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私の恋愛議事録 同性の後輩編


この記事を書くのに何度迷って、何度頭の中で文章を考えただろうか。
ネット恋愛の彼と連絡が取れなくなって一年位経った頃のこと。
私はズルズルと引きずるタイプだし思い出を美化しすぎるタイプ。ネット恋愛の彼に会いたい、もう一度話したい、そんなことばかり考えていた。

それでも日常は過ぎていく訳で。
当時吹奏楽部に所属していた。かわいい後輩2人と、めちゃくちゃ嫌いだった同級生の男の人と同じパートで毎日練習していた。
あまり詳しくは覚えていないけれど、ある日突然後輩が増えた。元々違うパートにいたが、何だかよくわからないけど(唇の問題で楽器が吹けなくなった?)打楽器パートに移動してくるということだった。
そもそも私、かわいい後輩と楽しく過ごしていた為あまり他のパートの人たちを知らなかったし多分それまでは移動してくる子のことをほぼ知らなかったと思う。人数の少ない学校、部活なのにそれはないだろと今になって思う。

第一印象は男の子みたいな子だなぁ、と。
よろしくお願いします!とニコッと笑ってる顔が印象的だった。今でも覚えている。
他パートに移動してくるから緊張していたんだろうし、私が同パートの同級生にしょっちゅう怒っていて怖かった(?)のかすごく気を遣っていたんだなと後からわかった。

元からいた後輩たちとはまるで友達のように…それはそれは、多分周りから練習しろよとイライラされていたと思うくらい毎日ふざけていた。いや、ちゃんと練習もしてましたが……。
所謂私はイジられ役。ほんとにあの頃は楽しかったなぁ。
それを気づいた移動してきた後輩…Sちゃん、あの笑顔はどこに行ったってくらい無愛想に。イジられてる時だけニヤニヤと笑う、比較的クールで人に媚びるような子ではないなと思った。

そんなSちゃんを好きになった瞬間を今でも覚えている。みんなで休憩中音楽室のピアノでその当時流行っていた曲を弾いてくれた。難しい曲なのに楽しそうに弾く姿にズキュン、と来てしまった。我ながら惚れるタイミング毎回おかしくないか?
でもさすがに迷った。同性だし気の迷いなんじゃないかと。
たしかに可愛い女の子は好き、アイドルも好き。でも一度も恋愛対象に見たことないし、それでも胸はときめいていた。好きだと思ってしまった。

時間が経てば経つほどわかる、私はSちゃんが好きなんだな、と。

これは私が同性の後輩Sちゃんを好きになって奮闘するお話。
苦くて、それでも最後にはありがとうと言えた大事な大事な秘密の話。


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