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考えて、考えて、考えた。その先に。

本当に大変な時代だ。
この先、一体どうなるんだろうと思ったりして、不安に思っている人も多いと思う。私自身もそんな日々を過ごしていたのだ。

前回投稿したように、こんな時だからどうするべきかを徹底的に考えないといけないと思い、考える日々を過ごした。

来る日も、来る日も考え続けた結果。
一つの結論に至った。

今日はその話を。


先月の頭に弊社はプレスリリースを切った。

ここに至るまで話は、あるのだけれどもうすでにこのリリースからは1ヶ月が経ってしまった。やることが多過ぎたのだが、今日はこのサービスをやろうと思ったことを書こうと思う。


新規事業という名の博打。

去年から某施設のコンセプト設計と、それに付帯する一切の企画をやり続けて、資金繰りの目処を立てたのが去年の11月だった。

これで、半年は安心だと思っていたのだが、その半年先以上の先が全く見えない。気合いを入れてプレゼンした東京の別の施設の仕事は、連絡がこなかったのだが、先方からは「社内でもう少し検討したいので、返事を待って欲しい」と連絡をもらっていた。それも2022年の完成の施設だった。

仕事はポツポツと決まっていたが、これではやっていけないなと。
当時はオリンピックのことで、世の中は持ちきりだった為、私たちのやっていた仕事が端に追いやられて、2020年は、とんでもなく不景気な一年になるんだろうなと覚悟はしていたものの、ここまでとは正直覚悟が足らなかったと悔やんだりもした。

『なんとかしなきゃならないな。』と思い、新規事業をやってみて自分たちの世界を広げていくしかないなと思い立った。新規事業という名の博打を打って出ることを決め、とにかく情報を集め企画のブラッシュアップを重ねること19稿目を迎えていた。

様々な仲間や諸先輩方に話を聞いては、バージョンを上げていった。多少なりともイケるなと思った矢先にやってきたのが一連のコロナウイルスの蔓延だった。私は絶望を感じずにはいられなかった。この博打は勝てないということが決まった瞬間だった。数ヶ月かけてやってきたこれまでのことが、全て水の泡に消えてしまう瞬間だった。

助かりたい。

軒並み案件がキャンセルされてゆく。毎日数百万という売り上げが消えていった。逃げたいという思いが自ずと湧いてくるのがわかった。久しぶりに感じる恐怖という感覚だった。自分ひとりならなんとかして食いつなぐこともできるが、今はそうもいかなかった。社員もいる。支払いもある。いつの間にか、私は逃げることが許されない立場になっていた。社員の顔にも不安があるのがわかった。私は心から助かりたいと思った。

社員を守りたい。でも守れるかわからない。という気持ちがまず起きたが、人間は弱い者。いつしかそれは自分が助かりたいという気持ちが優っていくのがわかった。そんな自分が嫌になっていくのもわかった。

逃げたいのに、逃げれない。
自分だけが助かれば良いなんていうわけにはいかない。

日に日に追い詰められていく日々の中で、私は社員には「大丈夫だから」という空元気を投げることしかできなかった。

絶望の先に見えた光

何から手をつけて良いかからなかった私がまず手をつけたのが、今期の決算をどう迎えるか決めることだった。決算まで辿り着けることはわかっていた。だからどう決算をするかを決めることを社長として決めようと思った。

帳簿を見て、決算の目処を立てた。そこからどう回復させてどう持ち返すかを考えるために私は三日で経営計画を出した。

そして、社員全員を集めて今期の決算や今後の見通しを話したのち、経営計画を発表した。来期の目標経常利益と、売上高の目標を出した。

そして、気がついた。今の業態を維持していてはこの目標は達成できない。

だから、私は考えに考えた。

この混沌とした世の中を生き残るには、常識を疑い、新しい軸を持ったビジネスを生み出さなければならないと。

そんな時、私はふとバカなことを考えた。
このままだと本当に終わってしまうけれど、どうせ終わるなら、大切な人たちを救うために最後のチャンスを使いたいと。

そう思った時に思い浮かべたのが、音楽業界の仲間だった。

すると、不思議と既存の動画配信といういビジネス、どの構造自体にはシステム的に大きな欠陥があるのではないかという点に着目した。

そして、以前から常にやりたいということのひとつとして、徐々に準備をしていっていた、動画配信プラットフォームを発表するに至った。

初期の想いに関しては、プレスリリースにコメントとして掲載させていただいた。

以下プレスリリースからのコメントを引用

いつの時代も、私の人生には音楽がありました。人生において様々な困難に直面した時、常に音楽が私を救ってくれました。そして、それは今この時も変わりません。多くの人が不安になっている時代だからこそ、私は音楽をはじめ、エンタテインメントの力を信じたいと思います。最近、ライブ配信をされるアーティストの動画をよく目にします。多くの方がその音楽や声や姿に救われていると思います。

アーティストにはそんな力があるのだと改めて実感します。しかし、そのアーティストには、その活動を支える多くのファンの方が居て、プロフェッショナルなステークホルダーが居ます。そんなアーティストも活動を続けていけなくなってしまったら、その音楽や声や姿は、私たちのもとに届くこともなくなってしまうかも知れません。

今回、私たちが発表した『MUSIC/SLASH』は、アーティストを中心に構成されているエコシステムを崩すことなく、ファンの皆さんを含めたステークホルダーと共に、この状況を乗り越えて頂きたいという思いで、このタイミングで発表させて頂きました。技術的な部分に関して開発を担当するMEDIAEDGE社との間には、弊社の創業以来、共同の配信プロジェクトの数々を実現してきたノウハウの蓄積があります。それら全てを余す所なく盛り込んだサービスが『MUSIC/SLASH』です。

どうか皆さん、希望を捨てずにこの時代を一緒に乗り越えましょう。そして、この混沌とした日々を乗り越えた先に、私たちの『MUSIC/SLASH』が、皆さんの暮らしにどのような形でも寄り添っていることができたなら、こんな素敵なことはありません。皆さん、『MUSIC/SLASH』をどうぞよろしくお願いいたします。

なぜすぐに発表できたか

よくこんなに早く発表できましたね。

そんな言葉をいただくことがある。

当たり前だけれども、私たちはずっと前から作ってきていたのです。

このコロナのために世の中に送り出したけれども、開発自体はずっと前から用意を進めていたのだ。なぜなら、この開発を行うときに私たちが思ったことは、コロナに対してだけではなかったのだ。

動画配信の世界の当たり前を疑ってくることなどなかった。

私たちが本来解決したいのはこのタイミングだからこそ考えられる本質的な課題の解決だった。

詳しくはWEBサイトに記載しているのだが、私たちは本来あるべき姿を目指したいと思ったに過ぎない。

私たちがMUSIC/SLASHを通してやりたいことは、当たり前のことを当たり前にできるようにしたいと思ったことに他ならないのだ。

本格的なローンチを控えて、様々な問題がある。

本当に大変なことばかりが山積みになっている。しかし、私たちはこのサービスをやると決めたのだ。

是非、エムスラのクオリティを体感してください。

よろしくお願いします。

そして、デザイナーも募集しています!

興味ある方は是非!


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