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コーポレートリブランディングを進めた時の学びとこだわり


ブランディングのブの字も知らないデザイナーだった

こんにちは、Ubie(ユビー)でデザイナーをしている3284です。
2020年 Ubie アドベントカレンダー 25日目(もしかして最終日?)の記事になります。

早速ですが、3ヶ月ほど前にUbie(ユビー)はリブランディングを行いました。
その背景、やったことに関してはこちらを御覧ください。

今回はブランディングの経験がないデザイナーが、コーポレートのリブランディングを進める中で、主にVIを構築する上で学び悩んだこと、それを超えてこだわったことを振り返りながら紹介していきます。
結論から言うと、全体を通して抽象と具体を行き来し、それを繰り返すことで、アイデアを形に収束することができた点が大きな学びです。
収束させていく中でこだわるべき点がクリアになりVIとして思いのこもったものが形作られたと感じています。

VIにたどり着くまでの学びと苦悩

プロジェクトスタートしてすぐに、ブランドとは何か、どう進めたら良いのか書籍を読み漁ったり、D4V/IDEOの方たちに相談し、ブランドを理解するところから始まりました。

ブランドを策定するにあたり大きく流れとしては基礎調査、ブランドコンセプト開発、VI開発、ブランドアクティベートがあります※一部抜粋していますが、事例で学ぶブランディング ランドーのデザイン戦略大公開を参照

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今回はその中でも、基礎調査、ブランドコンセプト開発、VI開発の中からプロジェクトを進行する上で学び、苦悩があり印象的だった2つのトピックを書いていきます。

-らしさの言語化(基礎調査)
-ビジュアルプロトタイピング(VI開発)

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らしさの言語化(基礎調査)
共同代表の二人と社内の有志メンバーを集めて、Ubie(ユビー)らしさは何なのかを言語化するワークショップを行いました。
具体的なステップとして

1. 個人で「らしさ」を感じる画像を選別し、なぜそれを選んだか言語化する
2. 選んだ画像と言語化したものを参加者「らしい」「らしくない」で選別しグループ化
3. 1グループ5,6枚の塊になるまで繰り返す
4. グループ化された塊から「らしさの」共通項を見出す

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これにより、言葉に縛られず抽象的なイメージから連想された思いがけない言葉も出てきました。またこのワークを通して得られたイメージと言葉が後々VIを形作る上で大事な要素になりました。
このワークで、何を得られるか、どう進めるかという点をデザインパートナーである D4V/IDEO にもサポートしてもらい、言語化するところまでスムーズに行う事ができました。

ビジュアルプロトタイピング(VI開発)
メンバーの思いから抽出できた「らしさ」と、共同代表の2人から言語化したありたい姿を意識しながらVIのビジュアルプロトタイピング、コアとなるメッセージ、コンセプトとなるビジュアルコンセプトを策定していきました。
ここでとても良かったのが、コンセプトとなる言葉だけを作って進めるのではなく、具体のビジュアルのイメージを並行して進められたこと。今回のVIに着地できた大きな要因だと感じています。

抽象的な言葉だけを進めても形は見えてこず、逆もまた然り。形だけ進めても核となる言葉が定まらない事があったはずです。

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今回さらっと書いていますが、この時点で作っては壊しを繰り返して形にも言葉も定まらないカオスな時期があり‥プロトタイピングしている夢を見ることもありました‥

往々にして、コンセプトを形にする上で、どうしても意味を込め過ぎて、分かりづらくなる事があります。まさしく今回迷走しまくっていました。
社内メンバーや、 D4V/IDEO の方々に共有したときも「本屋?」「ヘルスケアの会社とわからない」等と率直な意見をもらったり‥

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このように率直にフィードバックをもらい、作って壊しを繰り返し、徐々に抽象と具体の振り子の幅が収まってくるような、芯を捉えたものになりました。

VIに込めたユビーならではのこだわり

VI開発フェーズにおいて、ビジュアルコンセプトやVIとなるビジュアルプロトタイピングを通してコンセプトと形が見えてきました。
ありたい姿やUbie(ユビー)らしさを素直に言語化し形に落とし込む事ができたと感じています。

コンセプト

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ロゴタイプ
コンセプトの人に寄り添うという点を意識し、多くの人が見やすく読みやすいUDフォントをベースにロゴタイプを調整しました。

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カラー

ブランドで定義した色をデジタルプロダクトにただ展開するだけではなく、アクセシビリティを意識したカラー設計にしました。

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モーションロゴ

コンセプトを元にモーションロゴを今回、スタートアップのモーションロゴの実績も多く、ロゴの魅力を最大限アニメーションで引き出してくれるどまそさんと共に製作しました。


コンセプトに込めたメッセージとなる寄り添いとテクノロジーの関係を説明しなくても、動きからシンプルに醸せるようなアニメーションとなっています。こちらもどまそさんと何回もプロトタイピングし最終形に持っていきました。

最後に

すべてのプロセスで何をしたかを細かく伝えたいと思いましたが、とんでもなく長くなりそうなので今回はトピックを絞って紹介しました。
もし読まれた方の中で、この時どうしたの?と疑問に思う事がありましたら直接DMをもらえたらお答えします!

また、今回のリブランディングは自分がやりました!と言えるようなものではありません。

公開までには、共同代表・PRチーム・デザインチーム(hatake氏)・社内メンバー、社外からはデザインパートナーである D4V/IDEO の方々、モーションデザイナーのどまそさん、コピーライター村橋満さんなど、数多くの方々にご協力いただき公開にたどり着くことができました。

ブランディングは公開してからがスタートで、このブランディングを通してUbie(ユビー)のありたい姿を伝え、適切にコミュニケーションしていく事が大切になってくると考えています。

そして‥

Ubieでは一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくは採用サイトUbieの人材要件をご覧ください。

🎅メリークリスマス🎅

そして、良いお年を🙏来年また会いましょう。

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AI受診相談ユビー〜症状から病気をチェック〜


参考書籍


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