「暗号解読(上・下)」本を読んだ感想
「暗号解読(上・下)」 サイモン シン (著者)
暗号の発展の歴史、それは暗号作成者と暗号解読者の戦いの歴史である。本書ではただつらつらと歴史の流れを記載しているだけでなく、その戦いの中でのドラマティックな駆け引きが描かれているし、様々な暗号の作り方、解読の仕方を分かりやすく説明しているのが素晴らしい。
また現代のネット通信の暗号のしくみや、「量子コンピューター」の登場が及ぼす影響についての考察もあり、興味深かった。
巻末の挑戦問題は自力でステージ2までは解けたが、ステージ2で馴染みの薄いラテン語が出てきて、それ以後のステージが英語じゃないと察したこと(実際それ以後はフランス語、ドイツ語、イタリア語と続いていた)、ステージが進むにつれて他の書籍やパソコン等が必要になることから解くのをあきらめた。
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