ポケットの中のマーブルチョコレート【昭和のあの頃】
先日、新しい布きんを下ろそうと台所の引き出しを開けた時、引き出しの奥からマーブルチョコレートの箱が出て来ました。
振ってみると、カラカラと音がしました。
これは、今年の夏の初めごろ子供が、
お母さん、はい!
と言って渡してくれたものです。
私が子供の頃マーブルチョコレートが好きで、よく食べていた話をした事があるので、覚えていてくれたのだと思います。
まだ、残っていたんだなぁー。
そう思いながら嬉しくなって一つ口にしました。
・・・・・
もう何十年も前の話です。
私は3人兄弟で、裕福な家でもなかったので、
「3人で分け合って食べなさい」(今でいうシェアでしょうか)。
と言われるおやつもあり、そんな時は姉が三等分してくれていました。
でも、マーブルチョコレートのようないわゆる駄菓子は一人一つでした。
中でも私は特にマーブルチョコレートが好きでした。
赤に黄色、ピンクに緑。
綺麗で当時の私には、宝石みたいにキラキラして見えました。
食べるのがもったいなくて、可愛い色を残そうと茶色から先に食べていたような気がします。
もちろん全部食べてしまうのですが、最後まで残していたのは、いつもお気に入りのピンクでした。
長く持たせたいものですから
一つ食べてはポケットに。また、一つ食べてはポケットに。
動くたびにポケットからカラカラ音がします。
ポケットからカラカラ。
動くたびにカラカラ。
その音が好きでわざとに走ったりしていました。
三人で座敷をぐるぐる走っていました。
たまに勢いがつきすぎて落としてしまうのですが、直ぐに拾ってまた走っていました。何が面白いのかゲラゲラ笑いながら走っていました。
ドタバタ走るものですから、母に注意され、その場に座り込み、はー、はー、言いながらそれでも笑っていました。
ただ、三人でぐるぐる走っているだけなのですが、
よほど楽しかったのでしょうね。
今、思い出しても笑顔にしてくれます。
遠い昔に思いを馳せているあいだにマーブルチョコレートは完食していました。
新しい布きんを一枚取って、マーブルチョコレートの箱はもう一度引き出しの中にしまって置くことにしました。
今回マーブルチョコの記事を書くにあたってマーブルチョコの画像はないかなとショッピングサイトで探していたところ面白いものも発見。
なんと昭和の時代に発売されていた装いのままの復刻版のマーブルチョコが発売されていました。その時代の人ならわかると思いますが、当時の雰囲気を感じられますよね。
そして、
なんと1キロものマーブルチョコレート!!
これを子供の頃に母からもらえたならば、一生分のマーブルチョコレートだ!これで食いっぱくれはないぞ!と思ったかもしれません。
昔はポケットに入れてカラカラだったマーブルチョコ。今ではその懐かしい味を日々の楽しみにできればなとも思います。
今度、こういうものにでも入れて、毎日のマーブルチョコタイムを取り入れましょうかね?
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