大人が語らないと子供が苦労するお金の話

こんばんは、かいとです。


さて、今日は誰もが避けては通れないけれども深く掘り下げて語るのは憚られる「お金」に関して.子供にどう触れさせるべきかというテーマを考えていこうかと思います。

特に日本人に多いと思うのですが「お金の話をするのはなんだかいやらしい」とか「お金の事を語るのは下品だ」と言った思い込みが存在したりしますよね。

だけど生きていく上で.将来絶対に避けては通れない問題として立ちはだかってくるものです。
にも関わらずそういった世間の大半の声に流され.口を閉ざし.子供たちにとって将来確実に必要なお金についての知識や扱い方をちゃんと教えていない場合がほとんどだと感じています。

しかしこれに関しては一言に親の責任だとは言いきれなかったりもします。その親自身も又、ちゃんとお金に関しての知識や扱い方を教わってこなかったと言う事実が存在することも確かだと言えるからです。

とは言えそんなことを言っていてはこの連鎖は続いていってしまうので、僕の子供には僕が知っている限りをちゃんと伝え.少しでも自分の時よりもお金とは何ぞや.と言ったことを理解した上で将来の選択をしてもらいたいと考えている次第です。


その為の1つとして.お小遣いを与えない、と言う事を決めました。大抵の場合、お小遣いと言うと決まった日に月に一回決まった金額(年齢や学年によって決まる場合が多い)を与える形をとっているかと思います。
しかしそれだと、自分の年齢又は学年によって勝手にお金が湧いてくる環境に身を置くことになります。自分の子供が死ぬまで一生お金を渡し続けられるならそれもありなのですが、残念ながらどこかのタイミングでお小遣い制度が廃止される時が確実にやってきます。

そしてそれと同時に実はお金とは.どこからか湧いてくる訳ではなく、どうやらなにかしらで獲得しなければならないものらしいと言うことに気付かされる訳です。
その状況でまず手っ取り早くお金を自分で獲得しようと考えると労働(アルバイトなど)を始めがちです。それ自体は悪いことではないのですが、お金を獲得する手段がそれしか思い付かないのが問題です。


そしてその観点から言うと、お手伝いなどをさせてお駄賃を与える.と言うのもやるべきでないと判断できます。
先に述べた理由と同様、労働をした対価としてお金を得ると言う経験を子供時分から繰り返した結果.それ以外のお金の獲得方法があるかも知れないと言う発想自体が生まれなくなる恐れがある為です。

しかしながら、子供には子供なりの事情や付き合いってものがありますから.全くお金を与えないと言うのは難しい訳です。
そして僕自身、子供にお金を与えるのがよろしくないのだとは全く思っておりません。

そんな事言ってるけどお小遣いもお駄賃も与えないってんなら.どうやって子供はお金を獲得するってんだよ?ってな意見が聞こえてきそうなのでご説明致しますね。

それは.お金が必要な時に「どういった理由でいくら必要なのか?」を子供が親にプレゼンして、それが正当である.もしくはお金を出すに値すると判断した場合に与えると言う方法をとると言う事です。

つまり親は出資者であって、子供はそれを如何にあの手この手で説得しお金を出して貰うかを考える事で.実はお金の獲得の仕方は労働以外にも存在すると言うことを実感として認識してもらおうと言う訳です。
そうすることで将来の選択肢が増える事に繋がると考えています。

それから、お金の扱いについてある重要な考え方を教えておくことも必要になります。
その考え方とは.きっと誰もが知っていて当たり前だと思っていて、聞けば「そんな事分かってるよ」と言いたくなるような事です。しかし僕から言わせてもらえば、そう言う大半の人がその本質を理解していないと感じるものでもあります。



その考え方とはズバリ...お金は使ったら失くなる。と言うことです。


...どうですか?「そんな事分かってるよ!」と思いましたか?ではその本質とはどういった事でしょうか?

去年(2020年)を思い出してみてください。その1年間で生きるうえで必要なお金以外で買ってよかった物やお金を払ってよかった体験.自分の人生にポジティブな影響を与えたお金の使い方をできるだけたくさん挙げてみてください。

こう言われると良くても数個思い付く程度で.ほとんどの人が全然思い付かないのではないでしょうか?だけど2020年の1年間確実に何かしらにお金は使ってるわけです。必要最低限ではない飲食物や衣類.装飾品や嗜好品などなど...。でも1年後にはもうほとんど思い出せないようなものにお金を使ってるわけです。これらは全て必要のない無駄なお金の遣い道と言えます。その時には必要だと思ってお金を払ったはずのものが1年後にはほとんど記憶に残らず、価値のない事柄になっているのです。

ほとんどの人がその価値のない事柄に日々浪費を繰り返しています。そしてそれらにお金を浪費する限り.未来の本当に価値ある事柄に投資するお金は減っていきます。それがお金は使ったら失くなると言うことの本質なのです。

この当たり前の考え方の本質的な捉え方を教えることは子供の将来を左右する程の最重要事項だと考えています。

それ以外にもお金とはそもそも何なのか.貨幣経済や資本主義の成り立ちなど.教えておくべきことはたくさんあります。
どれをとっても将来必ずぶち当たり、立ち向かわなければならない課題になることは間違いない訳で.うやむやにしたり、下品だからあまり語るべきじゃないなどと言ってる場合ではないことは確かですよね。

なので僕はいやらしかろうが下品だろうがお金の真実をちゃんと我が子に伝えた上で向き合ってもらいたいと思っている所存です。


以上でーす。

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