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元教授、卓球とスカッシュの思い出を語る: 定年退職96日目

大学時代、授業後に時々、近くの古ぼけた卓球場に行って卓球を楽しんでいました。素人なので、下手の横好きでした。その卓球場には卓球台が2台ほどしかありませんでしたが、今考えると、なぜあんな場所に卓球場があったのか不思議です。お腹が空くと、すぐ近くの長崎チャンポン屋「まつお」に行くのが楽しみでした。懐かしい思い出です。


この話を思い出したのは、先日、テレビ番組(関西テレビ「ちゃちゃ入れマンデー」)で神戸のある卓球場の紹介をしていたからです。それは神戸高速線の地下街「メトロこうべ」の中にある「メトロ卓球場」で、なんと50年以上の歴史があり、地元では「卓球の聖地」と呼ばれているそうです。13 台もの卓球台を収容しており、年間5万人も訪れるとのことでした(タイトル写真:注1)。

興味深いのは、そこが電車の線路下のスペースを利用しているということです。地下街なので等間隔に太い柱があり、一般店舗としては使いにくく、大きな店舗の誘致が難しかったそうです。しかし、その柱の間隔が卓球台を置くのにちょうどよく、逆にその柱を活用することで多数の卓球台が設置できたというわけです。

柱の間隔が卓球台を置くのにちょうど(注1)


番組では神戸市の卓球協会の会長さんが、ご高齢ながら楽しそうに卓球をしている姿や、親子連れや海外の方々も楽しんでいる様子が映されていました。ちなみに、会長さんはこの後ビールを飲みに行くという話をしていましたが、「むしろビールを美味しく飲むために卓球をしているんだ」と笑いを誘っていました。


一方、スカッシュはアメリカ留学時に教えてもらったスポーツです。留学先はニューヨーク州北部の田舎町イサカでしたが、すぐ北にフィンガーレイクという湖群があり、北風の吹く季節には雨や雪が非常に多い地域でした。一晩で何十センチも雪が積もることもありました。そのため、屋内で行うスポーツが盛んなのですが、ある時、フランス系カナダ人とドイツ人に誘われ、スカッシュを始めることになりました。

スカッシュ(透明なスカッシュコート内での競技の例、注2)


スカッシュは、テニスコート半分ほどの大きさの箱の中のコートで(下写真)、2人で交互にボールを壁に打ち合うゲームです。テレビで一度見た程度でしたが、ボールを思いっきり叩くのはストレス解消になりそうで、楽しい競技と思っていました。私はテニス経験がありませんでしたが、もともと球技は得意だったので、初心者でもそれなりに戦えるのではないかと、密かに自信がありました。

スカッシュコート(注2)

しかし、現実は甘くありませんでした。開始数分後にはヘロヘロにされてしまいました。コートの前後左右に走り回らされ、あっという間にゲームは終了。私はすでに汗だくでしたが、相手は汗一つかかず平然としていました。どうやら、スカッシュの上手な人はゲーム中ほとんどコートの中央から動かず、初心者を走り回らせるようです。でも、徐々に慣れてくると楽しくなり、よく彼らに挑戦しては打ち負かされていましたw。


帰国後は、スカッシュはもうできないと思っていましたが、幸運なことに近くのスポーツジムにスカッシュコートがありました。そこで、用具一式を購入し、奥様を誘ってスカッシュのためだけにジムに通うようになりました。コーチも何人かいて、県内でも盛んなジムだったようです。


関西に転居してからは、近くにコートがなく、スカッシュから遠ざかっていました。しかし、次のロサンゼルスオリンピックから正式種目になるとのことで(下写真)、またスカッシュ熱が復活してきました。今からとても楽しみです。特に、選手候補の女子高校生の苗字(少し珍しいお名前)が、以前のコーチと同じなので親子か親戚かもしれません。彼女の活躍も楽しみにしています。

ロサンゼルスオリンピックから正式種目になる(注2)


卓球とスカッシュの思い出話、いかがでしたでしょうか。スカッシュは年齢的に難しくなってきましたが、そのうち、神戸の「メトロ卓球場」にでも行って卓球を楽しめたらと思っています。では、また。

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注1:関西テレビ「ちゃちゃ入れマンデー」テレビ画面より
注2:公益社団法人 日本スカッシュ協会ホームページより
 https://squash.or.jp/


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