元教授、サバティカルでの海外滞在記 (4): レンタカーで「ルート 101」を北上してサンノゼへ(定年退職150日目)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校での講演とディスカッションを終え、次の訪問地であるスタンフォード大学を目指します。スタンフォード大学のあるサンノゼは、コンピュータサイエンスのメッカで多くの有名企業が集まる場所なので、以前から訪れるのが楽しみでした。今回はレンタカーを借りて車で向かうことにしました。
訪れるスタンフォード大学の若い教授から「ルート 101 を車で来れば楽しいですよ。途中に地元で人気の 17 マイルドライブがあるので、そこで一泊するといい」と、なんとも魅力的な提案を受けました。その距離は約 500 km ですが、アメリカでは高速道路が発達しており、信号も渋滞も少ないため、途中で一泊すれば問題ないと考えました。
翌朝、レンタカー屋を訪れ、故障が少ないという理由で乗り慣れている日本車を選びました(万が一の事故に備え、最高級の保険にも加入しました)。実は、左ハンドル・右側通行の運転は 20 年以上ぶりで、出発時は少し緊張しました。しかし、走り出すと広大な草原の中を走るだけだったので、徐々に慣れました。ただし、レンタカー屋からは「スピード違反はヘリコプターで取り締まっています」と念を押されたため、やや控えめなスピードで運転することにしました。
ルートは、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州をアメリカ西海岸に沿って南北に縦断する国道101号線(U.S. Route 101)を主に利用しました(タイトル写真)。宿泊地のカーメル付近では、カリフォルニア州道1号線も一部走行しました。どこまでも続く草原の丘陵地帯は、雄大ながらも単調な景色で退屈でした。時折、眠気覚ましにサービスエリアに立ち寄り、コーヒーを飲んだりサンドイッチを食べたりしましたが、どこも似たような味で特に印象に残るものはありませんでした。
何とか日没前に、教授から聞いていた 17 マイルドライブの隣接地のカーメルまでたどり着けました。ここは歴史のある小さな街で、道は狭くて混雑していましたが、日本の観光地にも似た落ち着いた雰囲気が漂っていました。しかし、ここで問題が発生。事前にネットで予約していた宿が見つからないのです。これまで部屋が満室で困った経験はありましたが、ホテル自体がないのは初めてです。街を3周ほどしてようやくホテルらしき建物は見つけましたが、名前が違います。フロントで確認したところ、経営者が最近変わったとのこと。何とか無事にチェックインすることができました。
カーメルはサンセットが美しいと聞いていたので、海岸まで見に行きました。砂浜には、多くの人が座って夕日を待っていましたが、あいにくの曇り空でこの日は夕日を見ることはできませんでした。その後、土産物店が並ぶ街を散策し、奥様へのお土産のTシャツを購入し、ホテルに戻って早めに就寝しました。
翌日は、いよいよサンノゼへ向かいます。朝食は、近くのベーカリーで、店員お勧めの「巨大ブリトーとビスク・スープ」を堪能しました(下写真)。いずれも具だくさんで、非常に美味でした。ホテルに戻り、テイクアウト用のカップにコーヒーを入れてもらい、出発しました。
サンノゼへの旅は続きます。お楽しみに!