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勇気を出して本音を言ってみる

先日、親友と遊んだ。
わたしと親友はもう10年以上の付き合いで、彼女とは青春時代を空手の道場でともに過ごした仲間だ。
夫よりも全然付き合いが長いし、わたしの小学生のころの恥ずかしいエピソードとか、中二病真っただ中のころの話とか、あんまり友達がいなかった高校時代とか、全部を知ってる。

彼女とわたしは結構性格が違う。
わたしは一人好きだけど彼女は人といるのが好きだし、
わたしはインドアだけど彼女は暇さえあれば出かけている。
わたしは全くお酒を飲まないけど、彼女はお酒が飲めない人はどうやって生きてるか分からないそう。
そんな全く違うわたしたちだけど、不思議と一緒にいて心地よくて、姉妹みたいに思っている。

実際、学生時代には遠征でいろんなところを一緒に回っていて、同じ部屋に泊まっていたし、私の妹と三人部屋だったときもあったりした。
お休みの日にうちに泊まりに来てくれたこともある。

でも、それでもやっぱり親しき仲には礼儀ありというか、なかなかがちの本音を話すのって難しい。
こういうものが好き、こういうものが嫌いとか、価値観の話はできる。
でも、たとえば今日はもう帰りたいとか、同窓会をしたいねという話題に「わたしはわざわざ集まるのは面倒に思うな~」とか、そういう本音。

もしかしたら、相手に不快な思いをさせてしまうかもと思うと、なかなか言えない。
性格が違うからこそ、物事に対する感じ方も異なる部分がたくさんあると理解しているからこそ、言いづらく感じるのだ。

でも、先日は勇気を出して本音を話してみた。
その日は一緒にショッピングをしたあとに、引っ越したばかりの親友の家にお邪魔する予定を立てていた。
しかし、いざショッピングを終えてみると、なんだかんだ二人とも疲れ切っていたのだ。
それに、時間も思ったより経ってしまっていた。

わたしはシンプルに人混みが苦手なので疲れてしまって、彼女は平日の残業続きでかなり疲労が蓄積している様子だった。
その上大雨も降ってきて、雷もなりだして、コンディション最悪。
何時に雨が止みそうか調べていると「え!こんな時間からでも来てくれるの?」と嬉しそうな親友。

その顔を見て、わたしは最初
今日は絶対に家にお邪魔しなきゃ…でも雨も降ってるしお互い疲れてるし、お邪魔してもダラダラしちゃって今度は帰るのすらだるくなってしまいそうだな…
なんて思っていた。

いつものわたしなら、そのままおうちにお邪魔して体力が底をつき、
「やっぱり親友と遊ぶのすら体力足らずで最後まで楽しみ切れないわたしはダメな奴だなあ。ほかのひととも遊ぶのやめとこ。」
みたいな、なぞの小さな自己嫌悪といらん今後の決意を固めていただろう。

でもその日はなぜか、勇気を出して本音を言ってみてもいいのかも、と思えた。
もちろん、親友は残念な思いをするかもしれないけど、今日ここで体力を使い切らずに、むしろ「もうちょっと話していたかったな」くらいで帰宅しておけば…
わたしは思い切って本音を伝えてみることにした。

「ごめん、やっぱり雨の中駅から親友ちゃんのおうちにお邪魔するの大変だし、時間も遅くなってきちゃったし、お互いなんか疲れてるからまた今度にしない?
また近々会ったとき行く方が楽しめる気がする!」

「ぜんぜんいいよー!
わたしも疲れてるみたいだし、今日はさっさと寝るわ!」

あれ。全然、なーんともなかった。
勇気を出すまでもないというか、なんというか。
わたしが勝手に心配しているだけで、別に彼女はわたしがいないと生きていけないわけでもないし、他の楽しみもあるわけだし。
なにより、わたしが本音を伝えたくらいで嫌な顔するわけなかった。

わたしは、仲が良いひとほど嫌われたくないから気を使い、相手に合わせた行動を、自分が希望しているかのように振舞ってしまうところがある。
夫が、披露宴の二次会を開きたそうだったけど、飲み会嫌いなわたしに気遣って何も言ってこなかったとき、わたしは自分からやりたい振りをして二次会を提案した。
夫に、わたしに気を遣うことで窮屈な思いをしてほしくなかったから。

でも、そういう想いって、わたしの大切な人たちもわたしに対して思っているはず。
親友も夫も、わたしが自分に気を使って疲れ果てる様子なんて見たくないはずなんだ。

当たり前のことなのに、忘れていた。
これからは、もっと勇気をだして本音を伝える場面を増やしていこうと思う。
穏やかな人間関係に必要なのは、わたしの変な気遣いじゃない。
きっと、お互いにちょっと勇気を出して本音を言い合って、それをすり合わせて行動していくことだ。

うたたね

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