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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章』やっぱり前章が完璧だった話。

観てきました後章。
結局漫画読めませんでした。よって漫画とラストがどう違うのかとかはわかりませんでした。それを踏まえての感想とさせていただきます。

結論から言うと期待過多でした。
まあ、無理やり大団円で終わらせるよりはああいう終わらせ方のほうがむしろ綺麗なのかも。
それでも気になる点は拭いきれないまま進んで終わっちゃったなという感じ。
前章であれだけ絶賛していたのでなんとなくやりづらいですが、一つずつ整理していこうと思います。長くなるかも。

それじゃあ、ゆっくりしていってね。

まず、漫画とどこからが違う展開なのかはっきりわかりませんが、今回の映画のラストとしては「世界の終わりなんて関係なく大切な人たちと青春する。」が最重要事項。
世界はかなり終末感のある展開にどんどん進んでいき侵略者との争いが本格化していく。
小比類巻は悲劇のヒーロー気取りで闇堕ちして革命を起こしていき、大葉は一番主人公っぽい動きをしていく。
そんな中、違和感ありまくりなくらい門出と凰蘭たちは全くそこに絡んでこない。
本当にただのモブの動きしかしない。
門出と凰蘭たちと言うよりは正確には門出。

と言うのも前章であった過去編は別の時間軸での出来事で、
細かい内容は割愛しますが、その世界での門出は自分の罪に耐えきれなくなって自害してしまう。
そのことに深い悲しみに落ちた凰蘭は門出のいる世界を強く望み、門出と出会う前の別の並行世界へとタイムスリップする。
並行世界へとタイムスリップした凰蘭は前の世界での記憶は失っているが、門出を失った強い後悔によって前の世界でのウジウジとした自分と決別し、いじめられていた門出を庇い、前回とは違った形で友達となる。
ここで凰蘭は門出にとっての救世主のような存在になる。
よって門出は全く闇堕ちすることなく侵略者とは関係のない平和な日常を過ごしていくだけとなる。
普通に遊んで普通に恋をするだけ。
ひみつ道具で戦ったり、魔法少女になったりしません。

それにより襲われていた侵略者を救うことがなくなったために、侵略者(この時襲われていたのは偵察隊の者。)は地球人に対して良いイメージを持つことがなく本格的な侵略へと移行していくことに

そこから少し話が進んで凰蘭は侵略者である大葉と出会い関わっていく中で、次第に互いに大切な存在へと変わっていく。
そんな中、侵略者と日本政府との争いの果てに飛来した巨大UFO(大葉が乗ってきた母艦)が墜落寸前に。
あんまりここ覚えてないので申し訳ないのですが、なんかそれによってこのままでは人類は滅亡してしまう展開に。
(なんか未知のエネルギーが暴発してとかだったような…)
凰蘭たちと触れ合い、人間の優しさに触れた大葉は、人間と侵略者両方の多くの命を救うため墜落を阻止するべく凰蘭の元を離れ一人立ち向かっていく。
そんな大葉を引き止めようとする凰蘭だったが結局止めきれず凰蘭の元を離れる。
ここでさらに大葉を追いかけて世界の終わりを阻止する展開にはなっていかず、凰蘭は完全に門出たちとの日常を優先する。(この時には前の世界での記憶をおそらく取り戻している。)

このことから、凰蘭は世界の終わりよりも何よりも”大切な人たちとの日常”を守ることが大事であり、それがこの映画の一番のテーマであることがわかる。

つまり、一見して「正義とは何か」がテーマであるように見せて重要なのはそこではなかったのだと。
もちろんそこも大事な要素ではあると思うし、なんならその展開を望みすぎていた。
でも少女にとってはそれが必ずしも一番大事なこととは限らないと言うことが本当に伝えたかったことなのかなと。
究極のエゴイズムというか。

ここまでが後章の内容についての感想です。

じゃあ、一体何が気なったのかというと。
それ以外のやつの行動原理がいまいち理解できないことでした。

・小比類巻があそこまでの行動に出た理由。
(ただの厨二病って言われたらおしまいですが。)
・日本政府のあからさまな侵略行為がない侵略者に対する殲滅行為。
(8.31は攻撃として見なされている?)
・侵略者たちの反撃にでなささ。末端の者たちが送り込まれただけにしてもやり返さなすぎ。
・母艦を送り込んだ理由は本当に口減しなだけ?作戦とかなんもなし?
・あと門出の毒親の件、後章では全くと言っていいほど触れない。
・父親はマジでなんやったん?ただ8.31に巻き込まれただけ?
・凰蘭のお兄ちゃんそこまで活躍しないんかい。

以上細かいところすっとばしてしまってるので
前章の構成が良かっただけに残念な印象。
結局そこはほったらかしなんかい。みたいな。
まあ、そこも門出との平穏な日常のためにあえて突っ込む必要がなかったとかなのかな。
そうならそういう描写は欲しかったな。

漫画も読めてないし、映画も前章と後章それぞれ一回ずつしか観れてないので単純に見落としてたり読み取れてないだけかもしれませんが。

色々と言いましたが、結局は前章を見た後に想像して期待した展開とは違ったというだけなのかも。
やっぱり前章のあのワクワクする感じが好きだったなーと。
2が1を超えられないあの感じと似ている。
とはいえ想像していたような展開だとただの劣化版シンエヴァになりかねないのかも。

とはいえ作画も感動するほどではないけれど丁寧で見応えありましたし、やっぱりメインキャスト二人の演技よかったなあ。
後章はほぼ凰蘭を軸として進んでいたので特にあのちゃん。
そしてやっぱりマコトが一番かわいかった。
あと個人的には大葉と小比類巻の対比がソラとロクサスなのがアツかった。
やっぱ入野自由と内山昂輝好きだ。
とまあ、少し話が逸れましたがなんだかんだでおもしろい作品でした。
こんなにいろんなことを感じることができて語ることができるのは素晴らしいことだと思います。
漫画も読みます。映画とどう違うのか楽しみです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
また何か感想共有したいものがあればあげます。
それでは。


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