで同じ髪型すぎて見分けがつかない松松、なんか全然変わらない岸くん、優しくてかっこいい俺たちの中島健人…… 映像にならないとわからなかったことばかりです。ありがとうございましたポニーキャニオン様……

あまりにも長くなってしまったが、みんなこれを期にポニーキャニオン様の特設サイトで気になってる円盤を買おうね!!!!! そして今を乗り切ろう!!!!!!

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