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元教授、辛いものはお好き?:定年退職77日目

先日のレストランでの会食(6/10, note)で、ステーキの付け合わせとして生の胡椒が付いてきました(下写真)。その風味の良さと美味しさに感激して、いつか紹介したいと思っていました。私は香辛料全般が好きなのですが、得意不得意があり、激辛好きというわけではありません。

ステーキの付け合わせとして提供された「生の胡椒」


少し前に、関西テレビの「ちゃちゃ入れマンデー」という番組(下写真)で「関西人の食のこだわり大決着」という企画を観ました。この番組は基本的にお笑い番組で、私の好きなメッセンジャーの「黒田くん(注1)」が毎回イジられて終わることが多いです。その時の番組の内容は「七味唐辛子」がどの料理で一番良い働きをしているか、という質問で、街行く人にアンケートを取るものでした。候補には、「牛丼」、「どて焼き」、「豚汁」、「焼き鳥」、「あたりめ」の5つがありました。普段はこういうアンケートで真剣に考えたことがなかったのですが、今回は本当に考え込んでしまいました。

ちゃちゃ入れマンデー:一番右が黒田くん(ちゃちゃ入れマンデーHPより、注2)


結果は、何だったか忘れてしまいましたがw、今回書きたかったのは「七味唐辛子」の万能さです。私にとって七味は全ての料理に欠かせない存在で、優劣をつけられません。お笑い番組を見ていただけなのに、「どんな場面でも、七味のように頼れる存在になりたいものだ」と真面目に考えてしまったほどですw。


現在私が気に入っている七味は「八幡屋礒五郎」というもので(下写真)、七つの味のバランスが絶妙です。もちろん、東京の「やげん堀」や京都の「黒七味」、「七味家本舗」なども個性があり美味しいですし、料理の種類によっては是非これでといったこだわりの店もありました。中には、七味ではなく一味唐辛子をお薦めしてくるところもあり、奥が深いと感じています。

八幡屋礒五郎の七味唐辛子


西洋料理で辛いものといえば、タコスやチリビーンズなどでしょうか。以前、テキサス大学オースチン校を訪問した際、なんとホテルの朝食で普通にそれらが提供されていました。タイトル写真は、バイキングで私が盛り付けたプレートなのですが、この時はタコスが絶品でした。チリビーンズは、トマトベースのピリ辛スープで豆を煮込んだメキシコ風豆料理で、タマネギやニンニク、ハラペーニョなどの香辛料も入っています。似た料理に「チリコンカン」がありますが、そちらはさらに唐辛子も多く使ってもう少し辛くし、肉が入っています。大阪駅近くに美味しいチリコンカンのお店があったのですが、移転してしまったようで、また食べに行きたいです。


中華料理では、四川の麻婆豆腐が辛くて美味しいですね。2002年に、中国から多くの料理人が「千里中央」にやって来て、日本最大級の屋内中華街ができたことがありました。2007年に閉鎖されてしまいましたが、その中に麻婆豆腐の専門店が3軒もありました。日本の一般的な中華料理は、日本人の口に合わせて辛さを抑えてくれているようですが、その3軒はいずれも本格的な辛さがありました。1軒目は、とんでもなく辛く、一口目で頭皮から汗が噴き出し、さらに食べ進めると体中から汗が止まらなくなり、何も言わなくても白ごはんが運ばれてくるほどでした。2軒目は、痺れるような辛さが特徴でした。これが本来の「麻」の辛さだと教えてもらいました。3軒目は日本人向けに少し控えめでしたが、それでも十分な辛さでした。

麻婆豆腐の醍醐味は、旨味、辛み、痺れにあります。食べたときにその順番で感じられ、最後に痺れれば最高なのだそうです。ポイントは花椒と豆板醤の使い方で、2軒目の痺れる辛さは、まさにそういうことだったのですね。奥が深いです。


これからもさまざまな辛い料理に挑戦してみたいと思います。今日はこの辺で。

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注1:トークの面白さが人気のお笑いタレント。「メッセンジャー」のボケ担当。最近はNHKの連続テレビ小説「ブギブギ」で俳優も務める。
注2:関西テレビ放送「ちゃちゃ入れマンデー」HPより


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