思春期ってやつ(1)

ハレです。
看護師になって
はや14年目?
10年過ぎたあたりから
数えるのやめたw

看護師って仕事は、
そもそも、別になりたくてなったわけじゃない。

私は4人兄姉の末っ子。
上3人は、すごく優秀で
地元で1番の進学校に進学して
有名国立大学に進学して
一流企業に就職したり
弁護士になったり。

頭がいいだけじゃなくて
スポーツも万能で
地域ではちょっと有名な
本当に優秀な人たちだった。

だから、小中学生の時なんかは、
よく学校の先生から
「◯◯さんトコの末っ子さんね〜」
と言われた。

小さい頃はそれが少し誇らしかったけれど
中学生になると、変わった。
優秀な上3人に比べて
私は勉強もスポーツもできなかった。

がんばっても、70点ぐらいしか取れない。
水泳なんて、25m泳ぐのに生きるのか死ぬかw
私って本当出来損ないだなー、なんて
よく思ったものだ。

家に帰ると母に
「勉強しなさい!お兄ちゃんやお姉ちゃん見習って!」
と言われた。

姉の学期試験の結果を見せられて
「お姉ちゃんは平均90点以上取れてたのに、あんたはどうしてできないの?」
と言われたこともあった。

母にとっては、私をけしかけるつもりだったのかもしれないけど
思春期の気分のムラも相まって
あの頃の私は正直、辛かった。

私は兄や姉とは違うんだ。
そう思い続けてた日々が変わったのが、14歳の時。
クラスでいじめが勃発した。
ターゲットにされたのは、
少しクセはあるけど、素直で女の子らしい子だった。

クラスのボス的女の子が
「なんかあいつ、キモいんだけど」と言い始めて
そこからいじめが始まった。
みんながそれに加担した。

私はなんとなく、それが嫌だった。
彼女は別に何も悪いことしてないのに
なんで一方的に「キモい」「死ね」「消えろ」って言われなきゃいけないの?
そして、どうしてそれを他人にも強要するの?

ある日
「ねぇ、ハレさんもキモいって思ってるよね?
 キモいって言いなよ」
と言われた。
私は黙っていた。
黙っていることが私なりの抵抗だったのだと思う。
この人に加担したくない。
一緒になりたくない。
心の中では心臓がドキドキしていた。
ここで応じなかったら、私はどうなるのだろう?

「え〜、なにあれ。
 黙っちゃって。
 いい子ぶっちゃって。
 キモいんだけど。
 ね〜、ハレさんってさ
 大して勉強もできないくせに
 私のこと無視するとか、調子乗り過ぎじゃね?
 ね〜、みんなもそう思うよねぇ?」

そこから、いじめの標的は私に変わった。

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