リアルの私はどこにいる?

森博嗣の『リアルの私はどこにいる?』を読んだ。
私は真賀田四季が好きで好きでたまらず、ひざまづきたいしひれ伏したいし一生付き従いたい存在で、何ならS&Mシリーズは真賀田博士を追いかけるためだけに読んでいた。
なので、リアルの私で、四季の名前が出たときには微笑んだわけだが、さて、共通思考。読み終わって、四季はやはり優しいんだなと思った。
人間とは何か、存在するのは何故か、って、この話しに限らず森先生の作品には頻発する投げ掛けだと思うが、私は、生きているから生きているのである、死んでないから生きているに過ぎない。
生きていることに意味があると思うのは幻想。
無から無へ移動するだけ。そう思っている。
人間の価値なんて、別に無いと思うし何なら人間さえいなければ、世の中平和になるのではないか。とさえ感じる。
なぜ…って、色んな問いを思い付いても明確な答えは見つからず、きっとそのうちいつかは死ぬ。いつかは、死ぬ。このことが、救いである。
いつかの終わりがあるから、やっていける。
誰かに殺されたいと四季は言っていたことがあったが、同感だ。
一体、いつまで生きねばならないのか。
いつになったら許してもらえるのか。なぜ私は自殺する勇気が持てないのか。不思議で不思議で、しかたがない。

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