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パソコン死闘編

「冒険」というお題をいただいた。
なんとタイミングのいい。
ちょうど今、人生最大の生きるか死ぬかの大冒険の最中だ。
どんな冒険かって?

自分のパソコンを手に入れたんだよ‼︎

あっ、読むのをやめないで‼︎
なんでそれが冒険なのか。
別に「冒険」して高いのを買ったわけではない。
父親のお古をもらったから、タダだ。

問題は、僕のネットリテラシーの低さにある。
そもそも、この場合に「ネットリテラシー」という言葉が適切なのかもよくわからない。
僕は病的なパソコン音痴なのである。
パソコンアレルギーと言ってもいい。
出来るなら、死ぬまでパソコンに関わらずに生涯を終えたかった。

そのパソコンアレルギーの僕が、なぜパソコンを必要と思ったか。

そもそもの発端

僕は元々、空道や柔術などの格闘技を趣味としてたのだけど、コロナで稽古ができなくなってしまった。
今までなら稽古をしていたはずの夜の時間がヒマになり、仕事が終わるとすぐ酒を呑む生活になってしまった。
案の定、太った。

絶対なりたくないと思っていたダメ中年まっしぐらの自分に気づき、これは何かしなければと、焦った。

実は僕は、大学の文学部出身なのである。
「読書さえしとけば良さそうだから」という、ナメた理由で専攻した。
元々、本を読むのも文章を書くのも好きだった。
せっかくヒマなんだし、また文章を書いてみよう。
そしてあわよくば、文章を書くことがお金につながらないだろうか。
相変わらずナメた理由で、クラウドソーシングのサイトに登録してみた。

【求ム小説家志望!】今も記憶に残っているアルバイト体験をエッセイ風に書いてください。【1記事8,250円】

おー、書きたい書きたい‼︎
食えない役者時代に、ありとあらゆるバイトしたぞ‼︎
いくらでもネタあるでよ‼︎
で、原稿はどうやって送ったらええんや?

Google Docsで納品
WordPressに編集者としてユーザー追加させていただきますので、WordPress上で執筆頂き、記事として公開出来る状態で納品お願い致します。
テキストファイルで納品(GoogleDocs、Wordなど、使いなれた形式で可)

僕は思わずスマホをシャットダウンした。
知らないカタカナが3つ続くと、僕の脳は思考を停止する。
僕はベランダに出た。
キャンプ用の椅子に座り、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
目の前の神社の雑木林を眺めながら、給付金が出たら、嫁とゆっくり温泉にでも行こうか……。
そんなことを考えていた。

30分ほど現実逃避して、ムリヤリ現実に戻って来た。

そりゃそうやな。
いまどき、四百字詰め原稿用紙に書いて封筒に入れて送るわけないもんな。
パソコンで書くわな。
で、パソコンで送るわな。
パソコン使えな話にならんわな。
……パソコンかぁ……。

パソコン入手に向けて

嫌々ながらもパソコン使用を決心した僕だったが、まずはパソコンを手に入れねばならない。
給付金で買うことも考えた。
だが僕は、大学時代に長渕に憧れて5万のアコギを買ったが、Fのコードが抑えられずに1週間で飽きた前科がある。
新品のパソコンを買って「やっぱりわからん‼︎」つって、また1週間で飽きる可能性は大いにある。
ここは安値に抑えたい。
出来ればタダがいい。

念願のパソコンを手に入れる

ダメ元で父親に聞いてみたら、
「新しいの買うたから、古いノートパソコンやるわ」
とのお返事が。

やった‼︎ノートパソコンや‼︎
実は前々から憧れてた、カフェでノートパソコン開いてデキるビジネスマンみたいな顔して仕事するぞ‼︎
実際書くのは、ほぼnoteやけど。

ノーパソもらいに、久しぶりに滋賀の実家へ。
ささやかなお礼として、嫁が作ったカニさん柄のマスクを両親へ。

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喜んでもらえたところで、ノーパソとご対面。
おもむろに父が、

「言うん忘れてたけど、コーヒーこぼしたからキーボードは使えんで」

えー‼︎‼︎
そこめっちゃ大事‼︎‼︎
それ先に言ってよ‼︎‼︎

「大丈夫。キーボード付け足したら使えるから」

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うん。
とりあえずカフェでデキるビジネスマンするのは諦めた。

パソコン苦闘編

家に持って帰り、まずはnoteを書いてみる。

「羽島さん、あんな長文スマホで書いてるんですか⁉︎パソコンで書いた方が早いですよ‼︎」

とか言われていたので、さぞやスラスラ書けることだろう。

…。
……。
………。

ものすごーーーく時間がかかるじゃないか。
両手の中指だけを使って一文字一文字探しながら打つので、一文字打つのに2〜3秒かかる。
これでは、note一個書くのに徹夜せねばならん。

そして、集中し出すとどうしても動かない方のキーボードを触ってしまう。
そのたびに
「あっ、動かへん‼︎俺、変なとこ触った⁉︎壊した⁉︎壊してしもた⁉︎」
と狼狽するのであった。
※パソコン音痴は、変なところを触るとデータが全て飛んだり、あるいはパソコン自体が壊れてしまうと思い込んでいる。
そして余計に触ることを避けるようになる。

見かねた嫁に、こんな物を置かれた。

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元ネタがわからない方は、「空手バカ一代 片眉」で検索して下さい。

このテキストも、最初の5行ぐらいだけパソコンで書いて、結局使い慣れたスマホに逃げたのであった。

パソコン地獄編

本来、パソコンアレルギーの僕にとって、パソコンを触ること自体がストレスなのである。

毎日少しずつパソコンを触るにつれて、体に謎の湿疹が現れて来た。

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そして、パソコンを使うことで脳が疲弊しているのか、やたら甘い物が食べたくなる。
ファミマに行くたびにこれを買っている。

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というか、これを買うためだけに、毎日ファミマに寄ってしまう。
多分店員さんには、陰で「しっとりおじさん」とか呼ばれてるんだ。
無意識に2個買ってた時もある。
おかげで、更に太った。


果たして「今も記憶に残っているアルバイト体験のエッセイ」を「Wordのテキストファイルで納品」できる日は、来るのだろうか。

死闘は続く。

僕が好きなことをできているのは、全て嫁のおかげです。いただいたサポートは、嫁のお菓子代に使わせていただきます。