2021年6月18日「トイレに流しちゃったらどうしよう」

妻にはつわりがぜんぜんない。眠気があるが、それもたいしたことはないそうだ。しかし、妊娠特有の不定愁訴がないと、それもまた不安な様子である。

妻は
「自分は本当に妊娠しているのか? まるは腹の中でちゃんと育っているのか?知らないうちにいなくなっていないか?」
というようになった。

しまいには
「まるをうっかりトイレに流してしまっていたらどうしよう。あんなちっちゃいの、いつ私の体からいなくなってもおかしくないよ」などと言っている。

いくらなんでも、そんなことはあり得ない、ということは妻も理屈ではわかっているわけで……。 

妻は「実際にありうる不安」をバリバリに感じていて、それを少しでもかき消すためにあえて「絶対にあり得ないこと」を口に出しておどけているのかもしれない。

サポートしていただけたら妻においしい果物を買ってきます。