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【 #ティアマトの11の怪物 】ウシュムガル:偉大なる竜【3】

 エヌマ・エリシュにおいて、ティアマトの生んだ2番目の怪物として記載されているウシュムガルですが、ムシュマッヘがその名を明記されていないのに比べると名前も記載されているし文章としての描写もあります。
 しかし、その存在はそもそも独立した一つの怪物として扱ってよいのか?という問題に直面します。
 よくわからないと思うので、まずはエヌマ・エリシュの日本語訳で記載箇所を見てみましょう。

 彼女は(またこの)凶暴な竜たちに恐怖をまとわせ、
 おそるべき煌めきを身につけさせ、神々の片割れとしました。
 それらをみるものはきっとぞっとして、へなへなと腰砕けになるでしょう。
 それらの体が躍り上がってごらんなさい。
 それらの胸の向きを変えさせることはできません。

(後藤・矢島・杉 1978)

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