見出し画像

オードリー若林くんの「Uber Eats」チャレンジ: 元教授、定年退職92日目

最近、私はお笑い芸人の若林正恭くんが気になっています。彼はオードリーというコンビのツッコミ役で、2008 年の M-1 グランプリで敗者復活戦から決勝に進み、準優勝を果たして一躍人気者になりました。

私が彼のファンになったきっかけは、彼の著書でした。「ナナメの夕暮れ(タイトル写真)」、「社会人大学 人見知り学部 卒業見込」、「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」などの作品はどれも面白く、自分自身を客観的に見つめそれを赤裸々に描く姿に好感を覚えました。

初めてテレビのお笑い番組で彼を見た時は、相方の春日くんの強烈なキャラクターが目立ち、若林くんはあくまでその個性を引き立てる真面目なツッコミ役という印象でした。しかし実際には、彼は次々とネタ作リを行い、最近では東京ドーム公演を成功させるなど、その実力は折り紙付きです(ぜひ、シニア世代向けの漫才賞レース「THE SECOND 〜漫才トーナメント〜」にも挑戦して欲しいと願っています)。

近年では、漫才だけでなく「激レアさんを連れてきた。」や「あちこちオードリー」など多くの司会、そしてラジオ出演など多方面で活躍しています。しかしその一方で、彼は「人見知り」の性格だそうで、多忙な中どのようにバランスを取っているのか少し心配でした。


そんな時、彼はあるテレビ番組で、空き時間に Uber Eats の配達の仕事を始めていることを明かしました。しかも、その様子は YouTube で公開されていて(注1)、実際に注文を受け、荷物を受け取り、注文者に対面で届ける様子を見ることが出来ました。もちろん配達先や店舗の人々とは初対面で、人見知りの彼にとっては緊張の連続だったようです。挨拶の仕方や本人だとバレた時の対処法など、悩みながら仕事をこなしていました。

若林くんの Uber Eats 配達の様子 @YouTube(注1)


当初は、Uber Eats の評価もつかず、チップももらえないことに悩んでいたようですが(例、下写真)、何度も挨拶の仕方を練習している姿を見て、その真剣さに驚かされました(プロの漫才師なのに・・・(失礼!))。そして彼は、「絶対にそこに行かないといけないという手応えが半端ない」と充実感を話していましたが、一番印象的だった言葉は、「灰色だった街がカラフルに見えるんですよ」でした。この体験を通じて、きっと彼はストレスを昇華させているのだと感じました。

Uber Eats の評価やチップの例

ちなみに、今回の挑戦は、趣味の自転車を活かした体力作りのためと言っていましたが、最近では、奥さん所有の電動自転車に変えてしまったそうです(オチをつけるところは、さすがプロ!)。


私も、時々 Uber Eats を利用しますが、自宅周辺は坂道が多く、配達員の方には大変申し訳ない気持ちです。ほとんどがバイクでの配達ですが、中には自転車で配達をしている方もいるからです。

少し前のことですが、早朝にその坂道を通ると、道ばたに Uber Eats の緑のロゴが入った黒い大きなカバンが捨てられているのを見つけました。事情はわかりませんが、よほど坂がきつかったのか、仕事が辛かったからでしょう。胸が痛みました。次回から、配達員さんにはもっと感謝をもって接しようと思いました(微力ながら、チップも送らせていただきたいと思います)。

ーーーーーー
注1:https://www.youtube.com/watch?v=4Rxz_DZjVPgより



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?